2015年 8月 の投稿一覧

花粉症は腸を整えて根治する

鼻垂れ小僧の食生活

戦後から少し前までの子供達の食生活は、穀菜主体の粗食でした。発育盛りである子供たちは、たんぱく質の不足を補うためにご飯や芋を腹いっぱい食べるのが習慣でした。こういった食生活は副交感神経緊張の食生活です。
そのため、鼻が蓄膿症やうっ血をを起こしやすく鼻垂れ小僧(蓄膿症)が目につきました。
しかし、最近では、食生活も豊かになり、たんぱく質不足も解消されてきました。
ただ、その反面で、生活環境が豊かになり過ぎたために、アレルギー性の疾患が激増し、花粉症という30年前は考えもしなかった新医薬用語まで生まれました。

花粉症が起こる原因

花粉症は、花粉が抗原となるアレルギー性鼻炎のことで、アレルギー性疾患の中で一番多い即時型のⅠ型に属するアレルギー症状です。抗原に対応する抗体が、体内に生産され、血中に流れる抗原を補足するのが、抗原抗体反応です。ところが、生物の抗原に対する感受性が強く、過剰防衛に出ると、抗原が多量に生産されます。そして、その多量の抗体は、粘膜や皮膚にあるマスト細胞にくっついて、抗原の侵入に備えることになります。そして、侵入してきた抗原をマスト細胞にくっついている抗体が直接つかまえて、抗原抗体反応を行うために、マスト細胞が化学伝達物質(ヒスタミン、セロトニンなど)を遊離します。この物質は、粘膜に張り巡らされた知覚神経を刺激してしまうので、症状としてくしゃみがでて、多量の鼻水がでてきます。
さらにヒスタミンは、毛細血管に作用して環境障害やむくみを起こしてその結果として鼻づまりが生じます。これがいわゆるアレルギー性鼻炎というわけです。

漢方医が考える花粉症

これだけの数の花粉症患者がいて、しかも現代医学では詳細に解明がされています。ところが実際、根治治療については、決定的な方法を見いだしていません。花粉症の時期になると鼻詰まりや鼻水を解消するTVCMを頻繁に目にします。。ドラッグストアーに行くと「花粉症コーナー」がかなりの場所をとっています。
現代医学では、アレルギー体質であることを診断されて花粉の季節が過ぎるのを待つだけになっています。漢方医学では、鼻垂れの蓄膿症を「食毒」と捉え、アレルギー性鼻炎は「水毒」と捉えます。
水毒とは、「身体の冷え」が起こす病態です。いずれも食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足、身体の冷えが最大の原因です。
そうした冷えによる抵抗力の低下から免疫反応ゆがみが、鼻で起きたのがアレルギー性鼻炎、皮膚で起こるのがアトピー性皮膚炎です。
漢方薬で症状を改善したい人はこちらの「アレルギー性鼻炎・花粉症」がおすすめです。

冷えによる水毒

かなりひどい花粉症で、鼻水、鼻づまり、涙、くしゃみの症状が常にとまらない方の中にも鼻の症状が一時的によくなるときがあります。
こんな時ではないでしょうか?

  • お風呂に入っているとき(身体が温まっている)
  • 運動をしているとき(身体が温まっている)
  • 何かに夢中で取り組んでいるとき(交感神経緊張)

アレルギー症状は、身体が温まっているとき、精神を集中しているとき、お腹がすいている時、こういった時には、症状がでないか、比較的軽い傾向にあります。漢方では冷えを解消し代謝をよくすることが花粉症根治には必要だといっています。
冷えを解消する方法や知識についてのサイトはこちら

鼻と腸は密接な関係

小腸には、パイネル氏板といって抗体産生リンパを育成する組織があります。お腹が冷えて血行障害があったり、腸内毒素がたまると、パイネル氏板の働きも妨げられて、アレルギー性疾患には、よくありません。漢方医学によれば、鼻と腸とは肺を通じて密接な関係にあります。鼻の投影図は、羽根を広げた蝶に大変に似ており、鼻と蝶の関係は、花と蝶とが相互依存関係にあるのと同等であるといいます。アレルギーは細胞膜と腸管とが深く関与しています。

鼻をよくする10の生活習慣

花粉症、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などのお悩みは鼻をよくする10の生活習慣を実践します。

  1. 鼻は片方の鼻ずつ軽くかむ。鼻をほじったり鼻毛を抜かない
  2. 規則正しい生活と食事療法を守り常に背中を伸ばして肺に負担をかけないようにする
  3. 部屋は常に清潔にし風通しをよくするハウスダストに留意する
  4. 就寝前に背中のマッサージ。腰やそけい部の指圧
  5. 食事は控えめに。よく噛んで食べる。薄味を心がける
  6. 治すという決意を大切に
  7. 快便と腸内毒素の排泄を意識する
  8. 空腹であっても夕食以降は食べない.症状がひどいときは特にお腹がぐるっと鳴ったら食事をする。
  9. 目がさめたら同時に深呼吸
  10. 起床時の呼吸法によっては心臓にもいい影響があります。

