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先人の教えは「自然順応」

漢方の根底の思想

古代中国の有名な思想家・老子は「人はみな自然」といっています。漢方の根底に流れる考え方は、老子に代表される中国古代思想に立脚しています。分類好きの現代の哲学者たちは、こうした思想を「自然哲学」に分類していますからその流儀にしたがえば、漢方の根底の思想は自然哲学です。

天地順応の理

漢方では、人体を「小宇宙」とみなし「大宇宙」であるところの自然現象に人間は支配される…としました。この考え方から生まれたのが、天人一体、身土不二の思想です。古書には「天地順応の理」」とか「天地順応の生活様式」といった表現で、人間は、四季の運行に順応して身体の健康状態を保つべきだとしています。

陰陽で診る

また、病気における個々の局部の症状は、小宇宙全体が病んだ結果が部分に現れたのだから、治療に当たっては局部の症状だけを考えるのではなく、小宇宙全体を考えるべきだとしています。
中国の自然哲学は、宇宙全体を支配する原理として、陰陽説をとなえていますから、漢方を見立てるときは、陰陽説を骨子にして診ていきます。

現代にもっとも必要な真実を語る

核のエネルギーを生活や産業に応用し、月に人を送り込んだ人類は、つい最近まで自然は克服できるもの、人知でコントロールできるもの…と強い自信をもって進んできました。
けれども、ここにきて、地球全体が取り返しのきかない環境破壊に直面し、人類の末永い存続が危ぶまれるに至っています。
自然は、人知のコントロールなど及びようもないほど巨大で偉大なものであることが、今、まざまざまと証明されつつあるようです。
してみれば、漢方の根底に流れる自然哲学、天人一体、身上不二、陰陽説は古くからの思想とはいえ、実は現代に最も必要な真実を語っている…といえましょう。
人間はできるだけ自然に順応して生きるのが良く、何か問題があれば自然に治って解決の糸口を見つけよう…こう考えて病気や健康問題に取り組むのが漢方なのです。

漢方治療は防御的

治療の進め方について、東西両医学を比べてみると西洋医学がとても攻撃的であるのに対して、漢方は、防御的であるといえます。
東洋の古人は、自然に逆らうことは無駄であり、むしろ順応しつつ利用する方が良いと考えたからです。

  1. 人体に備わっている自然治癒力を徹底的に利用する
  2. 病が病を呼ぶいわば悪循環も自然ならば改善を呼ぶ良環境も自然。漢方はこの2つの自然の循環を良循環に一本化していく
  3. 身体内部を色々な要素がバランス良く保たれるのも自然なら、バランスが崩れるのも自然。漢方はバランスを保つように作用する

自然治癒力

「病アリテ治セズンバ常ニ中医ヲ得」この一文は、「治療の下手な医者にかかって病気が治らないよりは自然に治るのを待った方が、むしろ好結果を得られることが多いので自然に逆らって無駄な抵抗をしないように」といさめています。自然治癒力は、体質や素質によって強弱の差が多少ありますが、とにかく「病気に対する抵抗力」の存在を先人達は本能的に知っていたのです。したがって漢方の治療は薬で治すという人為の面と「自然で治す」という面との二面から捉えることが出来ます。

治病転機が起きる

漢方薬を服用していくうちに、体内では治病転機が起こります。その証拠として発汗、嘔吐、下痢、利尿が起こって見方によっては、症状が悪化したように見えるのですが、こうした症状を機に身体が軽くなったり眠りが深くなったりしてやがて快方に向かいます。

身体のバランスを調整する

体内のいろんな機能がバランス良く保たれていることを、漢方では「気血調和」「陰陽調和」と呼んできます。このことを現代医学では、「内部環境の恒常性維持機構(ホメオスターシス)と呼んでいます。
漢方ではこの恒常性を失った状態を病気とみなして、独自の治療法で均衡状態にもっていこうとします。

