ヨーグルトと乳酸菌飲料 ( 種類)

ヨーグルトと乳酸菌飲料 ( 種類)

ヨーグルトと乳酸菌飲料 ( 種類) について代表的な商品や会社名などを一覧で紹介します。

ヨーグルトの仲間は3種類

ヨーグルトと乳酸菌飲料 ( 種類)にはどんなものがあるでしょうか。便秘を解消したい、下痢を改善したいなど、整腸効果に期待してヨーグルトや乳酸菌飲料を摂取する人は多いでしょう。
同じに思われがちな、乳酸菌を含んだこれらの食品ですが、その中に含まれている乳脂肪分の量や菌(微生物)の数で、次のように3つに分けられています。

  1. 発酵乳
  2. 乳製品乳酸菌飲料
  3. 乳酸菌飲料

ヨーグルトは牛乳を乳酸発酵させた食品で、発酵乳(はっこうにゅう)といわれるものです。
ヨーグルトと乳酸菌飲料との違いは、牛乳の無脂乳固形分(牛乳から乳脂肪分と水分を除いた成分)の割合と、乳酸菌数・酵母数の数です。また、乳酸菌飲料も成分規格によって〔乳製品乳酸菌飲料〕と〔乳酸菌飲料〕との2つに分けられます。
ヨーグルトが無脂乳固形分8%以上なのに対して、乳製品乳酸菌飲料は3%以上のもの、そして乳酸菌飲料は3%未満のものとしています。
菌の数については、ヨーグルトと乳製品乳酸菌飲料は1mlあたりに1,000万以上、乳酸菌飲料は100万以上含まれるという規格です。

乳脂肪分が少なめの乳酸菌飲料なら、ヨーグルトが苦手な人にも摂取しやすくておすすめです。

乳酸菌飲料にはさまざまな種類があり、含まれる乳酸菌の種類や効果によって分類できます。主に以下のようなカテゴリーがあります。

発酵乳タイプ(ヨーグルト飲料)

牛乳などを発酵させたもので、乳酸菌が生きたまま含まれていることが多い。

主な商品

  • ヤクルトシリーズ(Yakult、ヤクルト1000)
    • 乳酸菌 シロタ株(L.カゼイ・シロタ株)配合
    • 免疫力向上や睡眠の質改善をサポート
  • ピルクル(日本ミルクコミュニティ)
    • 乳酸菌NY1301株配合
    • 整腸作用や便秘改善
  • R-1(明治)
    • 乳酸菌1073R-1株配合
    • 免疫力向上、インフルエンザ予防
  • LG21(明治)
    • 乳酸菌LG21株配合
    • 胃のピロリ菌対策に効果的

2. 乳酸菌入りジュースタイプ

乳酸菌を含むが、発酵乳ではなくジュース感覚で飲める。

主な商品

  • ミルミル(ヤクルト)
    • ビフィズス菌BY株配合
    • 腸内の善玉菌を増やし、お通じを改善
  • ソフールドリンク(ヤクルト)
    • 生きた乳酸菌を含む飲むヨーグルト

3. プロバイオティクス強化タイプ

特定の乳酸菌を高濃度で配合し、健康効果を高めたもの。

主な商品

  • ヤクルト1000(ストレス軽減・睡眠の質向上)
  • R-1ドリンクタイプ(免疫力向上)
  • PA-3(明治)(尿酸値管理に効果)

4. プラントベース(植物由来)乳酸菌飲料

牛乳を使わず、大豆や果汁で乳酸菌を発酵させたもの。

主な商品

  • 豆乳グルト(マルサン)
    • 大豆を発酵させた植物性乳酸菌飲料
  • カゴメ 植物性乳酸菌ラブレ
    • 野菜由来の植物性乳酸菌(ラブレ菌)を使用

乳酸菌飲料を選ぶ際は、目的(便秘改善、免疫力向上、胃腸ケアなど)に応じて選ぶと良いですね。どんな目的で乳酸菌飲料を探していますか?

 

ヨーグルトについて

ビフィズス菌は乳酸菌の代表

腸の若さを保ってくれるのは乳酸菌ですが、その乳酸菌の代表が、人の腸内にすんでいる善玉菌であるビフィズス菌です。
腸の中にすむ善玉菌と悪玉菌は、お互いに自分の領土を広げようとずっと戦っていて、その勢力関係は私たちの健康に跳ね返ってきます。
それは、年齢、食生活、ストレス、運動など、様々な要因によって左右されますが、腸内のビフィズス菌を増やしてくれるのが乳酸菌を含む食品なのです。
ヨーグルトは乳酸菌食品の代表で、私たちの体にうれしい効能がたくさんあります。

ビフィズス菌の優れた働き

  • 便秘を予防する
  • 下痢、腸炎を予防する
  • 免疫を刺激する
  • 血中コレステロールを下げる
  • 大腸ガン、乳ガンを予防する
  • 有害物質を吸着し、無毒化する
  • 抗生物質の副作用を予防する
  • ビタミンB群、葉酸を合成する

人の体に有用な菌(微生物)を含むプロバイオティクスのヨーグルトは、便秘を防ぐだけでなく、免疫力を高める、ガンを防ぐなど、様々な効果が認められています。

ヨーグルトのパッケージの成分表をチェック

市販されているヨーグルトの種類はとても豊富で、どれがいいのかわからないという人がいるかもしれません。
そんなときには、ヨーグルトのパッケージに注目してみましょう。
それぞれのヨーグルトのパッケージには、エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム、カルシウムなど、そのヨーグルトについての栄養成分が表示されています。

市販のヨーグルトを選ぶにはその成分表を読んでみる

同じように見えるヨーグルトも、実は機能などに違いがあるのです。パッケージに表示されている成分表をチェックして、高カロリーなものなら摂取過剰にならないよう気をつけましょう。
メーカーによっては、カロリーや糖質、脂質のほか、強化されている栄養成分の表示があるものもあります。
食物繊維、カルシウム、ビタミン類などを強化した機能性ヨーグルトも続々登場していますので、それらの中から、自分に不足しがちな栄養素をカバーできるものを見つけましょう。

栄養成分をチェックする

パッケージに表示されている成分表を見比べてみましょう。カロリーや脂質のほか、カルシウムやビタミン類など、強化した栄養成分の表示もあります。

乳酸菌の名前は重要なカギ

科学的に検証された乳酸菌には、学名や菌株ナンバーがあり、正式名か通称でパッケージに記載されています。例えば、「LG」や「BE」など、乳酸菌の名前でその効用がわかります。