腸と病気との深い関係性について」カテゴリーアーカイブ

便は便り

大便はあなたの便り

大便が教えてくれること

私は大便にも「特上」「上」「並」「それ以下」という分類があると思っています。まず「特上」というのは特上の大きさ(100~300グラム) はもちろんのこと、艶のある黄土色でバナナのような形状のものをいいます。

ウンコのあとに「ああ、スッキリした! 」という爽快感を味わえればホンモノでしょう。ぜひこの状態を目指していただきたいものです。

臭いも1つの目安です。健康な腸から排出される便は、強く臭いません。トイレにこもった臭いが不快で耐えられないほどなら、いくら形状がよくでも理想的な便とはいえません。

これに対して、要注意の便というものもあります。次にあげ、その対処法も記しておきますので、日々便の形状を確認のうえ、ご自身の健康状態の把握に努めてみてください。

  1. 水のような便
  2. このような便が出た場合には、色をよく観察する必要があります。普通の便と同じ茶色以外の色だった場合は要注意で、こうした便の状態が続くようであれば、念のため病院で診てもらうことをおススメします。
    大腸の粘膜が弱っている可能性が強いので、刺激物や冷たい食べ物・飲み物を避け、できるだけ消化のいいものを摂るようにしてください。ふだんから、高脂肪・高タンパクの食べ物は控え、野菜中心の食生活に切り替えてください。

  3. 細長く、切れ切れの便
  4. チューブの絵の具のような固さで切れ切れのものは、ダイエットなどの食事制限や不規則な食生活によって食事量が足りないときによく見られます。
    発酵食品と食物繊維を多めに摂っで、便のかさを増やすことが大切です。あわせて運動量を増やし、筋力の増進をはかっでみてください。

  5. 泥のような便
  6. 下痢とまではいかず泥状のときは、大腸のトラブルで水分調整がうまくいっていないことを示します。体に無理をかけず、休養を十分にとり、リンゴ・キャベツ・ダイコン・海藻などの水溶性食物繊維の摂取を心がけてください。

  7. かちかちの便
  8. 褐色で小石のようなコロコロした形状のものは、環境の変化によるストレスや便意を我慢したときによく見られます。
    お茶などの糖類を含んでいない飲み物を少し多めに摂ることで改善します。加熱調理した野菜や海藻を摂ってみてもいいでしょう。

食事をきちんと摂って、正しい生活リズムで暮らしていれば、便意は適切なタイミングでやってきます。そのタイミングでうまく排便できていれば、便が異常に多かったり少なかったりするようなことはありません。
正しいウンコには、整った腸内環境の土台となる正しい生活習慣が必須条件なのです。

腸美人=肌美人

肌がいつもキレイな人の腸内環境はキレイ

腸美人=肌美人

肌の細胞を傷つけてしまうトラブルメーカーとして注目を集めているのが活性酸素です。この活性酸素をブロックする大切な役割を腸は持っでいます。

活性酸素は私たちの細胞に作用することで、細胞を変成させガン細胞を作り出したり、老化を促進させたりします。腸内環境がよければ、腸内細菌が活性酸素を退治してくれます。逆に、腸内環境が悪ければ、肌の細胞はもちろん、全身のさまざまな細胞が活性酸素の攻撃を受けることになhノます。

活性酸素の攻撃を受けると、肌にはシミやシワができてしまいます。ほかの細胞も深刻なダメージを受けた結果、老化してしまいます。

つまり、肌の状態を見れば腸の状態、ひいては体全体の老化の程度がわかるというわけです。肌年齢は見た目の良し悪しに関わるだけではなく老化の一つのバロメーターとしても重要なものだといえるのです。

腸内細菌を変えるとネズミが若返った!

ネズミを使った研究で、若いネズミの腸内細菌を老いたネズミの腸に移すと、老いたネズミが若返ったというデータがあります。

逆に、老いたネズミの腸内細菌を若いネズミの腸に移すと、若いネズミは動きが緩慢になり、ヨボヨボと年老いたような状態になってしまったのです。

この結果から、腸内を若い健康な状態でキープできている限り、実年齢にかかわらず、若さを保てるということが証明されています。

高級な化粧品を否定するつもりはありませんが、そういうものは結局、上辺をとりつくろうだけのものでしかありません。いくら高級な化粧品を使っても、常にストレスにさらされ、体に悪い食事を続けていると、体はどんどん老化していくからです。