婦人病は便秘と密接な関係にある

便秘は病気という考え方をもつ

女性が3人いれば2人は便秘症であると言われるほど女性の便秘体質は多くなっています。
そのためか女性は便秘を病気と考えてはいないようです。便秘が肌荒れの大敵であることは経験上十分に知っていますが、便秘が婦人病までに影響することを知っている人は少ないのです。
便秘症の女性は、様々な全身症状を訴えています。頭痛、頭重、のぼせ、めまい、むかつき、不眠、腹痛、腹満などのほかにも全身の疲労、精神疲労、精神不安、イライラ、心悸高進、頻脈、不整脈など、症状的には立派な婦人病の病態です。
こういった症状にプラスされてにきび、しみ、そばかすなどができ肌は荒れてしまいます。

女性になぜ多いのか?

大抵の男性は、毎朝快便の習慣をもっています。便秘は少ないのが一般的です。女性になぜ多いのでしょうか。

  1. 女性は情緒が繊細で、その変化がすぐに大腸に影響する
  2. 運動不足
  3. 排便の習慣が妨げられる条件下に置かれている朝食の支度、排便時の育児など
  4. 特に経産婦における腹壁圧の減退
  5. 内臓下垂症と広骨盤腔による腸管の転位

などが理由としてあげられます。

腸は生殖器から進化した

人間はアメーバにはじまって魚類を経て進化してきました。この進化の過程をたどっていくと、腎(泌尿器・内生殖器)は、腸が変化したものであることがわかっています。
内生殖器を進化度の低い魚類のメスについて見てみると、尿・大便・生殖腺をつくる所は3つに分化していますが、出口はひとつしかありません。したがって両便も生殖物もひとつの穴から排泄されます。これを単孔類と呼びます。鳥類、亀、蛇類の両棲類からカモノハシに至るまですべて単孔類に属します。

さると人間

進化がすすむと下等なほ乳類になります。下等なほ乳類は、腎臓の下に膀胱ができ、尿道と肛門とが分かれています。
しかし、まだ生殖排泄物の通路は、肛門を使っています。これがもう一段変化したのがサルや人間です。生殖排泄孔が独立し、尿道と肛門の間に膣ができ開口部となっています。このように内外の生殖器は腸から分離、独立してきました。つまり、元を正せば腸と生殖器は本家と分家の関係にあり、しかも身体の表と売れの隣に位置していますので、相互に密接な関係が生まれます。

便秘は生殖器の病気を誘発

たとえば、直腸の下部に蓄積した大便や宿便がありますと、直腸が鬱熱を発します。この鬱熱が直腸の前面にある子宮や膣に熱を感じさせ、古血を発生させます。そうなると子宮や膣は充血状態となり、不正子宮出血、子宮筋腫または膣炎などを起こして帯下の増量をまねき、外因炎を誘発することさえあります。

直腸ガンと誤診されるほどの宿便もある

婦人科で有名な東洋医は「漢方では、体温で固くなった宿便を燥屎といっていろいろな病気の原因になるとしている。
この腸壁にこびりついた宿便は、現代医学では便とは別のものと見誤ることもあるそうです。。このように便秘は肌荒れだけなく婦人病の引き金になるものばかりです。

食習慣で便秘が改善できない場合は、トクホのイサゴールがおすすめです。

子宮は冷えに弱い

子宮の病気

女性には、子宮を中心とした生理機能があって、妊婦・出産という大切な役割を果たしています。このために、女性は婦人病といわれる特有の病気に、悩まされることがあります。古書に「独り婦人にありて、男子になきところの三十六疾」とあり、いかに女性特有の病気が多いかを示しています。
なにも女性特有の病気は、生殖器官の疾患に限りません。ホルモン分泌の異常、血の道」症といわれる更年期障害、不定愁訴なども女性特有の病気です。
その中でも特に多いのが、骨盤内の臓器の病変で、なかでも子宮をめぐる病原が目立ちます。最近は、子宮内膜症で病院へ通院する方や服物を手術をされる方が多くなりました。

