冷え症の人は便秘と下痢を繰り返す とはどういうことでしょうか?冷えは、便秘になる方が半数、下痢になる方が半数、両方を繰り返してしまう人が残りの数という割合いです。
冷え症の人は便秘と下痢を繰り返す 消化機能は冷えのダメージをすぐに受けます。それが冷え症の人に多い慢性の便秘・下痢です。冷え症がしっかり改善されると便秘・下痢は改善されていきます
便秘も下痢も冷えによる消化器官の機能低下が原因
冷たい物の飲み過ぎ、食べ過ぎ、寝冷えなどは下痢になる原因です。胃腸の場合は、冷えによる機能低下がすぐに下痢や便秘といった形で現れやすいのです。
アイスクリームやかき氷などの冷たいものを食べて下痢になったことを経験したことがある人は多いはずです。
冷え症の人は、胃腸の機能低下を招く「冷え」が慢性化してしまっているために、たいてい便秘、下痢、あるいはその両方を交互に繰り返すことが多いようです。
便秘のときは便秘薬、下痢のときは下痢止めを使っていると治りも悪くなります。
冬に便秘が起こる原因は冬独特の過ごし方に原因があります。冬独特の、動かない生活が便秘になることが分かりました。しかし、この生活がなぜ便秘を引き起こすのでしょうか。冬に便秘が増えるのは次の3つが原因です。
・身体が冷える
冬は東京でも最高気温が10℃を下回る日も少なくありません。寒くて身体が冷えたままだと血管が収縮してしまいます。血の巡りが悪くなることで、腸のぜん動運動も鈍くなり、便秘に陥りやすいのです。
・水分が足りない
夏は暑く、すぐに水分補給をしますよね。それに対し、冬は汗をあまりかかないため、水分が失われる感覚は薄れ、水分補給も自然と遠のいてしまいます。加えて、寒さでトイレが近くなったり、空気が乾燥していて体内の水分が飛んでしまうことがあります。身体の中は知らず知らずにカラカラになっているのです。すると腸の水分も減ってしまい、便が固まってしまいます。
・腸が活動を始めてくれない
冬は寒くてなかなか布団から出られないですよね。朝ごはんを食べる時間を削る方もいるのではないでしょうか。しかし、朝ごはんを食べない生活をしていると便秘になる可能性が高まります。眠っている間に休んでいた胃腸は、朝食を食べることで動き出します。朝食を抜いてしまうと、腸が動かないまま時間が過ぎ、便意を感じにくくなってしまうのです。
一方、胃腸での消化吸収が悪くなると、栄養が全身に行き渡らず、自律神経の働きも鈍くなります。そして胃腸は、他の内臓と同様に自律神経のコントロール下にあるので、さらに機能低下するという悪循環に陥るのです。
このように、冷え症と便秘・下痢症は非常に深い関係にあるのです。
冷えが改善されると便秘・下痢も改善される
冷え症が改善されると、慢性の下痢や便秘の症状は改善されていきます。便秘の改善には、食物繊維を多くとる、十分な睡眠、規則正しい生活、適度な運動、適度な水分摂取などがが指摘されています。
ただしここで、冷え症体質なのに、冷たいミネラルウォーター をガブ飲みしたり、冷たいヨーグルトを一生懸命食べても、冷えを助長させるだけで効果がでない、もしくは便秘や下痢をさらに悪化させてしまうことになるのです。
このように冷えによる便秘の場合、腸の温度をあげることが一番ですから、運動などが効果を発揮します。また、お風呂にしっかり入り温める、などもいいでしょう。体を温める効果のある食事もいいでしょう。
冷えを取り除くために、足腰を動かすなどが効果をすぐに実感できます。
内臓と同じように、筋肉も大量の熱を生み出す組織です。ことに下半身には、全身の筋肉の7~8割近くが集中していますから、この下半身の筋肉を鍛え、機能を高めることで、体の熱生産性は非常に高まるほか、血液循環も改善されます。
もちろん、下半身が冷えないように温かい下着や靴下をつけることも結果、便秘や下痢の防止策になります。
ひとくちメモ
排便の70%は水分
成人の1日の排便量は、約100~300g。約7割の水分と、吸収されなかった食物のかす、腸内細菌、消化液、消化管の粘膜がはがれたものなどが含まれています。
便秘をするとうさぎの糞のようなコロコロうんちになりますが、これは排泄されなかった便から大腸の水分、その他を再吸収するためです。
女性に便秘が多い理由
口から食べた食物は、口→胃→腸と体内をおよそ1日~1日半かけて9mもの長さを通って、最後にS状結腸→直腸に達して便となり、排泄されます。女性の体はこのS状結腸→直腸のあたりに子宮や卵巣があるため、腸が圧迫されてしまうのです。
また、どうしても冷え性の人が多く腸への血流が悪いことも影響します。
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