花粉症は腸を整えて根治する

鼻垂れ小僧の食生活

戦後から少し前までの子供達の食生活は、穀菜主体の粗食でした。発育盛りである子供たちは、たんぱく質の不足を補うためにご飯や芋を腹いっぱい食べるのが習慣でした。こういった食生活は副交感神経緊張の食生活です。
そのため、鼻が蓄膿症やうっ血をを起こしやすく鼻垂れ小僧(蓄膿症)が目につきました。
しかし、最近では、食生活も豊かになり、たんぱく質不足も解消されてきました。
ただ、その反面で、生活環境が豊かになり過ぎたために、アレルギー性の疾患が激増し、花粉症という30年前は考えもしなかった新医薬用語まで生まれました。

花粉症が起こる原因

花粉症は、花粉が抗原となるアレルギー性鼻炎のことで、アレルギー性疾患の中で一番多い即時型のⅠ型に属するアレルギー症状です。抗原に対応する抗体が、体内に生産され、血中に流れる抗原を補足するのが、抗原抗体反応です。ところが、生物の抗原に対する感受性が強く、過剰防衛に出ると、抗原が多量に生産されます。そして、その多量の抗体は、粘膜や皮膚にあるマスト細胞にくっついて、抗原の侵入に備えることになります。そして、侵入してきた抗原をマスト細胞にくっついている抗体が直接つかまえて、抗原抗体反応を行うために、マスト細胞が化学伝達物質(ヒスタミン、セロトニンなど)を遊離します。この物質は、粘膜に張り巡らされた知覚神経を刺激してしまうので、症状としてくしゃみがでて、多量の鼻水がでてきます。
さらにヒスタミンは、毛細血管に作用して環境障害やむくみを起こしてその結果として鼻づまりが生じます。これがいわゆるアレルギー性鼻炎というわけです。

漢方医が考える花粉症

これだけの数の花粉症患者がいて、しかも現代医学では詳細に解明がされています。ところが実際、根治治療については、決定的な方法を見いだしていません。花粉症の時期になると鼻詰まりや鼻水を解消するTVCMを頻繁に目にします。。ドラッグストアーに行くと「花粉症コーナー」がかなりの場所をとっています。
現代医学では、アレルギー体質であることを診断されて花粉の季節が過ぎるのを待つだけになっています。漢方医学では、鼻垂れの蓄膿症を「食毒」と捉え、アレルギー性鼻炎は「水毒」と捉えます。
水毒とは、「身体の冷え」が起こす病態です。いずれも食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足、身体の冷えが最大の原因です。
そうした冷えによる抵抗力の低下から免疫反応ゆがみが、鼻で起きたのがアレルギー性鼻炎、皮膚で起こるのがアトピー性皮膚炎です。
漢方薬で症状を改善したい人はこちらの「アレルギー性鼻炎・花粉症」がおすすめです。

冷えによる水毒

かなりひどい花粉症で、鼻水、鼻づまり、涙、くしゃみの症状が常にとまらない方の中にも鼻の症状が一時的によくなるときがあります。
こんな時ではないでしょうか?

  • お風呂に入っているとき(身体が温まっている)
  • 運動をしているとき(身体が温まっている)
  • 何かに夢中で取り組んでいるとき(交感神経緊張)

アレルギー症状は、身体が温まっているとき、精神を集中しているとき、お腹がすいている時、こういった時には、症状がでないか、比較的軽い傾向にあります。漢方では冷えを解消し代謝をよくすることが花粉症根治には必要だといっています。
冷えを解消する方法や知識についてのサイトはこちら

鼻と腸は密接な関係

小腸には、パイネル氏板といって抗体産生リンパを育成する組織があります。お腹が冷えて血行障害があったり、腸内毒素がたまると、パイネル氏板の働きも妨げられて、アレルギー性疾患には、よくありません。漢方医学によれば、鼻と腸とは肺を通じて密接な関係にあります。鼻の投影図は、羽根を広げた蝶に大変に似ており、鼻と蝶の関係は、花と蝶とが相互依存関係にあるのと同等であるといいます。アレルギーは細胞膜と腸管とが深く関与しています。

鼻をよくする10の生活習慣

花粉症、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などのお悩みは鼻をよくする10の生活習慣を実践します。

  1. 鼻は片方の鼻ずつ軽くかむ。鼻をほじったり鼻毛を抜かない
  2. 規則正しい生活と食事療法を守り常に背中を伸ばして肺に負担をかけないようにする
  3. 部屋は常に清潔にし風通しをよくするハウスダストに留意する
  4. 就寝前に背中のマッサージ。腰やそけい部の指圧
  5. 食事は控えめに。よく噛んで食べる。薄味を心がける
  6. 治すという決意を大切に
  7. 快便と腸内毒素の排泄を意識する
  8. 空腹であっても夕食以降は食べない.症状がひどいときは特にお腹がぐるっと鳴ったら食事をする。
  9. 目がさめたら同時に深呼吸
  10. 起床時の呼吸法によっては心臓にもいい影響があります。

  11. ペットを飼うこと、ぬいぐるみを抱くことを避ける

鼻づまりの治し方

背中のマッサージ
夜寝る前や食事前に実行。うつぶせに寝かせ首から腰へと下方へさすりおろす。ついでに首筋や肩周辺も軽く揉んだり押したりします。神経が休まり津腋の流れが改善します。
鼻の指圧と深呼吸
目が覚めたら枕をとり仰向けの姿勢。目をつむり体をまっすぐにして腹式呼吸10回。次に鼻筋のマッサージ。鼻周辺を指圧。鼻粘膜が次第に強くなる。
蒸しタオルで
鼻の上全体から顎まで蒸しタオルでおおい温シップすると一時的に鼻の通りがよくなる。

花粉症対策

SNSでもご購読できます。

コメント

コメントを残す

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください