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関節を伸ばすことで血流改善

日本人に多い肩こり

日本人特有の不定愁訴の定番は「肩こり」です。肩こりは、首から肩にかけて何層にも重なった筋肉が収縮(凝り)することにより起こる症状です。狭い国土に住み、盆栽を愛し、枯山水を楽しむ日本人の「縮指向」の現れが肩こりだとも言えます。冷えと肩こりは、日頃から日本人が訴えることの多い症状です。

凝りが冷えを誘発

この傾向に拍車をかけているのが、姿勢の悪さ(猫背、足組み)や脊柱の曲がりといった体型のゆがみです。筋肉のこりと身体の冷えとの間には、因果関係があります。身体の冷えは血液やリンパ液の循環障害によって起きます。
この循環障害を阻害する原因の一つに筋肉の凝り、骨格および関節のゆがみ、横隔膜の可動不足などがあります。

こりには療術がいい

筋肉の凝りをとり骨格の歪みを正す方法を習得するために、いわゆる民間療法として各地でブームになっている療術行為の実践研究があります。そして、この分野に入ってみて、腰痛症、肩こり、座骨神経痛などの悩みをもった人の多いことに驚きました。と…同時に現代医学では、治りにくいといわれているこれらの症状が療術行為で容易に治ることおよびその原因が姿勢の悪さとストレスにあることを知りました。

二千年もの歴史をもつ療術

療術行為は、基本的に手技による疾病治療を目的に発生したものです。手で病気を治すことは、二千年も前から行われて、伝えられてきました。いわば、医学・医療発展の根といっても過言ではありません。
療術行為も、現在では手技行為として操体法、均整法、カイロプラクティクがあり、科学技術を応用した電気、光線、温熱の各刺激を応用した療法もあります。治療分野は広範囲ですが、民間療法ですので、医療法に基づく制度もなく、現段階では、玉石混交の感がなきしにもあらずです。

凝りは局所の冷え

身体の冷えをとるには、筋肉のこりと骨格の歪みをとらなければなりません。筋肉の凝っている所を押してみると、固くなっていて筋張ったりしています。筋肉は非常に細い筋繊維の集合体ですから、1本1本の筋繊維がこわばってくると、互いに圧迫しあって固くなり、凝りの症状となります。すると、筋繊維の中を通っている血管や神経も圧迫されるので、血液の循環も悪くなり、痛みも出てきます。凝りはうっ血、つまり血液の流が悪くなった「局所的な冷え」の状態ということができます。

凝り・歪み・冷え

また、骨格は筋肉によって支えられていますから、筋肉の凝りによって骨格の歪みも生まれてきます。丸めた背中や姿勢の悪さは、縮み指向の第一歩であり、冷え」を誘発するものと自覚してください。
少なくとも1日1回は体の歪みをとり、四肢の関節を伸ばす体操や腹式呼吸などの習慣をつけるようにすれば筋肉の凝りはほぐれ、血液やリンパ液の流れはスムーズになって心と体の冷えを防ぐことができます。

ファッションが冷え症を助長している

ファッションと冷え症

美味しい物を食べ、美しく着飾ることは食欲・性欲の両本能とはまた別の、強力な欲望で、日常生活での大きな行動目標となります。文化といわれるものは、この欲望がつくりだしたものでもあります。
服飾に関して言えば、現代日本では、その欲望に焦点を合わせて、アパレル業界が毎年デザインを変え、次々と流行をつくり、使い捨てを前提にした消費文化の拡大をはかっています。このファッションの変化にはワクワクするような楽しさがありますが、そのつけが女性の身体の「冷え」につながることを知ると、手放しで喜んではいられません。

和服と日本の風土

日本人は、民族衣装ともいうべき和服に、永年にわたり親しんできました。和服には、日本の冷えやすい風土に対応した工夫が施されています。木綿や絹の自然素材、紺系統を中心にした色合い、汗をよく吸うガーゼの肌着、体内毒素を放出しやすいように、肛門やお尻の周囲には下着をつけない習慣、足首まで覆う長い裾、夏足袋、気温の変化に応じた重ね着、和服は保温と排泄には、まことに合理的にデザインされ、日本の環境に適した服装です。