腸内環境が悪化し、体全体が老化しでいる状態で、肌の表面だけをとりつくろっても美しくはなれません。ぜひ腸内環境の改善で、根本的なお肌の改善を目指しましょう。

常在菌を殺してしまうのはNG

肌を美しく保つ上で、顔の洗い過ぎには注意が必要です。石けんなどで顔を洗いすぎると、汚れだけでなく、皮膚に必要な水分や、異物の侵入を防ぐ皮脂までも除去してしまうことがあります。

また、皮膚の上には皮膚常在菌という細菌がいるのですが、これを洗い況してしまうことも問題です。この菌は保湿や皮膚の脂肪を分解して処理してくれる、なくてはならない菌なのです。

水分や皮脂、常在菌までを洗い流してしまう事と、デリケートなドライスキンになり、日焼けやほこりといった、ちょっとした刺激にも耐えられなくなってしまいます。

顔を洗うなとはいいませんが、石けんの使用はほどほどに。「弱酸性」を謳い、常在菌を守るような洗顔料も最近はできています。洗い過ぎが、皮膚炎や湿疹の原因になることを覚えておきましょう。

幸福感も腸内環境が影響する

心の病をできるだけ早く改善したい場合は腸内環境

幸せ物質のカギを握る腸内環境

現在のうつ病治療の中心は投薬療法となっていますが、以前から私はそのことに不満を覚え、異論を唱え続けています。

現在、日本ではうつ病の患者さんが増え続けており、2008年には104万人を超えました。そのうち、2人に1人は再発しているといわれています。この数字は、現在の治療法ではうつ病などの精神疾患を完全に治癒することが難しい、ということを示しでいるのではないでしょうか。

一般的なうつ病の投薬治療には、脳内のセロトニンを増加させる薬が使われています。セロトニンは幸せを感じるホルモンの一種で、これが脳に十分にあるとうつ病にはならないとされています。しかし、薬でセロトニンをただ増加させただけで治るほど、うつ病は単純な病ではありません。

治るどころか薬の副作用で攻撃的な性格になったり、最悪な場合は自殺をしてしまったりすることすらあります。また精神科医療そのものが「病気」かどうかもあいまいな症状をすべて病気と位置づけ、薬を投与することで利益としている側面もあるのではないかと考えています。

医者にかかることが痛気を作ることになりかねない現状があるのです。

腸の快適さは「心の病」を防く

そんな危険性が高い投薬治療を続けるより、私は腸内環境の改善を治療として考えるべきだと思うのです。うつ病をはじめとする心の痛を煩う患者さんたちの腸内環境は悪く、腸内細菌が少ないという事実もあります。

セロトニン生成は、腸の大きな役目の1つです。正しい食生活をし、腸が適切に機能していれば、セロトニンが不足することはないと考えられます。

腸内環境の改善こそ副作用のない、究極の「心の病」の治療なのです。

水溶性低分子キトサン「ヌーススピリッツ」を使ってみた効果と使用感

幸福感も腸内環境が影響する

幸せをたくさん感じるためにも腸内環境を整えることが大切

穏やかになった豚

中国科学院の金峰教授が、豚に乳酸菌を飲ませる研究をしています。豚舎の豚はそれまで、人間が近づくと逃げようとして大騒ぎになったそうですが、乳酸菌を飲ませた豚たちはとてもおだやかになりました(あわせていろいろな病気も治り、肉の質までよくなったそうです)。

細菌が幸せ物質と呼ばれるドーパミンやセロトニンという脳内伝達物質の前駆体を脳までスムーズに送り届けたためだと思われます。

人が幸せだと感じるのは、脳から分泌される脳内伝達物質が深く関与しています。セロトニンは歓喜や快楽を伝えるもので、ドーパミンはやる気を奮い起こす働きがあります。
セロトニンが不足すると、キレたり、うつ状態に陥ったりするとされています。

脳に幸せ物質が多いと幸せを感じやすい

ドーパミンとセロトニンなどの幸せ物質を増やす方法を研究する過程で、腸内細菌の重要性が明らかになってきました。

スウェーデンのカロリンスカ研究所による研究で、普通の状態の腸内細菌を持つマウスと、持たないマウスを比較した実験が行なわれました。

その結果、腸内細菌を持たないマウスは、成長とともに攻撃的な性格や行動が顕著になり、危険を伴う行動が多く確認されたのです。

また、私はうつ病などの精神疾患のある方の便を調査したことがあります。彼らの便は、例外なく不健康なものでした。腸内に善玉菌はほとんどおらず、悪玉菌がはびこっていて、便は少量で悪臭が強いものばかりでした。

