便の中身 詳しく知る

便の中身については多くの人が排泄物ぐらいの認識しかないと思いますが、実は詳しく知ることで便秘解消にも役立ちます。消化管での消化・吸収の後に排泄されるうんち(便)は、健康な人ではバナナ状。7 ~ 8 割が水分です。残りの 3 分の 1 が腸内細菌で、生きている細菌やその死骸です。
あとの残りは、消化管で吸収されなかった食べかすや古くなって腸から脱落した細胞などが含まれます。
一定の周期で新陳代謝した胃腸の上皮細胞、体内で不要になった鉄やマグネシウム、カルシウム、リンなどです。 通常、食事をしてから便として排泄されるまでには24 〜 72 時間ほどかかります

便の中身

便の中身

大便の中身 [1]

菌食を十分に摂取し、善玉菌優位のお腹にした場合の次に考えることは 「 出す 」 です。まずは大便の中身 を調べます。

大便の中身 には、まず口から入った食物でお腹の中で消化吸収されなかった食物繊維やそのカスを見つけることができます。食物繊維が少ないと便のかさが少なくて便秘になってしまう人もいます。ある程度しっかり食べないと便もでません。

食物繊維やそのカスは腸を素通りしたものです。食べ物はかみ砕かれ、唾液とまざって食堂を通り、胃の中に入ります。胃では胃液が出て、糖類やたんぱく質を消化し、ゆっくりと十二指腸に流れていきます。

十二指腸 から 小腸

十二指腸は 25 ~ 30cm の大きさです。ちょうど指 12本 を横に並べたくらいの長さがあります。食物が十二指腸を通るときに、胆嚢から胆汁が、すい臓から消化酵素をたっぷり含む膵液が一緒になって出てきます。

胆汁には、脂肪を溶けやすくしたり、腸管の流れをよくしたりする働きがあります。
食物は、十二指腸から小腸末端までを時速 2 ~ 4 m の速さで流れていきます。

その間に、膵液中の消化酵素や小腸から分泌される腸液で、食物はさらに細かい部分にまで分解されて栄養素となり、小腸壁から吸収されていきます。
小腸で吸収された栄養素は、小腸壁の毛細血管から門脈という血管に入り、すべて肝臓に運搬されます。

大腸 から 排便

吸収されなかったものは、水分の多いお粥のような状態で大腸に入ります。大腸は 1.5 ~ 2.0 m あります。お粥はそこを時速数cmのゆっくりとした速度で流れながら次第に水分を吸収していき、便の形を形成していきます。

大腸の最終段階は、S字状結腸 → 直腸 → 肛門 → 排便となります。この長い過程を健康体であれば、12 ~ 15 時間で完了します。その後、一昼夜から 3 日以内に大便として排出されます。

大便の中身 [2]

大便の中には、口から肛門までの消化器系をつくっている細胞の死骸も含まれます。
ちょうど皮膚表面の角質細胞がアカとなってはげ落ちるように消化器でも細胞が盛んに新陳代謝を行っています。
たとえば、小腸の内側の細胞は2日に1回、胃や大腸の壁も5~6日で生まれ変わっていて食物による刺激や腸内細胞菌の生育によっても剥がされています。

大便の中身 [3]

大便の中身には、体内老廃物も混ざっています。これは、肝臓で分解処理され、胆汁と共に腸管に捨てられたものです。身体の代謝により発生する老廃物は アンモニアなどです。

大便の中身 [4]

大便の中身の最後は腸内細菌の死骸および腸内悪玉菌のつくった腸内毒素です。大便には、腸内細菌の死骸が大量に含まれていて全体の 30 % を占めています。

善玉菌は、食物のたんぱく質を分解して、各種の毒素に作りかえており、その代表的な毒素が発ガン物質として有名なアミン類です。
腸内細菌の死骸でも最近は便秘に効果があることがわかってきました。これまでは、腸に届く、届かないが重要視されてきましたが死骸でも便秘解消効果があります。

便秘をすると身体に毒素が逆流する

便の中身 を見ていくと便秘をするだけでこれらの老廃物が腸内にたまってしまうことになります。体内老廃物の腸内毒素を吸着して身体の外に捨てることが、大便の大切な役割です。

便秘をすると肩がこったり、吹き出物ができたり、蕁麻疹がでたり、子供の場合は、高熱を出したりします。

長い便秘になると吐き気を催して吐いてしまう人がいるのも納得できます。大腸がせっかく吸着した老廃物・毒素を毎日排出しないとさまざまな害が生じるのもうなずけますね。

便秘のときはトクホイサゴールが効きます。

病気の原因となる冷え・宿便

宿便 お腹の中の煤 ( すす ) 防ぐためには

宿便 お腹の中の煤 ( すす ) です。宿便 を防ぐためにはどうしたらいいでしょうか。宿便 という言葉はどこかの美容家が使ったことで世間には間違った情報が浸透してしまっているように思います。宿便 について正しい知識とそして 宿便 を 防ぐための情報を紹介します。

