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冷え症 体温調節機能 が円滑に機能しない ために起きる

冷え症体温調節機能 が円滑に機能しない ために起きます。冷え症の3大原因は皮膚感覚、自律神経、内臓・血液関連に分別できます。最近は4つに分類する場合もあります。

人の体温は一時的に下がっても、自然にもとに戻るように機能します。ところが冷え症の人はずっと冷たいままです。これは、体温調節機能に問題があるためです。

体温の調節機能は、間脳の視床下部にあります。 視床下部には「体温調節中枢」があり、体温を調節する司令塔のような役割を果たします。 体温調節中枢には、体温を一定に保つ働きがあります。 こうして設定された体温を「セットポイント」といいます。

人間の免疫機能は冷えと深く関係しています。つまり体が冷えると免疫力が低下し、体温があがると免疫力は強化されれる仕組みです。冷えが強い場合は、それ相応の対策を講じなければいけません。

冷え症 体温調節機能

冷え症 体温調節機能

冷え症体温調節機能 あったかい、つめたいは血液循環による

恒温動物は、気温などが下がり「寒い」と感じると体温が下がらないように脳から体の様々な器官へ指令がでます。
たとえば、体表面からの放熱を抑えるため、皮膚の毛細血管を収縮させ、血液循環量を減少させます。

血液循環量が減少すると、体は冷えて冷たくなりますが、これは、あくまで一時的なものです。同時に脳からの指令で内臓が熱エネルギーの増産態勢に入ります。これにより血液循環量は再び増加します。このような経過で各部の温度が上がります。

温度差が30度以内であれば自力で体温調節ができる

周囲との温度がだいたい30度以内であれば、このような体温調節作用によって、人は自力で体温を維持できます。

このように経過を言葉で説明すると複雑ですが、子供の頃、冷たい布団に潜り込むと、最初は冷たいのにそのうち体が温かくなり、手足もポカポカしてきたことを覚えていませんか?
体温調節作用というのは、この冷たく感じたところから温かくなるまでの経過の体の機能をいいます。

これは、体の一部分でも同様です。血管が収縮し、血液の循環量が減少したときは、誰でも一時的にその部位は冷たくなりますが、体の働きが正常ならば、体温調節作用によってすぐにもとの温かさに戻ります。

壊れてしまっているセンサー

もちろん、かぜなどで体調が悪いときなどは、自力で冷えを解消することができません。ところが、こうした直接的要因がないのに、自力では温かい状態を回復できず、冷えが常態化することがあります。
冷え症の人には、一連の体温調節機能のどこかに問題が潜んでいるのです。つまり、

  1. 最初に寒さを感知する部分、リモコンでいうところのセンサーが故障している
  2. 脳からの指令が適切でない
  3. 脳の指令を実行する部位に問題がある

のいずれかが考えられます。
1のセンサーについては、たとえば、冷え症に多い「足の冷え」を考えてみます。足を痛める靴を多用したり、あるいは普段から足先をあまり動かさなかったので、足のセンサー機能を低下させている人が多いのではないでしょうか?

2の指令については、これは間脳にある自律神経中枢の役割です。この自律神経が適切に機能していないということです。
一般に冷え症はこの自律神経失調症によるものが多いのではないかという診断です。
3の指令を実行するのは血液です。そこで3が原因ということは、血液の循環が悪いということです。

バージャー病など血管自体に問題があるケースも

心臓自体に問題を抱えていたり、血液量そのものが不足していると寒さを感じても体の各部への対処が追いつきません。さらに血液が心臓を出発しても問題の冷えている部位にまで届かないケースもあります。あるいは、目的の部位にまで到達しても機能する余力が残っていないなどの場合もあります。
結果、体を温めることができないことがあります。
このように

  1. 皮膚感覚
  2. 自律神経
  3. 内臓・血液

とおおまかに冷え症の要因を整理してみると、要因が単純あるいは複雑に組み合わさって様々な冷えの症状が出現しているのが実態といえます。

最近の冷えの考え方としては、4つに分類する方法もあるようです。

冷え症の3大原因

1.皮膚感覚
センサーの故障
2.自律神経
交感神経・副交感神経のバランスが不安定
3.血液・内臓の病気
血液・内臓の病気内臓の機能低下や貧血

今日からできる冷え対策

冷えを改善するためにはひとつだけで改善することはまずありません。ふたつ以上の生活習慣を変える、食べ物をかえるなどが必要になります。今日からできる改善方法としてまずは半身浴があります。

入浴で芯からじっくり温める方法(半身浴)

ぬるめのお湯にゆっくり浸かると、じわじわと汗がでてきます。体の芯からしっかり温まることができます。汗がでるまでにはなかなか大変かもしれませんが、少しずつ入浴時間を長くしてゆっくり温まるようにします。