彼らの脳には、「幸せ物質」が少なかったのではないかと推測しています。これらの経験からも、健康な腸はドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質を生成して脳に送り届けるため、精神状態がよくなり、幸せを感じやすくなるといえるのです。

うつ病が急増中 うつ病は誰でもかかりうる病気

気管支喘息やアトピー性皮膚炎

気管支喘息やアトピー性皮膚炎も腸と関係している

苦しい喘息のメカニズム

日本人の国民病の1つともいわれるほど、気管支喘息の患者さんの数は増えています。呼吸器の1つである気管支で起こるものなので、腸には関係がない病気だと思っている人も多いようですが、じつは腸と密接に結びついていたのです。

一口に気管支喘息といいますが、その発生のメカニズムは大きく2つに分けられます。1つは非アトピー性の気管支喘息で、成人が雁思する喘息のほとんどがこちらです。

たとえば、風邪を引いてせきを繰り返すことで気管支が炎症を起こし、それが原因となっで喘息になるようなケースです。このような非アトピー性の喘息の場合は、腸の状態はあまり関係がありません。腸に関連性があるのは、

もう1つの喘息、アトピー性の気管支喘息です。アトピー性の気管支喘息は、字からもわかるように、アトピー性皮膚炎と同じ理由で起こる喘息で、小児喘息のほとんどはこちらです。

アレルギー反応

ここで、アレルギー反応について整理しておきましょう。アレルギーを起こす原因物質であるアレルゲンが体内に侵入すると、それに抵抗する抗体が作られます。

アレルゲンが体内に入ると抗体が脂肪細胞を刺激し、化学物質を放出します。化学物質が放出されたことで、体に不都合な症状が出てしまっている状態をアレルギー反応と呼んでいるわけです。気管支喘息の場合、ヒスタミンやプロスタグランジンをはじめとする化学物質によって、気管支のまわりにある平滑筋という筋肉が収縮します。

さらにそれらの化学物質によって痍の分泌も促されるので、疾が付着した気管支は当然、狭くなってしまいます。息の通り道である気管支が狭くなり、普通に息をするのさえ困難になるというわけです。しかし本来、アレルギー反応は外部から入ってきた有害物質に対する防御作用ですから、免疫作用の1つなのです。有害な物質が入ってきたとき、それを外に追い出すためにくしゃみやせきをするのは正しい反応です。

ただ、本来なら躍起になって追い出すようなことをする必要がない無害な物質にまで反応してしまっていることが問題なのです。

アトピー性気管支喘息のアレルゲンとなっているのは、主にチリダニというダニです。ハウスダストを餌にしているダニで、珍しいものではありません。

本来は体内に少しくらい入っても問題がないものです。では、なぜダニくらいで苦しい喘息が起こってしまうのかというと、免疫システムがバランスよく働いていないからです。ここでやっと腸の登場です。

50年前の日本にはアレルギー疾患の子どもはいなかつた

腸内細菌が種類・数ともに充実していて腸内環境が良好なら、免疫システムは正常に働き、体外から入ってきた物質が有害か無害かを間違って判断することはありません。

無害な物質に必要以上に攻撃を加えるようなアレルギー反応を起こすことは、まずないでしょう。約50年前の日本には、小児喘息になる子どもはほとんどいませんでした。アトピー性皮膚炎や花粉症、アレルギー性鼻炎などにかかる人もほとんどいなかったのです。

それが、今はどうでしょう。必要以上の清潔士心向が必要な菌さえも追い出し、腸内細菌の数を極端に減らしています。添加物のたくさん入ったファストフードを好んで食べることも腸内環境の悪化を加速させています。

これでは免疫力は下がっていく一方です。昔に比べ、今の日本は公衆衛生が改善し、食べるものにも不自由することがなくなった結果、アレルギー大国になってしまった、というのは皮肉な話です。

アレルギー症状の多くは腸内細菌を準えれば改善していきますが、なかにはそう簡単にいかないケースもあります。

こんな相談がありました。息子さんが重いアトピー性皮膚炎だというのです。腸内細菌を見ることと気の持ちようをポジティブにすることをアドバイスして、それを息子さんに実践したようですが、なかなかよくなりません。そうしているうちに、どういうわけかは一家で屋久島へ移住してしまいました。すると息子さんのアトピーはすっかりよくなってしまったというのです。活性酸素に満ちている都会では難しかった生活改善が、屋久島の環境で可能になり、腸内環境を整え、結果的にアトピーを治したのでしょう