子宮筋腫の治療

お腹の手術は、子宮ガンや卵巣嚢腫の場合もありますが、圧倒的に子宮筋腫が多いのが現状です。子宮筋腫は、現代婦人医学の病名で、漢方医学には、ありません。
漢方では、お腹の外から触ってわかる位の大きさ以上のものが治療の対象となりました。その場合も、子宮の腫瘍として治療するのではなく、内臓やリンパ腺などの腫瘍として治療しており、時には、腸管内の宿便やガスによる腸管の膨隆」として治療したり、もっと誤って尿による膀胱の緊満と、捉えていた場合、もあったようです。

漢方による子宮筋腫の治療

しかし、漢方医学も進歩するものであって、子宮筋腫などは漢方治療で成功した例が、散見されるようになりました。
子宮筋腫は手術による治療が望ましいのですが、年齢的に更正期を過ぎ、筋腫の大きさが手挙大以下、貧血症状が見られないなどの条件があれば、定期的に専門医の検診を受けながら、漢方で治療することができます。
このときに用いられる漢方薬が桂枝茯苓丸、桃核承気湯 などですが、これに椎茸エキスを併用すると、早い効果が期待できます。
この椎茸エキスには、私たちの身体の細胞つくりに絶対的に必要な、核酸や必須アミノ酸、ビタミン、酵素などをバランスよく含んでいますから、手術後の回復にも役立ちます。

子宮は位置異常をおこす

女性の腹部には、身体の血液の30%が流れています。女性のお尻やお腹に脂肪がつくのも、すべて子宮を「冷え」から守るためです。
心臓から出た動脈血は、腹部大動脈から内腸骨動脈を通って子宮動脈にに入り、子宮外側縁にそって強く迂曲いsながら、子宮に分布しています。
子宮は全体が筋肉でできているために伸縮性がありますl。
また、靱帯で骨盤壁につながれているだけですので、移動性がある反面で、位置の異常を起こしやすいのです。

結局、冷えが子宮異常の元

身体に冷えがあると、真先に被害を受けるのがお腹です。腹部が冷えてうっ血を起こせば、子宮が冷えます。子宮が冷えれば、血行不良になりますから、子宮の機能が低下し、子宮の細胞の代謝にも異常をきたします。
当然、子宮や卵巣に障害が現れ、子宮後屈などの位置異常にもなります。
子宮筋腫は、子宮の筋肉が異常増殖を起こし1つ~数十個のこぶとなったものです。

筋腫の発生

50歳代の婦人科の3人に1人は、子宮に筋腫があると言われています。ところが、その原因については、卵巣ホルモンの関係かと言われているだけで真の原因は依然不明です。月経過多、腰痛症、経口避妊薬の連用などは、子宮筋腫との関係が疑われています。そして「身体の冷え」による腹部の血行不良がきっかけとなって、組織がうっ血状態(漢方では古血)となり、代謝障害→筋腫の発生となると考えられています。
またこのように血の鬱だけでなく、心の鬱(欲求不満、イライラ)など精神の冷えも子宮の障害の原因となりますのでガス抜きなども健康には欠かせません。

婦人病、冷え性は漢方が有効

冷え性という病名

身体の冷えを原因とする症状で、女性に最も多く見られるのは婦人病と冷え性です。冷え性は誰もが知っているありふれた病気なのに、現代医学には、その病名がありません。なぜかと言えば、現代医学では、検査や実験で得られたデータをもとに病名を決定するのに「冷え性」に関しては、検査しても数値がでない、症状が特定できない、動物実験による立証ができない、器質的変化を見いだせない…つまり基礎データがないために、病名を決定できずいます。現代医学は、病名を決定した上で治療を行いますので、病名を決定できない「冷え」に関しては病気の判定がなされません。