便秘 と 宿便 は異なる

宿便

宿便

宿便に悩む人達は、圧倒的に便秘症の方々です。「ひどい便秘症なので宿便がある」と自覚している人は大変に多いのです。これも間違った情報が世間に流れてしまったことによる影響だと思います。

ところが、便秘している大便である古便と 宿便 は基本的に異質のものです。
腸を煙突にたとえるととてもわかりやすく理解が深まります。

煙突の内壁にこびりついた煤 ( すす ) が 宿便 とたとえるのが適切です。便秘している大便・古便は煙突に詰まっているものとなり宿便とは基本的に異なることがわかります。
煙突から煙りが出ていても煤はたまるものです。

つまり、毎日快便でスッキリしていても宿便が溜まってしまうことは、あり得ることなのです。
反対に便秘症だから宿便がたまっているとは限りません。

タール便 黒色便

宿便 は小腸にたまる宿便と大便にたまる宿便とがあります。小腸にたまる宿便でポピュラーなのは、新生児が出生後に排出する飴便(カニババ)です。これは、コールタールを流したような粘りけのあるドロドロとした便です。
大腸にたまる宿便の代表は、死の直前にだす粘りけの少ないすすけた黒色の便です。健康人の場合は、普通便にススのように混ざって排出されます。これを黒色便と呼びます。

小腸は藻の生えた川底によく似ている

小腸は直径4cmほどの、長い円筒形の管です。内側の粘膜には、たくさんの壁(ひだ)があり、この壁の上に絨毛と呼ばれる突起物がびっしりと生えています。絨毛の表面にはさらに長さ1ミクロンの微絨毛(びじゅうもう)があります。

この二重三重の凹凸のおかげで、小腸の表面積は円筒の600倍、テニスコート1枚分の広さになります。
その様子をたとえるならば藻の生えた川底の状態でその上を分解された食べ物がゆっくり流れていきながら栄養素が吸収されていく様です。

宿便 体質になりやすい人

宿便を防ぐためには、宿便を持ちやすい体質を知ることが重要です。日本人はいつからこんなに肉を食べる食習慣が根付いてしまったのでしょうか。肉をたくさん食べるということはその肉を分解するビタミンが必要となります。肉を食べた分、野菜をしっかり食べなければいけないのですが、そういった食べ方をしている人はほとんどいません。宿便が溜まっている人がどんどん増えていく一方です。

  • 大食漢
  • 肉食が好き
  • 野菜不足
  • 塩分をとりすぎる
  • 胆汁不足

などの人などです。ほとんどが生活習慣、それも食習慣に関わる部分が大きく関与します。
さらに冷え性や虚弱体質が加わると、排便が毎日あって快便でも宿便がたまってしまいます。
また、胃腸が冷えて働きが低下していると、消化吸収が十分に行われず腸の絨毛の間に消化されない老廃物がたまり宿便となってしまいます。l

小腸の 宿便 について

宿便の成分は、老廃たんぱく質、脂肪、ステロイド類です。ステロイド類というのは、燃焼されなかったホルモンのことです。肝臓で分泌されて胆汁と一緒に腸管で廃棄された体内老廃物です。

老廃物は基本的に汗や便や尿からしか排泄することができません。便秘がいかに体によくないことかおわかりいただけるはずです。たっぷり食べたらたっぷり便がでるのが正常ですが、そうではありません。たっぷり食べたときの方が便の出が悪いことのほうが多いかもしれません。

脂肪は、本来ならば、胆汁に含まれている胆汁酸によって分解・乳化され、吸収され吸収されるはずですが、胆汁不足のために十分に分解されないまま残り、やがてたんぱく質と一緒に腸の絨毛にまとわりつきます。この時、腸の動きがにぶくて自浄作用が正常に行われないと 宿便 となって滞留することになります。宿便を滞留便と表現する場合もありますが、これは間違っていません。

大腸での 宿便

大腸では消化は行われていないため絨毛がありません。ということは 宿便 ができないのか?というとそうではありません。大腸の筋層に欠陥があったり、神経の緊張状態が続いたりすると大腸の収縮によって出来たヒダ、あるいは、結腸の移行部などに便が滞留しやがて大腸の 宿便 となります。

