冷え症を防ぐ、改善する食事

冷え症改善 の 栄養素

冷え症改善 の 栄養素 はどのようなものでしょうか?冷えが強い人の場合、体を温める栄養素ももちろん大切ですが、 熱量 になる栄養素をしっかり摂ることもとても重要です。

冷え症改善のための栄養素

冷え症改善のための栄養素

冷え症改善にとくに強化したい栄養素は ビタミンE 、 C をはじめ 鉄分 などのミネラル類と良質なたんぱく質です。これらをできるだけ自然に食事で摂取することが理想です。

冷え症改善 の 栄養素 血行をよくし、ホルモン分泌を調整する ビタミンE

ビタミンE は、老化防止、あるいは若返りのビタミンなどとも呼ばれています。これは、 ビタミンE が体内の不飽和脂肪酸の酸化を防ぐ作用をもているためです。ビタミンEには、このほかに

  1. 血管を若々しく保ち血行を促進する
  2. 体内のホルモン分泌を調整する

などの働きがあり、冷え症や肩凝り、更年期障害などの治療によく使われます。成人が1日に必要とする ビタミンE は通常10mg前後ですが、この量はバランスのよい食事をしていれば自然に摂取できる量です。また、他の脂溶性ビタミンはとりすぎると過剰症を引き起こしますが、ビタミンEは摂りすぎても心配はありません。

ビタミンE が多く含まれる食品

ストレスが多いほど必要とされる ビタミンC

ビタミンC の主な働きは

  1. コラーゲンの生成
  2. 鉄分の吸収促進
  3. 毛細血管の機能保持

です。そしてビタミンC は、ストレスを受けたときに分泌される副腎皮質ホルモンの構成要素でもあります。貧血や冷え症の改善に ビタミンC が効果的なのは、とくに2の鉄分の吸収促進と3の毛細血管の機能保持の働きのためです。しかし、このほかにも ビタミンC が大量に必要とされる場合があります。自律神経のひとつである交感神経が活動するときです。

自律神経と冷え症の密接な関係でも説明したとおり、冷え症改善に  ビタミンC は必須の栄養素となっているのです。

冷え症改善のための栄養素 ビタミンC は必要所要量の数倍を摂取するくらいがちょうどいい

ビタミンC の成人の必要所要量は 1 日に約 50 mg で、ビタミンの中では最大の所要量です。しかも、 ビタミンC は体内に蓄えることができないうえ、水溶性で、熱にも弱いため、料理の際、非常に失われやすいという特徴があります。

したがって少なくともその数倍は摂取する必要があります。さらに、飲酒や喫煙などでも大量に消費されます。 ビタミンC は水溶性で過剰分は尿となって排泄されるので、とりすぎの心配はあありません。

ビタミンC が多く含まれる食材はこちら。

人体の基本的な部分の構成に欠かせないたんぱく質

3大栄養素の1つであるたんぱく質はおよそ20数種類あるアミノ酸が様々な結び付きをしてできる栄養素です。
たんぱく質は、筋肉や臓器、骨、皮、皮膚、血液など人体の最も基本的な部分を構成しているほかに、脂質や糖質と同じようにエネルギー源にもなります。

また、食物の代謝を担う酵素やホルモンなども、すべてたんぱく質からできています。
このように、人体をつくっている根本要素ともいうべきたんぱく質は、その多くが体内で合成されます。しかしkほとんど合成できないものがあります。それが必須アミノ酸と呼ばれている9種類のたんぱく質です。

必須アミノ酸は冷え症の要因と深く関係

必須アミノ酸には、体温調節など自律神経の機能をコントロールする働きがありますが、全ての量が相互に一定の範囲内にないと、うまく働かないという性質があります。たとえば9種類のうち、8種類のアミノ酸が豊富でも1つが不足していれば、最も少ないアミノ酸の栄養価に相当する働きしかできません。

したがって、良質のたんぱく質とは9種類すべての必須アミノ酸がバランスよく含まれているもののことです。
冷え症の人は熱源としても、また自律神経機能保持のためににも必須アミノ酸をバランスよく含まれたたんぱく質をしっかりとることが重要です。

冷え体質が変わるまでには、ある程度時間がかかります。 冷え取り靴下 などを上手に活用するといいでしょう。

ダイエットの時に注意すべき重要な点

冷え症 体質の女性などが ダイエットの時に注意すべき重要な点 はどんなことでしょうか?大事な点は、特にカロリー源であるたんぱく質やビタミン、ミネラルの摂取など栄養バランスに配慮することです。