  11. ペットを飼うこと、ぬいぐるみを抱くことを避ける

鼻づまりの治し方

背中のマッサージ
夜寝る前や食事前に実行。うつぶせに寝かせ首から腰へと下方へさすりおろす。ついでに首筋や肩周辺も軽く揉んだり押したりします。神経が休まり津腋の流れが改善します。
鼻の指圧と深呼吸
目が覚めたら枕をとり仰向けの姿勢。目をつむり体をまっすぐにして腹式呼吸10回。次に鼻筋のマッサージ。鼻周辺を指圧。鼻粘膜が次第に強くなる。
蒸しタオルで
鼻の上全体から顎まで蒸しタオルでおおい温シップすると一時的に鼻の通りがよくなる。

花粉症対策

宿便 は日本の風土が影響している

宿便 は日本の風土が影響している  ことについてです。
宿便 ( しゅくべん、Fecal impaction ) とは、便秘により腸内に長く滞留している糞便のことです。 必要な場合には治療として浣腸などが行われます。 滞留便(たいりゅうべん)とも呼ばれることがあります。

また「 宿便 」 の定義もかなりいろいろあります。解釈がそれぞれ違います。1~2日便秘しただけの便を宿便 というところもありますし、1週間以上 滞留した便を宿便と解釈しているところもあります。ただし、宿便は体内にあってはならないという解釈はどこも一緒で共通です。

宿便 = 滞留便は、本来なら排便によって体外に出るはずの老廃物です。ところがストレスや運動不足、食生活の乱れにより大腸の機能が低下すると、排便が滞って溜め込んでしまうことになります。
腸内に便が滞留している時間が長くなると、悪玉菌が増えたり、ガスが過剰に発生したりするなど、腸内環境の悪化につながります。

また、大腸で過剰に便の水分が吸収され、さらに腐敗・醗酵も進むので、硬くニオイのきつい便になります。
宿便 = 滞留便 を放っておくと腸内環境の悪化が進み、便秘などの不調を招くことがあります。便秘により 宿便がたまるという考え方と宿便が原因で便秘になるという考え方があります。

便秘体質の方の中には、排便のあとにまだなんとなく残っているような気がすることがあるかもしれません。これを宿便では?とイメージしている人も多いかもしれませんが、それは半分正解で半分間違っています。これは、しっかり出ていないだけでいわゆる 便秘 に当てはまります。

宿便 について

宿便は日本の風土が影響している

宿便は日本の風土が影響している

体内にあってはならないものとして 「 宿便 」 という考え方があります。しかし、この言葉は東洋医学にも西洋医学にも存在しない言葉なのです。

便が腸内で出やすい大きさや硬さになることができず、しっかりと出し切れなかったり、便の量が少なく細くなってしまったりすることが、滞留便に至る要因の1つです。食物繊維は、そういった便を適度な大きさと柔らかさにして出しやすくするとともに、自然に近い便意を呼び起こしてスムーズに排出するサポートをしてくれます。

食物繊維は消化液では消化されず、大腸まで到達する栄養素。水に溶けにくい不溶性食物繊維と水に溶けやすい水溶性食物繊維があります。不溶性食物繊維は便のかさを増やして、腸のぜん動運動を促進。水溶性食物繊維は水を含むとゲル状になり、便を柔らかくしてくれます。

宿便 という言葉は登場したのでしょうか。日本は四方を海に囲まれて湿度が高く、四季の気温差も激しい…というまさに身体は冷えやすい自然環境です。

人間が継続的に自然への働きかけを行い、自然が特殊な形となると同時に、この特殊化した自然を自分たちの営みに取り込んで形成される人間集団の性格や社会のつながり、文化など生活のすべてを総称して、「風土」とよびます。

さらに飢えや寒さかから身体を守るために、塩分の摂取が異常に多いことなども重なって腸の動きや伸縮性を著しく低下させてしまいまいました。このことが「食べる」「出す」という健康維持に最も大切な生理現象を妨げてしまったのです。

また、これが原因で健康障害の原因となっていることを体験から学んだのです。
この腸管に停滞する古便のことを宿便と呼び万病の元凶として警告したのです。

宿便とは、便が直腸と大腸の最後の部分で硬くなり、他の便の排泄を完全に妨げる状態で、便秘の人に発生することがあります。 宿便によって、けいれんや直腸の痛みが生じ、排便しようとして力んでも便が出なくなります。

宿便 は日本の風土が原因

日本人女性の多くが、便秘や冷え性の悩みを抱えているのは、日本特有の自然環境によるものであって冷え性と宿便は、日本の風土が生んだ民族の病であり風土病といってもいいでしょう。本来、排泄すべき 滞留便 宿便 が残っているのは体にとってなにひとつメリットはないし、デメリットでしかありません。つまり、快便になれば 滞留便 宿便 は存在しないことになるので便秘を改善することがいかに大切かわかります。

