免疫力 高める にはやっぱり食べ物からが基本です。大事なのは食事をバランスよく摂ることなのです。赤身の肉とか魚貝類、乳製品、脂肪なども摂らなくてはいけません。とりわけたんばく質は、脳の幸せ物質をつくるもとになるので重要です。

免疫力 高める 食物

肉、魚、卵、大豆製品、乳製品は体の細胞や免疫物質を作るたんぱく質をとることで、免疫の働きが維持できます。 肉、魚、卵、大豆製品、乳製品といった食品をバランス良く食べ、良質なたんぱく質を摂取するようにしましょう。豆腐なら1日2分の1丁を目安にします。

フランス人 心筋梗塞 脳梗塞 少ない理由 ポリフェノール

免疫力 高める

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「フレンチ・パラドックス」と呼ばれる現象があります。フランス人は赤ワインを非常によく飲みます。何となく日々お酒を常飲するイメージがあって、体に悪い感じがします。日本ではお酒はあまりよいイメージがありません。

ところが、同じようにお肉やバターなどをたくきん食べる他の西欧諸国の人たちに比べて、フランス人は心筋梗塞・脳梗塞になる人がとても少ないのです。その理由が実は健康を損ねると思われていた赤ワインにあった、という逆説的な話です。

赤ワインに豊富に含まれるポリフェノールには、動脈硬化や脳梗塞を防ぐ抗酸化作用があるという健康効果がきっかけになって、日本でも赤ワインブームが巻き起こりました。

そもそもポリフェノールというのは、色のついた植物には多く含まれていますし、植物の抗酸化作用は植物の色だけではありません。匂いや香り、苦味や渋みなど他にもたくさんあります。

したがって、何も無理して赤ワインからばかり摂取しなくても、黄色や赤、紫など、色の漉い野菜とか、ニンニクみたいに匂いの強い野菜などをたっぷり食べることで十分に摂取できるのです。

アメリカ人はガンが減り、日本では増えている

アメリカでは1991年に農産物健康増進基金とガン研究所が協力して、「毎日5皿分(350g)以上の野菜と、200gの果物を摂れば、ガンや心臓病、高血圧、糖尿病などの生活習作病のリスクを軽減できる」という科学的根拠をもとに展開されたものです。結果、その3年後にはアメリカ人1人当たりの野菜・豆類・果物の摂取量が増加しています。

日本人とアメリカ人の1人当たりの野菜摂取量は、アメリカ人が日本人を上回っています。

さらに注目すべきは、ガン死亡率もこの時期を境にして、アメリカ人は日本人より減少していることです。日本人のほうがアメリカ人より野菜をたくさん食べていると思ったら、大間違いです。また、ファストフードの利用率は逆に、アメリカ人よりも日本人のはうが高くなっているのです。現代人が体調不良を訴えるのも無理もない結果です。

アメリカは、世界に先駆けてガンの発症率を減少させることに成功したのです。

アメリカ国立ガン研究所がまとめた食品ピラミッドを見ると、ガンに効能がある一番の食品はニンニクで、次いでキャベツやカンゾウ、大豆、ショウガ、セロリ、ニンジンなどがあげられています。

これらの野菜に多く含まれるのはファイトケミカル、抗酸化作用のある物質です。ファイトケミカルは細胞をガン化させる活性酸素を消去する働きがあるのです。

免疫力をつける食事のピラミッド
免疫力 高める 食品 ピラミッド

免疫力 高める 食品 ピラミッド

野菜や穀物、豆類、果物などの植物は、腸内細菌の餌になってTh1細胞を大きくすると同時に、抗酸化作用によってガンを抑えてくれます。アメリカの取り組みは、まさにその点に着目しています。

しかし、私たち日本人は古来、そういう植物中心の食生活を実践していました。ここまでにも繰り返し、日本の伝統食が体にいいことは言うまでもありませんが、ここで改めて「免疫力をつける」食事について考えてみましょう。

専門家が「植物がいい」という話をすると、それしか食べてはいけないとカン違いする人がいますが、それは間違いです。穀類や豆頬、野菜頬だけを食べていると、脳が今、「食糧難の時代だ」と錯覚してしまいます。その結果、体はせっせと脂肪を蓄えようとします。それで、健康的に痩せるどころか、不健康に太ってしまうのです。

大事なのは食事をバランスよく摂ることなのです。赤身の肉とか魚貝類、乳製品、脂肪なども摂らなくてはいけません。とりわけたんばく質は、脳の幸せ物質をつくるもとになるので重要です。

アメリカ人は心筋梗塞や脳梗塞になる人が多いので、赤身の肉を食べることを大変制限しています。しかし、日本人の場合は、赤身の肉は週1回ぐらい食べたほうがよいという研究結果が出ています。しかし、週2 回から3 回も食べると今度は免疫力が低下してくるのです。

また、コレステロールもある程度は必要です。「コレステロールがやや高く、脂肪もちょっと多い小太りの人のほうが長生きできる」という報告が最近出きれた通りです。

コレステロールをある程度摂っていないと、性ホルモンやストレス対抗ホルモンがつくれないからです。コレステロールは少ない人のほうがむしろ問題です。ストレスに弱く、ちょっとしたことで「うつ」などの心の病気にもなりやすいのです。

免疫力を高めるには玄米のご飯や全粒粉のパンを食べるとよいでしょう。そして、野菜をたっぷり食べて腸を整え、栄養バランスのいい食事で免疫力を強化するよう努めましょう。あとは「おいしい」と思って、楽しく食事をすることが大切です。免疫の30 %を司る心のケアも大切にします。

ガン・アレルギーを撃退