冷え症の人がダイエットをする場合には、特にカロリー源であるたんぱく質やビタミン、ミネラルの摂取など栄養バランスに配慮しなくてはなりません。

ダイエットの時に注意すべき重要な点

ダイエットの時に注意すべき重要な点

ダイエットの時に注意すべき重要な点 ダイエットは余分な脂肪を排除する食事療法

世界中で注目されているのが ダイエット 。健康 イコール ダイエット という図式が大衆化してしまったくらいです。世界中で ダイエット 情報が氾濫してしまっています。

老若男女を通してそれほど注目されているダイエットですが、一般的な ダイエット 法の多くは、即効的、過激で健康を損なうおそれのあるダイエットばかりです。体にも悪影響でその後のリバウンドも強力になるのが通常です。

ダイエットというのは、本来、病気を治療、または予防するための食事療法です。あくまでも生活習慣病などの予防、または、健康のために余分な体脂肪を体から取り去ることが目的です。
ところが、ダイエットで健康になるどころかダイエットがもとで冷え症や貧血、低血圧などの病気を招いてしまう人も少なくありません。

体脂肪は体の断熱材で内臓のクッションでもある

目の敵にされる 体脂肪ですが、 体脂肪 は、人が生きるうえでとても大切な役割を担っています。

  1. 外気に対して体温を正常に保つ
  2. 内臓を守るクッションとなる
  3. 万一、飢餓などに遭遇した際のエネルギー源となる

などです。中年以降に腹周りに脂肪がつくのは、冷えを防ぎ、弱ってきた内臓を守るためという説もあるほどです。

また、女性の場合、月経を正常に発現させるホルモンバランスにも体脂肪は重要な役割を果たしています。誤ったダイエットのためには体脂肪を落としすぎると、月経に異常をきたすのはそのためです。

誤った危険なダイエット法を見分ける

ダイエット はそもそも、必要な栄養素を過不足無くとったうえで、生活習慣・運動などを総合的に組み合わせて行うものです。

したがって特定のたんぱく質や果物、水、またはある種の食物だけで痩せるとうたわれているダイエット法は誤ったダイエットだと考えていいでしょう。これらのダイエットでは、たしかに痩せるかもしれませんが

  • 利尿作用によって体から水分が大量に排泄されるだけ(まもなくもとに戻る)
  • 体脂肪といっしょに大切な筋肉まで落としてしまう(痩せるというよりやつれる)
  • 偏った栄養素の摂取で体重は標準なのに栄養失調状態

といったことが起こります。

ダイエットは1日の基礎代謝量を考慮する

基礎代謝とは、食後10時間経過したときに、20度の室内で安静にしている状態で消費されるカロリーのことです。

簡単にいえば、とくに体を動かさなくても、呼吸や内臓が活動するために消費されるカロリー、つまり人が生活していくうで、最低必要なカロリーということです。したがって、基礎代謝の数値プラス生活分のカロリーは毎日必ず摂取しなくてはなりません。これに加えてダイエットを行う場合は、次の3つを必ず守ります。

  1. 栄養バランスを崩さない
  2. 少なくとも6ヶ月から1年はかけるつもりで気長に行う
  3. 食事だけに頼らず運動も取り入れる

特に冷え症の人は、良質のたんぱく質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素の摂取が減るようなダイエットはいけません。

以上のようなことをしっかり守った上で余分な糖分、脂肪分を減らすことでダイエットします。目安として脂肪分は全カロリーの20~30%以内、およそ400~450キロカロリー前後(およそ50グラム)に抑えるのがポイントです。

ゆでる、蒸す調理法がいい!

ダイエットをはじめるとなぜか?異常に甘いものが食べたくなります。こんなときは、菓子類を口にするのではなく、さつまいもや果物、ドライフルーツなどを食べます。

こうすると、ビタミン、ミネラルも摂取でき栄養バランスが整います。脂肪分については、食材で減らすのではなく調理で減らすようにします。牛肉のステーキのかわりにゆでた豚しゃぶや鶏の蒸し焼きなどにします。

水分を多くとるほうがいいの?