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カラダを温める食べ物、冷やす食べ物

冷えがひどい人は、体を冷えす食べ物は控えなければいけません。 カラダを温める食べ物、冷やす食べ物 を紹介します。

からだを温める食べ物とは、熱エネルギーを効率よく産出させるものになります。余分な水分や老廃物を排泄し血液循環をスムーズにする栄養素に富んだものです。

アイスクリームは最悪

一般にカラダを冷やす食べ物の代表は、

  1. 物理的に冷たい物
  2. 砂糖(特に白砂糖)
  3. 熱帯性の果物(バナナ、パイナップル)

などです。逆にカラダを温めるのは、これらの逆の

  1. 物理的に温かい物、加熱されたもの
  2. 塩気、苦み、渋みがあるもの
  3. 寒い地域でとれるもの

となります。
脂肪分については、ある程度は熱エネルギーの産出に必要ですが、多すぎると、血液循環を悪くし冷えを助長します。

具体的には、生野菜、甘いジュース、アイスクリームなどがカラダを冷やします。 バナナ やパイナップル をつかった甘くて脂肪分の高い アイスクリーム などは、物理的にも冷え症の人にとっては最悪ということになります。知らず知らずのうちにたくさん食べてしまっている人もいるでしょう。

カラダを温める食べ物、冷やす食べ物 お番茶 玄米 そば うどん

カラダを温める食べ物、冷やす食べ物 お番茶 玄米 そば うどん

カラダを温める食べ物、冷やす食べ物 素材自体の「温」「冷」や特定の成分にこだわらない!

飲むなら、番茶、食べるなら玄米・そば・うどんの主食に付け合わせは梅干し、たくあん、みそ漬け…これがカラダを温めるものだけを組み合わせた典型的な食事となります。

しかし、こうした食事はあまり現実的ではありません。つまり、素材そのものがカラダを温めるか冷やすかはそれほど重要ではないのです。

また、悪玉素材の代表のようにいわれる 塩分 や コレステロール もその成分は、細胞の働きや水分代謝に欠かせない ミネラル ですし、 コレステロール は血管壁をつくり、 ホルモン ののもとになる物質として欠かせない栄養素です。

バランスのとれた食事

塩分もコレステロールも過剰な摂取は避けるべきです。しかし、それはほかのもの、 ビタミンA などの脂溶性ビタミンも同様です。食習慣として食後にデザートとして果物を食べることが多いのですが、果物に含まれる豊富なカリウムは、塩分の排泄を行います。

このように吸収についても排泄についても大切なのは、食べ物の組み合わせやバランスです。バランスのとれた食事を心がければ、栄養素を過不足なく摂取し、しかも過剰なものは自然に排泄されるようになっているのです。

こだわりたい素材の「育ち」

気にしたいのは、素材の種類よりもむしろ「育ち」です。その 玄米 や 野菜 がどういった場所でどういう作り方をされてきたものなのか、 梅干し であれば、どういう 梅 や 塩 をつかっているか、などです。
できるだけ有機栽培のもの、合成でない天然のもの、添加物などの少ないものを選びます。また、同じ素材でも旬のものや、できるだけ台所と産地との距離が近いものがよいことは言うまでもありません。
とくに塩や酢、しょうゆ、みそ、砂糖といった基本となる食材は気をつけて選びたいものです。

調理や組み合わせで冷やす物を温めるものに

たとえば… じゃがいも や なす は、一般的にカラダを冷やすとされていますが、調理の方法によっては、カラダを温める食材にもなります。生野菜のサラダはカラダを冷やしますが、ゆでた にんじん や ほうれんそう を組み合わせてサラダにしたり、さらにドレッシングをごま油などで工夫すれば、消化吸収のいい栄養価の高いメニューになります。
少しの工夫で、カラダを冷やす素材を温めるものに変えることができるのです。

アトピー性皮膚炎 など アレルギー性疾患 に悩んでいる

冷え体質の方は、多くの方が アトピー性皮膚炎 など アレルギー性疾患 に悩んでいます。冷えは多くの症状を引き起こしますが、アトピー性皮膚炎をはじめとするアレルギー性疾患が多いのも特徴です。

アトピー性皮膚炎などの症状はステロイドなどの薬を使うといったんはよくなりますが、またすぐに再発するのが特徴です。冷えを改善して食習慣などを改善しないと根治は難しいのが現状です。アレルギー体質改善のための冷え体質を変えるのには時間がかかりますが、しかし、誰でも体質を変えることは可能です。根気よく続けることが必要です。

アトピー性皮膚炎 など アレルギー性疾患 があり、しかも 冷え性 という人は多いのです。アレルギー性疾患 の素因と考えられるものが、冷え性を誘引するものとかなり重なっているのです。