洋服は冷えやすい

洋服は、和服にくらべて活動的で、それは同時に封建的な抑圧から女性を解放させました。そうした意義を承知しながらも、健康という観点から、洋服については不満を抱いています。なによりも、洋服の構造からいって、下半身とくに足元からの冷えが気になります。冷えは足元から体内に入るためです。

化学繊維は冷えをつくる

次に素材の問題です。人間は何千年も前から、毛布や木綿や羊毛、麻、絹といった天然の素材を衣服に利用してきました。最近になって、ナイロン、アクリル、ポリエステルなどの新素材が登場し、盛んに利用されています。
化学(合成)繊維を素材とした衣服を着用して、パチパチ音をたてて静電気が起きるのを経験した方も多いと思います。化学繊維は空気の正常なイオン現象を変化させるため、生体エネルギーを消耗させます。そのために、冷えをもたらし皮膚刺激の原因となります。

赤はホルモン分泌を活発にする

白っぽい色やピンク系を好む人は、貧血タイプに多く、青や緑を好む人は働き者、茶系統も比較的健康です。黒や地味な色を好む人は、胃が弱く腰の冷える人に多いものです。冷えのある人は、暖色系や明るい色を着るようにするといいでしょう。とくに赤はホルモンが活発に働いて燃える色で、ホルモン分泌を盛んにします。

食べ物の「陰」「陽」

食事療法の基本

食物には、分析してわかる栄養素や計算できるカロリー意外に微量の未知の成分や食物そのもののもつ(食性)があります。漢方では、患者の症状、体質、病気にあわせた食事メニューを用意します。その食事で治療することがあり、これを食事療法といいます。食事療法の基本的な考え方は、食物の様々な要素を、総合して身体に働きかけようとする物です。

天然醸造酢は身体を冷やしてしまう

どんなにすぐれた食品でも、人によっては合わない場合もあります。調理の仕方や食べ方によっても、良かったり悪かったりします。たとえば、冷たい生水やビタミンCが多いといわれる生野菜、大根おろしなどは、身体を冷やす作用がありますから、陽性タイプの方には適しますが陰性タイプの方には向きません。
流行の天然醸造酢にしても、これは身体を冷やす働きがありますから、やせ型の人がとりすぎると内臓下垂の原因となります。
レバーはスタミナ食で興奮作用があるので陰性の人には向きますが、神経質タイプの人は避けたほうがいいでしょう。薬も食べ物も、口から入るものは、共に身体に対して薬理作用をもちますから、漢方では「医食同源」をとなえ、普段から食物に気をつけることが大切です。

食事療法が第一歩

食事療法は、漢方治療の第一歩です。好んで食べるべき食品、なるべく控えたい食品を、食性によって病名別、体質別に分類してあります。「身体の冷え」をとるためには、この食事療法の原則を守らないと、とれるはずの「冷え」もとれないことになってしまいます。
それから大切なこととして食べ物は良いからといって一度にたくさん食べるのではなく毎日少量ずつ忘れずに食べることです。
1食ごとのバランスを考えて食べないと、食事療法のホントの効果は発揮できません。

冷え性の人の食生活の特徴

「冷え」をとるための食事療法の基本は三大栄養素では、たんぱく質、ミネラルではカルシウムを多くとることです。たんぱく質は植物性を中心に動物性たんぱく質もバランスよく摂取します。お腹に冷えがあると、お腹が張ったり、気分がさえなかったりと食欲も減退しがちです。また、朝食を抜いたり、昼食はお菓子やケーキですましてしまったり、食事の時も食べる量も不規則になったりします。胃腸は、一定の規則的リズムで動いているときが最も快調なのです。
ですから、胃腸に多少の不快症状があっても3度の食事はきちんととることが大切です。若い女性がサラダなどしか食べないダイエットを行っている風景をみますが、身体を冷やす生野菜や果物を美容食と称してとるため冷えがさらにひどくなります。