アレルギーは腸で治す

腸を元気にすればガンも防ぐ

ガンを防ぐには腸を常に健康に保つ

寝早起きが一番の防御法になる理由

ガンは、1981年以来、日本人の死因の1位です。およそ3人に1人がガンで亡くなっているといわれる今、自分には関係のない話だと断言できる人はいないでしょう。

だからこそ、正しい知識をもとにふだんの生活から予防に力を入れることが重要です。毎日、正しい食生活をして、ほどほどに運動をし、楽観的で前向きな気持ちで日々を過ごすことがガンの予防につながるのです。

そうした日々を送ると腸内細菌が増え、腸内環境が良好になります。腸内環境がよくなれば免疫力が上がり、結果的にはガン細胞が体内で増殖するのを食い止めることができるというわけです。

日々、発生するガン細胞を攻撃してくれるのが免疫細胞ですが、ガン細胞を攻撃する免疫細胞は1種類ではありません。マクロファージ、β細胞、Th-1 細胞(ヘルパーT細胞)、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)などが、それぞれのやり方で攻撃を繰り返します。

なかでも中心的な存在を担っているのが、NK細胞です。NK細胞はいち早くガン細胞を攻撃してくれる頼もしい細胞で、体内に50億個以上あるといわれています。

その数には個人差があるのですが、中には1000億個以上ある人もいます。NK細胞は強力な攻撃力を持ち合わせているのですが、その攻撃力はちょっとしたことで弱まってしまうという特性があります。

たとえば、時間帯によって攻撃力は変わります。朝の9時と夕方5時頃が一番攻撃力が高まる時間帯で、夜9時を過ぎると低くなっていきます。

朝に起きて活動し、夜は休むという規則正しい生活をしなければ、NK細胞が効果的にガン細胞を攻撃できないということなのです。これが早寝早起きがガンを防ぐ理由なのです。

あなたが落ち込むとNK細胞も落ち込む

楽しい気持ちになったり笑ったりするだけでNK細胞は活性化されますが、落ち込んだり暗い気持ちになったりすると、活動は停滞します。

気分よく運動しただけで活性化するかと思えば、ちょっとしたストレスを感じるだけで攻撃力を落とすのです。

NK細胞にしっかりと仕事をしてもらうためには、日々をポジティブに暮らすことが大切なのです。NK細胞がポジティブな気持ちで活性化され、ガン細胞への攻撃力を強めることば、アメリカのサイモントン医師によって開発されたサイモントン療法でも実証されでいます。

サイモントン療法は、ガン治療に用いられる心理プログラムで、患者さんにNK細胞がガン細胞を食べる絵を繰り返し措いてもらうというものです。何度も絵を描くうちに患者さんがいいイメージをもつようになり、実際のNK細胞も活性化してガン細胞を熱心に攻撃するようになったのです。

前述のとおり、免疫細胞の約70%は腸が担っていますから、食物繊維が豊富な豆類や海藻類など腸にいい食材を意識的に食べることはそのまま効果的なガン予防策になるというわけです。
https://www.malignant-t.com/archives/73

ガンの原因

腸内環境が悪い状態を放置しておくと大腸ガンになりやすい

腸内細菌が大腸ガンの原因

人間の体内には日々3000~5000個ものガン細胞が発生しています。人間の体は約60兆個の細胞で構成され、そのうち2%程度が新陳代謝などで新しく生まれ変わっているのです。

細胞は膨大な遺伝子情報としてコピーされていきますが、その過程でどうしてもミスコピーが起こり、これがガン細胞のもとになるのです。

そしてガン細胞が増えないように監視しているのが免疫機能です。免疫細胞の70%が腸内にいるわけですから、ガンと腸内環境とは密接に結びついでいます。腸内細菌が変化することで、ガン化が促進されることを証明した研究が米国のジョンズホプキンズ大学の研究グループによって行なわれています。

これはマウスに人の腸内細菌であるバクテロイデス・フラギリスを使用して実験された研究です。この菌は人によっては下痢を起こすことがあります。

この菌には毒素を作るタイプと作らないタイプがあり、マウスにそれぞれを感染させて観察しました。すると、毒素型を感染させたマウスは下痢になり、1週間以内に大腸に炎症と腫瘍ができたのに対し、非毒素型は炎症も腫瘍もありませんでした。