アトピー性皮膚炎などアレルギー性疾患

アトピー性皮膚炎などアレルギー性疾患

アトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患の原因を冷えから見た場合のさまざまな要因に視点を向けてみたいと思います。

アトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患で悩んでいる方は、すでにアトピーの原因になる食物を避けながら自分にできることを最大限やっているはずです。ところがななかなかよくならない人も多いのです。どうしてでしょうか?そこで冷えて体の機能が100%働いてないため起きていると考えます。

また、ステロイドで一端は影を潜めた症状もまた再びでてくることに悩んでいる方も多いはずです。

アトピー性皮膚炎などアレルギー性疾患 などの アレルギーは免疫機能の過剰反応

アレルギーとは、免疫反応(人体に外部から病原菌などの有害物質が侵入した際、それを排除しようとする反応が過敏に現れて起こる症状です。

つまり、もともとは体にはいった異物を排除しようとする体の正常なメカニズムなのです。このようなアレルギー性疾患の代表的なものに、 アトピー性皮膚炎 、 ぜんそく 、 じんましん 、 アレルギー性鼻炎 、 花粉症 などがあります。

いずれも原因は特定できていませんが、体質や調節機能の異常、ストレスなどがアレルギーを引き起こす素因になっているとされています。また、現代人は年々花粉症のアレルギー症状が増加しており、耳鼻科は季節になると混んでいます。

また、これまでアレルギーと無縁だった人も急にアトピー性皮膚炎に悩まされることも多数報告されています。そしてそんな人たちがまず皮膚科を受診し、ステロイドを処方されステロイドを使いますが、やっぱり一端よくなった後にすぐに再発します。

大人の場合、アレルギーの素因は過労ととストレスがよくない

アレルギーの素因には、様々なものが考えられますが、とくに大人になってからのアレルギー性疾患は、過労やストレスが大きく関与しています。冷えはストレスが原因であることも多いのです。

人間関係、仕事のプレッシャーなどの悩みや不安による精神的なストレス、過労、事故、怪我、さらには音、光、温度なども身体的なストレスとなって自律神経の乱れの主な原因になります。そのストレスが過剰になると、交感神経と副交感神経のバランス、つまり自律神経のバランスが乱れます。

過労やストレスにより自律神経や免疫機能が乱れたために、外からの毒性に耐えられないのです。また、過剰に反応してしまっているのです。しかし、アレルギー反応は、体にたまった毒素を体外へ排出しようとする体の防衛機能でもあるのです。

アレルギー と 冷え は同じ原因

アレルギーの素因となっているものは、冷えを起こす要因とかなり重なっていると考えられます。自律神経は血液循環、体温調節機能をコントロールしており、その乱れが冷えの大きな要因になっています。冷えの場合は、余分な水分や老廃物の滞りと関連することが多いのです。

水はたっぷり飲んだ方がいいという健康法が一時期流行しましたが、デスクワークの方があまりたくさんの水を飲むと水が滞って漢方でいう 水滞 という状態になります。体をうごかす仕事をしていたりジムに通っている方は、汗でしっかり水分が排泄されますからいいのですが、体を動かさない人が水を飲み過ぎるのはデメリットしかありません。

水滞(もしくは水毒)とは、本来であれば体外に排出されるべき水分が、何らかの原因によって体内にとどまっている状態のことです。これにより体の冷えがすすみます。体の冷えがすすむとアトピーなどのアレルギー性疾患の症状がでやすくなります。お水を飲み過ぎるだけでなくお酒も飲み過ぎると水滞の原因になるので注意しなければいけません。

アレルギー体質の人が冷え性にも悩んでいる理由はここにあります。
体を温める体質改善を行うと自然にアレルギー症状も軽減されたり、消失することも少なくありませんかなりひどうアトピー性皮膚炎に悩んでた方が半身浴を毎日1時間、そして毎日生姜を食べるようにしたら改善したという話もあります。

免疫細胞が正常に働ける体温は36.5℃。 そこから体温が1℃上がると最大5倍~6倍も免疫力が上がり、逆に1℃下がると免疫力が30%下がるといわれています。 病気になったときに発熱するのは、体が体温を上昇させることで免疫細胞を活性化させ、病気と戦う力を上げようとしているからです。

アトピー性皮膚炎が治らない体質の方は、少し体を温めることを意識し、実践すればいつの間にか治っているケースが多数報告されています。冷え体質を変えるためには、根気よく体を温める習慣を続けることで改善します。3日坊主では決してよくならないので年単位でやるつもりで頑張りましょう。体質が変わるまでは、ずっと悩みが続きます。

アレルギーについては、次の記事が専門的視点から参考になります

冷え性は病気か?体質?どっち!?