ファッションが冷え症を助長している のは自分でもわかっている、または自覚している人も多いでしょう。
真冬でもおへそだした流行のファッションを身にまとっている若い人が多数いますね。しかし、冷えのおかげで 生理痛 や 生理不順 悩まされているケースも多々あります。冷えは多くの体の不調を招きます。
ファッションと冷え症 ファッションが冷え症を助長している
美味しい物を食べ、美しく着飾ることは食欲・性欲の両本能とはまた別の、強力な欲望で、日常生活での大きな行動目標となります。文化といわれるものは、この欲望がつくりだしたものでもあります。
最新のファッションで身をまとうのは女性であれば誰でも嬉しいものです。自分に似合うファッションを見つけたときもとても嬉しいものですし、また素敵な洋服で自分のサイズに合ったものを見つけたときは嬉しいものです。
服飾に関して言えば、現代日本では、その欲望に焦点を合わせて、アパレル業界が毎年デザインを変え、次々と流行をつくり、使い捨てを前提にした消費文化の拡大をはかっています。
流行というのは、メディアとファッション業界がつくりあげているというようなことも聞こえてきますが、そんな流行ファッションも冷えとは無関係です。
このファッションの変化にはワクワクするような楽しさがありますが、そのつけが女性の身体の「冷え」につながることを知ると、手放しで喜んではいられません。
かわいい洋服はとても気分のいいものですが、体調を崩すまでの冷えにつながるファッションについてはしっかり判断してそれを選ぶか?選ばないかを決めなければいけません。冷えるファッションの時には、1枚羽織るものを身につけるなどがとても大切です。
冷えとりファッションの基本は「頭寒足熱」です。お腹が冷えているなら足をしっかり保温するということです。上半身は寒くても下半身はほかほかするように考えます。
特に冷える冬の間は、膝から下、背中の下部も温保温します
頭、首、手首は一年中涼しく風通しをよくするようにすると、ほてりを防ぐことができます。
靴下は 靴下の重ね履き がおすすめです。最近はごわつかない靴下になっているので冷えるファッションのときはこうした靴下を履きましょう。
和服と日本の風土
日本人は、民族衣装ともいうべき和服に、永年にわたり親しんできました。和服には、日本の冷えやすい風土に対応した工夫が施されています。
木綿や絹の自然素材、紺系統を中心にした色合い、汗をよく吸うガーゼの肌着、体内毒素を放出しやすいように、肛門やお尻の周囲には下着をつけない習慣、足首まで覆う長い裾、夏足袋、気温の変化に応じた重ね着、和服は保温と排泄には、まことに合理的にデザインされ、日本の環境に適した服装です。
洋服は冷えやすい
洋服は、和服にくらべて活動的で、それは同時に封建的な抑圧から女性を解放させました。そうした意義を承知しながらも、健康という観点から、洋服については不満を抱いています。
なによりも、洋服の構造からいって、下半身とくに足元からの冷えが気になります。冷えは足元から体内に入るためです。
化学繊維は冷えをつくる
次に素材の問題です。人間は何千年も前から、毛布や木綿や羊毛、麻、絹といった天然の素材を衣服に利用してきました。最近になって、ナイロン、アクリル、ポリエステルなどの新素材が登場し、盛んに利用されています。
化学(合成)繊維を素材とした衣服を着用して、パチパチ音をたてて静電気が起きるのを経験した方も多いと思います。化学繊維は空気の正常なイオン現象を変化させるため、生体エネルギーを消耗させます。そのために、冷えをもたらし皮膚刺激の原因となります。
化学繊維は、また、発熱効果は持続しないどころか、汗を吸う際に、肌に必要な水分まで奪ってしまい、冷え性改善効果より、乾燥を招く危険の方が大きくなると言われています。
何より化学繊維は、身体からでる汗や毒素を吸収してくれないため、新陳代謝を妨げ、血行を悪くしてしまうので、冷え性の原因にもなります。おしゃれなファッションも素材をよく見て購入することが大切です。
赤はホルモン分泌を活発にする
白っぽい色やピンク系を好む人は、貧血タイプに多く、青や緑を好む人は働き者、茶系統も比較的健康です。
黒や地味な色を好む人は、胃が弱く腰の冷える人に多いものです。冷えのある人は、暖色系や明るい色を着るようにするといいでしょう。とくに赤はホルモンが活発に働いて燃える色で、ホルモン分泌を盛んにします。