現代社会は、電磁波がたくさん
私たち現代人の生活には、活性酸素を大量に生み出してしまう元凶とも言えるものがたくさんあります。肉体・精神的ストレス、食品添加物、医薬品、水道水に含まれる塩素、電磁波、紫外線、喫煙、飲酒、車の排気ガス、放射線、抗菌グッズ等々数え上げれば切りがないくらい、活性酸素を生み出すものが多数存在します。
体がこういったものにさらされると、活性酸素がどんどん増えて、体内の紳胞を傷つけていくのです。
では、活性酸素とは一体何なのでしょうか?人間は酸素を使って体内の栄養分を分解し、それをエネルギーとして生きています。だから、酸素はとても大事ですし、なければ生きていけません。
ただ、呼吸によって体内に取り入れられた酸素分子のなかには、エネルギーをつくりだす過程で非常に不安定な状態になるものがあります。それが活性酸素で、近くにある原子や分子と盛んに結びつこうとします。特徴的なのは、結びついた柏手の物質を酸化する力が非常に強いことです。
たとえば、鉄が酸化されると、サビてきますね。リンゴを切ると、しばらくして切り口が酸化されて茶色くなりますね。体内でも同様で、活性酸素は強い酸化作用によって、細胞をサビつかせてしまうのです。つまり、活性酸素が酸化作用によって紳胞を傷つけ、ガンや心筋梗塞、脳卒中、糖尿病などの生活習慣病を引き起こすはか、アトピーや肌のシミ、シワの原因となったり、老化のスピードを速めたりもします。もちろん、活性酸素には殺菌や解毒などの重要な働きもあるし、人間の体内には活性酸素を消滅させる防御機能も備わっています。でも、呼吸によって発生する何倍・何十倍もの活性酸素が発生すると、体のあちこちで悪さを始めるわけです。
問題は、現代人はもはや、活性酸素が出てこないような生活をするのは不可能です。とくに、パソコンや携帯電話、電子レンジ、駅の自動改札機などの電気機器から発生する電磁波は、「浴びないようにしましょう」と言ったところで、現実的な解決にはなりません。
現代社会が快適さや清潔を求め続ける限り、活性酸素は増え続けます。私たちの体の抗酸化力をどのように強化していくかが、今後の私たちの健康を考える上で最も大切なことになってきたのです。
抗酸化力のある食べ物やサプリが必要
そこで重要になってくるのが食事です。活性酸素を消去する抗酸化作用のあるファイトケミカルを豊富に含む野菜や果物をたっぷり食べることが大切です。
人間の体は、その進化の過程から見て、もっぱら植物を食べ、相互にうまく適合してきたと考えられています。そうして、植物が腸内細菌の餌になり、それが結果的に免疫力を増強したり、ガンをはじめとする生活習慣病を予防したりするように働いているわけです。おそらく人間の生命は、自らの遺伝子に「細胞の損傷に対抗する治癒力の情報」を蓄積してきたのでしょう。
その「治癒力の情報」は、植物性食品がもたらしてくれたものだと思います。だからこそ、植物性食品をとることが、健康にとって欠かせない要素なのです。
加えて、抗酸化作用のある栄養素のなかでも不足しがちなビタミンB群やビタミンC 、ビタミンンE などは、サプリメントで補ってもいいでしょう。
ただし、むやみに飲んではいけません。これらが体の脂肪部分に溶け込んで蓄積されると、しだいに濃度が高まり、逆に活性酸素の産生を高めたり、ほかの解毒に関わる酵素の働きを阻害したりする危険もあります。体に良いものも、過ぎれば毒であることは、お酒と同じなのです。
自分の体が活性酸素にどのくらいおかされているかをチェックするページはこちらです。
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