現代人が考える健康を見直すときがきている

近年、医学や化学的技術の進歩により、長寿や老化のしくみが少しずつ解明されています。その弊害なのでしょう。「何が体に良くて、何が悪いのか」の答えがどんどん変化し、混乱を招いています。

結局のところ、大事なのは腸内細菌を元気にする生き方です。生き方は、「食べ方」「食べもの」とも言い換えられます。人は、口からものを取り入れ、腸で消化吸収し、大腸で便をつくつて排泄することで、生命を維持しているからです。

腸内細菌を元気にする食べ方や食べものとは、1万年前の私たちの祖先が食べていたようなものです。免疫機能など、私たちの体のしくみは1万年前から何も変わっていな如いからです。1万年前といえば、裸同然の姿と裸足で駆け回り、狩猟をして命をつないでいた頃です。肉や魚介を取り、木の実や草や草の根っこを集めていた時代です。

日本ではまだ農耕が始まっていませんでしたから、炭水化物の摂取量は少なかったはずです。肉や魚介を大事な栄養源としていたでしょう。化学的につくつた食品添加物にまみれた無菌の食べものはなく、土壌菌のいっばいついた食べものをせっせと口に入れていました。

こう考えていると、「何が体に良くて、何が悪いのか」が見えてきます。文明社会の簡便さに慣らされた私たち日本人が、野生性を目覚めさせるような原始的な生活に戻るのは、簡単なことではありません。しかし、食事ならば今日からでも変えられます。

腸内細菌を元気にする食事こそが、明日からの人生をつくつていくことになるのです。

今、日本人の食は狂ってきています。野生性を目覚めさせるどころか、自分を家畜化させるような食事ばかりしています。まず、糖質の摂り過ぎです。チンをするだけ、お湯を注ぐだけ、封を切るだけの食べものを「おいしい」というようになりました。
野菜を食べるのは面倒と、サプリメントで代用させようとする人までいます。菌が1つも生きていない手軽で安価な食品を大量に頬張る姿は、まるで家畜のようです。

食は、私たちが人間らしく生きるための最後の砦です。腸内細菌を喜ばせる食は、人間の野生性を目覚めさせますが、腸内細菌にダメージを与える食は、人間を家畜に陥れます。日本人が野生性を忘れたところから、おかしなことが多々起こつてきています。

まず、病名はわかっても治らない病気が増えました。その1つがアレルギーや自己免疫疾患など免疫の誤作動により起こる病気です。免疫をつかさどる腸は、野生のような暮らしのなかでなければ自分の仕事を思うようにできないのに、脳は野生性を忘れて文明社会で家畜化した便利な生活を謳歌しょうと求めます。腸と脳の間で、免疫機能は混乱をきたし、自分自身の体を攻撃するようになってしまったのです。

うつ病もそうです。「うつ病は感染症から身を守るための免疫システムの進化の結果」と述べる研究者がいます。1万年前、私たちの祖先が抱えたストレスとは、獲物や敵と戦うプレッシャーや負傷だったことでしょう。死ぬか生きるかの瀬戸際による緊迫したストレス状態で、感染症にかかった人と接触すれば、医療のなかった時代、あっという陀まに死がやってきました。

うつ病になると、動きが鈍くなり、食欲も落ち、社会から遠納ざかろうとします。このうつ状態は、感染症の雁患者に自ら近づかないようにする免疫ステムの一部だと推測されるのです。

私たちの暮らす文明社会は、便利で快適だけれども、ストレスフルです。人間が本来持つ野生性を発経できない社会では、体内リズムにそって生活することも、自分らしく生きることも難しくなり、知らず知らずのうちにストレスを溜め込みます。1万年前かあつれきら変わらない免疫機能は、文明社会のもたらす精神的乳轢を、命を脅かす危機的状況と判断してしまい私たちの祖先と同じようにうつ状態をもたらし、身を守らせようとするのでしょう。

また、「ガン・心筋梗塞・脳卒中・糖尿病」という4大疾病も、やはり免疫力が低下して誤作動を起こすところから生じます。活性酸素という本来自分の体を守るためにあった物質に、体内の細胞や脂質が酸化されてしまうところから引き起こされるからです。

野生性の喪失は、免疫力を低下させ、人の命も生きる力も確実に縮めます。早急に手を打たなければいけません。それにはやはり、私たちのお腹に息づく野生性の象徴ともいえる腸内細菌を元気にしてあげることから始めなければならないのです。

ところが困ったことに、日本人の食の軸がゆれ動き過ぎて情報が反乱し、何が真実なのかわかりにくくなっています。その結果、多種多様な健康法が生まれては消えていっています。最近の健康法の主流といえば、「粗食」でしょう。「一汁一菜」「肉は食べない」「プチ断食」などのキャッチフレーズが「日本人は先祖代々「一汁一菜」にご飯という食事だったが、武士も農民もみなよく働き、現代人よりも丈夫だった」「農耕民族だった日本人の体には、動物性タンパク質は必要ない」という理屈と重なると、「食べないほうが元気になれる」という錯覚を起こさせます。

しかし、現実はどうでしょうか。日本の高齢者を見ると、低栄養が深刻な問題になってきています。

しっかり食べて栄養状態の良い高齢者が長生きしている」という結果が明かになっています。

肉や魚、卵など、動物性の食品も、体内で重要な役割を果たしてくれています。それを顧みず、「コレステロールが増える」「腸内で腐敗ガスが溜まる」などと、悪い方向にしか目をやらずに排除してしまうと、健康を支える大事な栄養素が入ってこなくなってしまうのです。

健康に大事なのは、食べものの内容や食べ方のバランスです。たしかに、肉は食べ過ぎれば腸内バランスを乱しますが、週に3 日程度ならば問題ありません。コレステロールが増えて怖いのは、活性酸素によって酸化し毒性を持ったときで、肉を食べるときにフィトケミカルを含む野菜を一緒に食べれば、何も恐れる必要はないのです。

健康とは、自然と対応して自らの力で獲得すべきものだと考えます。もしあなたが健康に不安があるのならば、食や健康や医学の専門家と呼ばれる人たちの主張に目を向ける前に、自分の中にある野生性、すなわち腸と腸内細菌とまず向き合うべきです。

「今日の腸の具合はどうか。腸は何を望んでいるのか」「腸内細菌を元気にするには、何を食べてあげればよいのか」その間いかけから、必ず、あなたの健康は心身ともに引き出されていきます。さあ、あなたは今日からどんな食事をしていきますか?

長寿食とは、「腸」寿食です。腸を慈しむ食事こそ、医者いらずの健康な心身を築き上げます。腸寿食を実践していれば、ピンピン元気で125歳まで生きることも夢ではありません。

乳酸菌生活はこちら。

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