よく噛むこと

これとは別に加工されて歯ごたえのない噛まずに食べられる食品が多くなりました。食べ物をよく噛むということは、唾液の分泌をよくして消化を助けるだけでなく唾液に含まれるパロチンなどのホルモンが、身体に活力を与えてくれます。また、よく噛むことで顔の筋肉が動き、しまりのあるキリットとした表情をつくってくれます。

塩も炒る

身体の冷えをとるには、陽性食品を多くとり、陰性食品を控えるのが大原則です。冷えをとる食事の基本は、口から入れるものは、火を通したもので、体温より高い温度のものです。塩は天然塩に火を通して、狐色になた炒り塩を料理に使うといいでしょう。炒り塩には、冷えの原因となる水毒をとる働きがあります。

体液は生命の泉

溶液の状態で

水を離れて人間は存在できません。人体の水は体液とよばれ、必要物質を溶かした溶液の状態で存在し、実に体重の6割を占めています。
生命現象である化学反応も、体液という溶媒の中で行われています。栄養素や老廃物の運搬も、体液に溶かされて運ばれます。

体液の流れ

体液は細胞の中にある細胞内液と、細胞の外にある細胞外液とに分けられています。細胞外液は血液、リンパ液などの管内液と組織間液(管内液)とに区別されていて、それぞれ体内で役割を担っています。身体の組織や臓器は、占める位置・働きは異なっていますが、全身を循環する体液によってつながっています。循環する体液の主な通路は、血管とリンパ管系の2つです。

老廃不要物を2重チェック

血管系では、心臓がポンプ役をして、動脈血をからだのすみずみまで送っています。動脈管は栄養素と酸素を各組織に送る通路、静脈管とリンパ管は、各組織のだす老廃物や不要物質を運び出す通路です。
人間が健康であるためには、組織のだす老廃物を取り除くことが最も重要ですから、身体はそのために血管系りリンパ管系とで、2重のチェックを行っています。

身体の下水道

リンパ管には、汚れた組織間液が集まり、リンパ節に至って組織間液中の毒物や細菌類をいったん浄化し、リンパ本管に集合したのちに最後に左右の頸部で静脈血管に合流します。リンパ管には、今述べたように汚れた組織間液が集まりますが、そのほかに組織細胞のだす老廃物や不用物質も含まれていますから、リンパ管はいってみれば身体の下水道管です。

運動が大切

血管は心臓というポンプの働きで流れますが、リンパ液は、筋肉が動くときは、リンパ管への圧迫を強めたり弱めたりするので、その刺激によって少しずつ流れる仕組みになっています。
となると、リンパ液は、運動したり身体を動かしたりすることによってスムーズに流れることがわかります。逆に運動をしないでいると、体内老廃物がたまり血液を汚し、基礎体力を低下させます。

リンパ節での流れが重要

次にリンパ節は、身体を工場にたとえると、工場排水のマンホールにあたります。各職場で使った排水が、マンホールで沈殿物を取り除かれ、次第に大きなマンホールに集まってやがて下水道管に流れ込んでいきます。身体にはこのマンホール(リンパ節)が各所にあります。扁桃腺などのその一つであり、首の周辺部、お腹、股の付け根、膝などに散在しています。リンパ節は、侵入してくる外敵から身体を守る役目を果たしていますから、リンパ節の流れよくすることが大切です。

漢方の体液についての考え方

漢方では体液のことを、津液と呼び、津液の偏りが冷えをつくるとしています。
すべての病気は、心身の偏りをきっかけに、体液のバランスと循環が乱れることからおきます。そうなると、組織細胞への栄養素、酸素の補給と老廃物の排泄は悪化し、病気も一層悪化させてしまいます。