つまり、菌の毒素によっで、炎症が引き起こされ、ガン化が促進したということです。これは腸内環境の悪化が、そのままガン化につながることを示すものとして画期的な研究として注目されています。

日本でさまざまなガンが増えている原因

腸内では、肉食が多いと悪玉菌が増える、抗菌性物質によって腸内細菌自体が減少する、過度のストレスによって大腸菌の病原性が高くなる、といったことが日々起こってtています。
食事や環境やストレスという外的な変化が、腸の環境を直接的に変化させでしまっている。ここに、日本で大腸ガンに限らずさまざまなガンが増えている大きな原因があると考えることもできるのです。

アメリカ国立がん研究所は疫学調査の結果、植物性食品ががん細胞を抑制することを発見して、ガンを予防する食品と食品成分を効能順にまとめています。ガンに負けない食品たち

食中毒

腸内環境を整えておけば食中毒予防にもなる

腸内細菌が食中毒の菌をやっつける

食中毒の予防法といえば、手洗いやうがい、塩素や熱による殺菌などが一般的ですが、腸内細菌を増やすこともそれらと並んで、あるいはそれ以上に有効な方法です。

手洗いやうがい、殺菌は、体にウィルスや細菌を「入れない」という予防法なのに対して、腸内細菌を増やすという方法は、入っでしまったものに「悪さをさせない」という予防法だといえます。

腸内細菌には、免疫反応や解毒を担うものがたくさんあります。つまり、腸内細菌がきちんと仕事をしでくれれば、たとえ有害物質が体内に入ってきたとしでも、それらをやっつけて、おなかをこわさずに済むというわけです。

0-157で症状が出た子供、出なかった子供の差は?

たとえば、少し前に話題になった0-157という病原菌があります。大阪府堺市の学校給食によって児童が集団感染し、患者数7996名、死者3名を出す社会的事件となりました。

この0-157について、興味深い研究があります。東京医科大学の客員教授だった中村明子先生は0-157が集団発生した岡山県の小学生を調査し、同じ給食を食べ、検便により0-157が検出された子供の病状を調べたのです。

その調査では、0-157に感染し入院が必要になった子供は全体の12% で、下痢のみの軽い症状だった児童が58% 、なんの症状も出なかった児童が30% いました。

これなどはまさに腸内細菌の多寡によるものといえます。つまり、腸内細菌をたくさん持ち、免疫力が高い状態にあった子供の腸の中では、0-157は増殖できずに、やっつけられてしまったわけです。

食中毒予防というとどうしても手洗いやうがいばかりがいわれますが、それに加えて、腸内環境の改善も欠かせぬ要素だということです。

風邪を引く人と引かない人

同じ風邪でもすぐ治る人と治らない人

風邪をひきにくい体

季節の変わり目や少し無理をしたときなどに風邪を引いてしまう、という人も多いのではないでしょうか。温度差が激しくなり、着る服を選びにくいのは仕方のないことですが、それはだれしもにいえること。

それでも、風邪を引いてしまう人もいれば、引かないで元気な人もいるのはなぜでしょう?その理由は、風邪を引く・引かないは、季節の移り変わりや着衣の問題にはあまり関係がないからです。

体のコンディションがよければ寒い日に薄着で出かけたくらいでは、そう簡単に風邪は引きません。体のコンディションが悪ければ、寒くても暖かくても簡単に風邪を引いてしまうのです。

風邪を引きにくい体のコンディションというのは、免疫力が高い状態のことです。野菜や発酵食品を多く摂っていれば腸内環境がよくなり、免疫力が上がります。

逆に、添加物がたくさん入ったインスタント食品や、栄養が偏ったジャンクフードばかり食べていると、免疫力が下がります。

乱れた食生活をしているとおのずと風邪を引きやすい状態になっていくのです。意外かもしれませんが、ストレスも風邪の引きやすさに大いに関係があります。

ストレスが多く溜まる生活をしていると、腸内環境に悪影響が出ます。ストレスがかかると、腸内細菌は種類も数もどんどん減っていきます。その結果、免疫力が下がり、風邪を引きやすい体になっていくのです。

生活のリズムにも注意が必要です。特におすすめするのが朝型の生活です。といっても、日の出とともに起きるなど極端に早起きをする必要はありません。朝起きて夜眠る、といった基本的なリズムでいいのです。