婦人科医に漢方治療が増加した理由

漢方医学では、病名にもとづく治療をせず、あくまで病人の体質、自覚症状、他覚症状、病態に基づいて治療法を選んでいきますので、病名の特定をしにくい婦人病や冷え性などには漢方医学が決め手となります。そのため、現代では多くの婦人科医が、漢方治療を行うようになりました。
婦人科の人には、腹部のうっ血による血行障害があり、冷え性も婦人病も現れ方は異なりますが、その真の原因は「身体の冷え」にあります。

低血圧と体温低下が主な症状

冷え性は、多様な愁訴をもっていますが、主な症状としては、低血圧と体温の低下が見られます。そして、現代医学的には、確かな原因がわかっていませんが、体験的には大別して二つの原因で起こることが知られています。一つは、身体の不調で、神経機能やホルモンの分泌失調によって起きます。
もう一つは、生活環境によるもので衣食住のそれぞれに冷えの原因が潜んでいます。

漢方では4つの原因をあげている

  1. 血毒(血液循環障害)
  2. 水毒(体液代謝障害)
  3. 気の変動(生命エネルギーの不足)
  4. 食毒(食べ過ぎ、偏食)

の4つです。気・血・水・食は単独に作用するのではなく、複合・錯綜して原因となります。

陰陽の決定から行う

漢方による治療です。漢方の漢方は「冷え性は漢方が決め手」といわれるほど、はっきりした効果をもっています。まず、患者の体質・症状・病態について陰陽の区別をし、その上で気血水食との関連を調べて漢方を決定します。
漢方の組み合わせは、漢方相談の店で応じてくれます。漢方専門店は冷えに関する症状を大まかに5つに分離しています。

  1. 血液循環障害型(婦人科疾患タイプ)子宮内膜症、生理不順、卵管炎、妊娠障害、更年期障害、子宮筋腫、冷感症、中絶後遺症
  2. 消化器障害型(胃腸科タイプ)
    急・慢性胃腸炎、慢性便秘症、慢性下痢症、腹痛、胃下垂、内臓下垂
  3. 運動神経障害型四肢神経痛、肋間神経痛、リウマ様関節炎、座骨神経痛、腰痛症
  4. 泌尿器障害型
    膀胱炎、腎盂炎、排尿異常
  5. 循環器障害型
    貧血型、胃炎、心臓衰弱、ネフローゼ

よく使用される漢方薬

冷え性は婦人病や胃腸障害を誘発し、患者は基礎体力の低下や冷感症に、悩むことになります。冷え性に対する漢方の処方は、身体を温めるという方針のほかに胃腸を丈夫にし、新陳代謝機能の衰えを体質的に改善しようとするものです。
よく使われている漢方処方は次のとおりです。当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん) 、桂枝茯苓丸(けいしふくりょうがん)、四物湯(しもつとう)、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)、八味丸(はちみがん)、五積散(ごしゃくさん)、補中益気湯(ほちゅうえきとう)、六君子湯(りつくんしとう)など15処方あり、症状によって処方を組み合わせたり、内容量や原料を加減して用います。

原料と製造方法がポイント

また、原料は草根木皮、つまり植物性のものを主体にして、あらゆる天然物を利用し、多品種にわたります。そのため漢方ひゃ、同じでも、原料の選択や修治(効果を高め副作用を除く手段)の有無、製造方法によって効果に差異が生じてきます。ところが、戦後、服用に便利だからという理由だけでエキス剤の粉末や細粒が出回るようになってしまい、漢方本来の使用方法から逸脱することが多くなりました。

おすすめの漢方薬のサイト

漢方薬を使う際には、基本的に病院を受診した上で現在の症状、体質などを考慮した上での処方してもらうのが基本です。漢方だから副作用がないとネットだけの情報を頼りに購入して飲んでも効果が得られないことが多いのが実態です。
こちらのサイトでは、症状別に漢方薬を紹介していますが、一度専門医を受診してから服用するようにしましょう。
漢方薬の場合、女性特有の症状については、かなり効果が高く最近では注目を集めています。