日々、快適に過ごすために「冷えと宿便」という先人の警告を真摯に受け止めて自然環境に対応した生活習慣を守ることが大切です。

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便の中身 詳しく知る

便の中身については多くの人が排泄物ぐらいの認識しかないと思いますが、実は詳しく知ることで便秘解消にも役立ちます。消化管での消化・吸収の後に排泄されるうんち(便)は、健康な人ではバナナ状。7 ~ 8 割が水分です。残りの 3 分の 1 が腸内細菌で、生きている細菌やその死骸です。
あとの残りは、消化管で吸収されなかった食べかすや古くなって腸から脱落した細胞などが含まれます。
一定の周期で新陳代謝した胃腸の上皮細胞、体内で不要になった鉄やマグネシウム、カルシウム、リンなどです。 通常、食事をしてから便として排泄されるまでには24 〜 72 時間ほどかかります

便の中身

便の中身

大便の中身 [1]

菌食を十分に摂取し、善玉菌優位のお腹にした場合の次に考えることは 「 出す 」 です。まずは大便の中身 を調べます。

大便の中身 には、まず口から入った食物でお腹の中で消化吸収されなかった食物繊維やそのカスを見つけることができます。食物繊維が少ないと便のかさが少なくて便秘になってしまう人もいます。ある程度しっかり食べないと便もでません。

食物繊維やそのカスは腸を素通りしたものです。食べ物はかみ砕かれ、唾液とまざって食堂を通り、胃の中に入ります。胃では胃液が出て、糖類やたんぱく質を消化し、ゆっくりと十二指腸に流れていきます。

十二指腸 から 小腸

十二指腸は 25 ~ 30cm の大きさです。ちょうど指 12本 を横に並べたくらいの長さがあります。食物が十二指腸を通るときに、胆嚢から胆汁が、すい臓から消化酵素をたっぷり含む膵液が一緒になって出てきます。

胆汁には、脂肪を溶けやすくしたり、腸管の流れをよくしたりする働きがあります。
食物は、十二指腸から小腸末端までを時速 2 ~ 4 m の速さで流れていきます。

その間に、膵液中の消化酵素や小腸から分泌される腸液で、食物はさらに細かい部分にまで分解されて栄養素となり、小腸壁から吸収されていきます。
小腸で吸収された栄養素は、小腸壁の毛細血管から門脈という血管に入り、すべて肝臓に運搬されます。

大腸 から 排便

吸収されなかったものは、水分の多いお粥のような状態で大腸に入ります。大腸は 1.5 ~ 2.0 m あります。お粥はそこを時速数cmのゆっくりとした速度で流れながら次第に水分を吸収していき、便の形を形成していきます。

大腸の最終段階は、S字状結腸 → 直腸 → 肛門 → 排便となります。この長い過程を健康体であれば、12 ~ 15 時間で完了します。その後、一昼夜から 3 日以内に大便として排出されます。

大便の中身 [2]

大便の中には、口から肛門までの消化器系をつくっている細胞の死骸も含まれます。
ちょうど皮膚表面の角質細胞がアカとなってはげ落ちるように消化器でも細胞が盛んに新陳代謝を行っています。
たとえば、小腸の内側の細胞は2日に1回、胃や大腸の壁も5~6日で生まれ変わっていて食物による刺激や腸内細胞菌の生育によっても剥がされています。

大便の中身 [3]

大便の中身には、体内老廃物も混ざっています。これは、肝臓で分解処理され、胆汁と共に腸管に捨てられたものです。身体の代謝により発生する老廃物は アンモニアなどです。

大便の中身 [4]

大便の中身の最後は腸内細菌の死骸および腸内悪玉菌のつくった腸内毒素です。大便には、腸内細菌の死骸が大量に含まれていて全体の 30 % を占めています。

善玉菌は、食物のたんぱく質を分解して、各種の毒素に作りかえており、その代表的な毒素が発ガン物質として有名なアミン類です。
腸内細菌の死骸でも最近は便秘に効果があることがわかってきました。これまでは、腸に届く、届かないが重要視されてきましたが死骸でも便秘解消効果があります。

便秘をすると身体に毒素が逆流する

便の中身 を見ていくと便秘をするだけでこれらの老廃物が腸内にたまってしまうことになります。体内老廃物の腸内毒素を吸着して身体の外に捨てることが、大便の大切な役割です。

便秘をすると肩がこったり、吹き出物ができたり、蕁麻疹がでたり、子供の場合は、高熱を出したりします。

長い便秘になると吐き気を催して吐いてしまう人がいるのも納得できます。大腸がせっかく吸着した老廃物・毒素を毎日排出しないとさまざまな害が生じるのもうなずけますね。

便秘のときはトクホイサゴールが効きます。

病気の原因となる冷え・宿便