便の中身 についてはこちら。

病気の原因となる冷え・宿便

まずは、イサゴールで宿便を排出しましょう。

子宮は冷えに弱い

子宮は冷えに弱い ので冷え対策を講じなければいけません。女性には、子宮を中心とした生理機能があって、妊婦・出産という大切な役割を果たしています。

このために、女性は婦人病といわれる特有の病気に、悩まされることがあります。古書に「独り婦人にありて、男子になきところの三十六疾」とあり、いかに女性特有の病気が多いかを示しています。

子宮の病気 子宮は冷えに弱い

子宮は冷えに弱い

子宮は冷えに弱い

女性には、子宮を中心とした生理機能があって、妊婦・出産という大切な役割を果たしています。このために、女性は婦人病といわれる特有の病気に、悩まされることがあります。

古書に「独り婦人にありて、男子になきところの三十六疾」とあり、いかに女性特有の病気が多いかを示しています。

なにも女性特有の病気は、生殖器官の疾患に限りません。ホルモン分泌の異常、血の道」症といわれる更年期障害、不定愁訴なども女性特有の病気です。

その中でも特に多いのが、骨盤内の臓器の病変で、なかでも子宮をめぐる病原が目立ちます。最近は、子宮内膜症で病院へ通院する方や服物を手術をされる方が多くなりました。

子宮筋腫の治療

お腹の手術は、子宮ガンや卵巣嚢腫の場合もありますが、圧倒的に子宮筋腫が多いのが現状です。子宮筋腫は、現代婦人医学の病名で、漢方医学には、ありません。

漢方では、お腹の外から触ってわかる位の大きさ以上のものが治療の対象となりました。その場合も、子宮の腫瘍として治療するのではなく、内臓やリンパ腺などの腫瘍として治療しており、時には、腸管内の宿便やガスによる腸管の膨隆」として治療したり、もっと誤って尿による膀胱の緊満と、捉えていた場合、もあったようです。

漢方による子宮筋腫の治療

しかし、漢方医学も進歩するものであって、子宮筋腫などは漢方治療で成功した例が、散見されるようになりました。
子宮筋腫は手術による治療が望ましいのですが、年齢的に更正期を過ぎ、筋腫の大きさが手挙大以下、貧血症状が見られないなどの条件があれば、定期的に専門医の検診を受けながら、漢方で治療することができます。
このときに用いられる漢方薬が桂枝茯苓丸、桃核承気湯 などですが、これに椎茸エキスを併用すると、早い効果が期待できます。
この椎茸エキスには、私たちの身体の細胞つくりに絶対的に必要な、核酸や必須アミノ酸、ビタミン、酵素などをバランスよく含んでいますから、手術後の回復にも役立ちます。

子宮は位置異常をおこす

女性の腹部には、身体の血液の30%が流れています。女性のお尻やお腹に脂肪がつくのも、すべて子宮を「冷え」から守るためです。
心臓から出た動脈血は、腹部大動脈から内腸骨動脈を通って子宮動脈にに入り、子宮外側縁にそって強く迂曲いsながら、子宮に分布しています。
子宮は全体が筋肉でできているために伸縮性がありますl。
また、靱帯で骨盤壁につながれているだけですので、移動性がある反面で、位置の異常を起こしやすいのです。

結局 冷え が 子宮異常 の元

身体に冷えがあると、真先に被害を受けるのがお腹です。腹部が冷えてうっ血を起こせば、子宮が冷えます。子宮が冷えれば、血行不良になりますから、子宮の機能が低下し、子宮の細胞の代謝にも異常をきたします。
当然、子宮や卵巣に障害が現れ、子宮後屈などの位置異常にもなります。
子宮筋腫は、子宮の筋肉が異常増殖を起こし1つ~数十個のこぶとなったものです。

筋腫の発生

50歳代の婦人科の3人に1人は、子宮に筋腫があると言われています。ところが、その原因については、卵巣ホルモンの関係かと言われているだけで真の原因は依然不明です。

月経過多、腰痛症、経口避妊薬の連用などは、子宮筋腫との関係が疑われています。そして「身体の冷え」による腹部の血行不良がきっかけとなって、組織がうっ血状態(漢方では古血)となり、代謝障害→筋腫の発生となると考えられています。

無症状のことも多く、検診でしばしば発見されます。「生理痛、生理の量が多い、血の塊が混じる」などがよくある症状です。出血が多いだけでも仕事や日常生活には大きな支障になりますが、そのために貧血状態に陥ると、顔色がわるくなり、立ちくらみ、動悸、倦怠感を伴うようになります。

更年期の冷え 自覚症状15項目

またこのように血の鬱だけでなく、心の鬱(欲求不満、イライラ)など精神の冷えも子宮の障害の原因となりますのでガス抜きなども健康には欠かせません。

婦人科医も注目の漢方薬