水をたくさん飲む、あるいは逆に減らすというダイエットがありますが、どちらもおすすめできないダイエット方法です。

人の体の水分は、常に一定に保たれる仕組みです。つまり多すぎる水分は排泄され、足りなければ欲するようにできているのです。ですから、無理に多量の水を摂取したり欲しい水を減量するのはよくありません。
特にからだに水がたまるタイプの冷え症の人や排泄機能が低下している人はとりすぎてはいけませんが、とらなすぎてもいけません。
水分摂取については専門サイトでの記事が参考になります。一度目を通してみてください。
水分摂取は回数、温度、量にこだわるといった記事が非常に参考になります。
冷え症の人は特に水温に気を配ることが大切です。ダイエットに効果があるからといって水をガブガブ飲んでもむくんでしまうという失敗をする人が多いのも事実です。有名なモデルなどが1日3~4リットルの水を飲むなどの情報に振り回されないようにしたいものです。

便秘気味の方は イサゴール などで効果を発揮できる場合もあります。

朝~昼は腹持ちのいいメニュー、夜は消化のいいメニューがベスト!

いつ食べるか?というタイミングはとても大切なポイントです。食物が消化のためにどの程度胃の中にとどまるかという胃内停留時間です。

いつ食べるか

いつ食べるか

さわやかな朝のためには夕食は消化のよいものを!

健康的な1日を過ごすためには、まず前夜からの快い睡眠と朝の目覚めが大切です。→心地いい眠りについては眠りの悩みを解消しよう!が参考になります。

しかし、寝ている間にも胃に未消化の食物が残っていたのでは、どちらも得ることはできません。
したがって、食事のタイミングを考える第一のポイントは、夕食および夜間は、胃内停留時間の比較的短いものをとる、ということになります。

胃内停留時間が短い食物とは、消化のよいもの、いわゆる「腹持ちの悪いもの」です。一般に脂肪・たんぱく質などがたくさん含まれている食品は、胃に停留する時間が長く、いわゆる「腹持ちがよい」食べ物です。一方、糖質の多いごはんやお菓子などは停留時間が短めで「腹持ちが悪い」食品です。

理想的な朝食をとるためにも就寝前の3~4時間前には夕食を

一般的に普段食べているもが胃にとどまっている時間は、およそ3~4時間です。すなわち、夕食としてきちんととる食事は、少なくとも就寝前の3~4時間前にすませておく必要があります。

朝、目覚めたとき、快い空腹感を覚える。という感覚は、その日1日を元気に過ごせるバロメーターターともいえます。また同時に、空腹感を覚えるということは、その人が健康である証拠でもあります。さわやかな目覚めと空腹感、理にかなった朝食、まさに理想的な食事のタイミングといえるでしょう。

主な食品の胃内停留時間(100gあたり)

食品名 胃内停留時間 食品名 胃内停留時間
バター 12時間 ごぼう 2.5時間
ビーフステーキ 4時間 キュウリ 2.5時間
うなぎ 4時間 昆布 2.5時間
数の子 4時間 生卵 2.5時間
えび天ぷら 4時間 ヒラメ刺身 2.5時間
はまぐり 3時間 れんこん 2時間
えび 3時間 米飯 2時間
かまぼこ 3時間 せんべい 2時間
豚肉 3時間 ふき 2時間
にんじん 2.5時間 45分
そば 2.5時間 みかん 1.8時間
焼き芋 3時間 大根 2時間

腹持ちのよい朝食・昼食が食べすぎと糖分のとりすぎを防ぐ

上の表を見ると、バターはなんと12時間も胃に残ります。バター付きトーストは朝を代表するメニューですが、お腹のことを考えた上でも理にかなっているのです。

このように、朝から昼にかけては、「腹持ちのいい」たんぱく質・脂肪分が豊富に含まれたメニューが推奨されます。

胃にとどまる時間の長い食物をとると、おなかがすくのもそれだけ遅くなりますから、自然に夕食までの間のつなぎの間食であるおやつをとりすぎてしまうことも防げます。
食事量は朝3・昼4・夜3くらいのボリュームカロリー量が適切です。

脂肪分を含んだメニューは1食1品以内に

冷え症の人は、良質のたんぱく質をしっかりとる必要があります。逆に血流を悪くしがちな脂肪分は控えめに。

とくに外食は、脂肪分の多いメニューが多いので注意します。目安として脂肪分が含まれた食品はできるだけ1食1品以内にします。脂肪分を摂る際には、動物油よりビタミンEの豊富なひまわり油などの植物油を使うようにするといいでしょう。

さらに、1日30品目以上を目指すとよりいいでしょう。