夜は免疫力が下がりやすく、風邪をはじめ、さまざまな病気にかかりやすい時間帯です。仕事を持っている人はやむをえませんが、夜はゆっくり休むことです。

風邪のウィルスと免疫力の関係

風邪を引いてもすぐ治る人と、いったん引いたらいちいち長引いてしまう人とがいますが、これも体がどういう状態にあるかで説明することができます。

薄着で出かけてしまったり、冷たいものを食べ過ぎたりという不注意から風邪を引いてしまっても、免疫力が高ければ比較的すぐに回復します。

免疫力の高い人は腸が活発に動いているので、たとえ風邪のウィルスが侵入してきても、腸内細菌が作った免疫力がやっつけてくれるのです。

免疫力の低い人は、風邪のウィルスをうまく攻撃できず、ウィルスは長く体内にとどまることになり、いつまでたっても具合の悪いままです。
腸内細菌は疲弊し、さらに免疫力は落ちていきます。風邪が長引くだけではなく、免疫力が低い状態で過ごしていれば、ガンのリスクを上げることにもなります。

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風邪の原因は生活習慣の中にある

風邪を引いたな」と思ったとき、すぐに薬を飲んでしまう人がいますが、これは賢い対処法だとは思いません。風邪薬を飲んでも免疫力が上がるわけではないからです。風邪薬の効能というのは、頭痛や悪寒、だるさなど風邪の不快な症状を抑えるだけで、風邪そのものをよくすることではありません。

たとえ一時的に風邪による不快な症状を抑えることができたところで、免疫力が低いままでは風邪は完治しませんし、またぶり返してしまいます。何度も風邪を引き、そのたびにとりあえず薬でごまかす、というのを延々と続けることが健康的だとはとてもいえないでしょう。

それよりも毎日の生活を見直すことです。風邪を引いてしまった原因は、あなたの生活の中にあります。免疫力を下げるような行動をしていないか、自分の暮らしぶりを振り返ってみましょう。

食べたいものだけを食べていませんか? バランスよく栄養の偏りがない健康的な食事を摂ることを心がけてください。ストレスを解消する方法を探したり、ひいてはストレスの原因になるものを取り除く努力も必要です。

「つい夜更かししてしまう」という人は、少しずつでも早く寝て、早く起きるようにリズムを正していきましょう。風邪を引きにくく、万一引いても治りやすい体にするには、毎日の生活習慣を正すこと。すなわち、腸を健康にするのが秘訣です。遠回りに思うかもしれませんが、それが最善の方法なのです。

腸内の細胞が70%の免疫力となって働く

免疫細胞の70%が腸内にある

健康は腸によって守られている

私たちには外部の病原菌や体内に出現するガン細胞などから身を守り、病気になるのを防いだり、かかった病気を治そうとする力が備わっています。
これを免疫力といいます。免疫には3つの役割があります。

  1. 感染防衛
    インフルエンザなどのウィルスや病原菌などから守り、感染を防止する。
  2. 健康維持
    汲労から回復させたり、病気になりにくい体を作ったりする。
  3. 老化予防
    新陳代謝を活発にして、細胞の老化を防ぐたとえば、健康な人でも毎日、3000~5000個程度のガン細胞が体内に現れています。それでもガン、にならないのは、免疫機能が見張り番として体内を見回り、ガン細胞を見つけてはやっつけているからです。

この免疫機能の実に70%を腸の免疫細胞が担っているということがわかってきました。

残り30%は気持ちの持ちよう?

腸内環境が悪くなって、腸内の免疫細胞がうまく機能できなくなると、悪いウィルスや細菌がどんどん体内に入っできてしまいます。
そういう状態になると、人は簡単に病気になってしまうのです。

長寿地域とされる沖縄県と山梨県桐原村の高齢者の腸内細菌叢は、東京都の高齢者と比べて善玉菌が多く、悪玉菌が少なかったのです。

ちなみに、免疫反応を担っている残りの30% は、精神的なものの影響を受けると考えられています。つまり、心の持ち方が、免疫系の強弱に深く関係しているのです。

物事をポジティブにとらえ、小さなことにくよくよせずにいると、交感神経と副交感神経のバランスがとれ、免疫力が強化されることは科学的にも証明されています。腸内環境を撃え、いつも楽しい気持ちでいることが、あらゆる病気の予防法、さらには長生きの秘訣だといえるのです。
ちなみに腸内細胞の数が多いということは腸内年齢が若いということです。これは長生きできるということです。