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アトピーに使われるステロイドが問題となる

臓器の疲労や萎縮をもたらし糖尿病やガンまでも引き起こす

アトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患の原因は、化学物質などの社会毒が大きく関係しています。社会毒とは、人間社会が作り出したもので、本来の生物世界に害を与える物質の稔称です。ところが、西洋医学ではその本質的な原因には目をつぶったまま治療をしています。

その治療が間違っているだけでなく、いかに大きな問題であるか、今回は、アトピーとステロイド薬をで紹介します。

アトピーの治療の際に、ステロイド軟膏、もしくはプロトピック軟膏と呼ばれる免疫抑制剤がよく処方されています。症状がひどい場合、飲み薬のステロイドを処方されている人もいるでしょう。多くの方は、医師の処方どおりに軟膏を塗ります。

確かに、ステロイド軟膏を塗ると、一時的に炎症はおさえられ、肌はきれいになります。ところが、アトピーなどのアレルギー性疾患は、免疫機能(体内にウィルスや細菌などの異物が侵入してきたら、それらを攻撃・排除するという機能)の異常ではありません。

免疫機能は正常に働いているのです。それなのに、ステロイド軟膏などで、その正常な免疫を無理やりおさえ込んでしまえば、その機能が働かず、感染症などの別の病気を生み出すことになります。また、ステロイド薬に依存しやすくななってしまいます。そして、皮膚自体が、ステロイド薬なしではいられない状態に変化します。さらに、くり返し使うことで、ステロイド薬の効きめも徐々に低下するのです。

ステロイド薬は、ホルモン剤であると同時に、石油から作られた薬でもあります。このような薬は、脂溶性の(脂肪に溶け込みやすい)毒として、脂肪や細胞膜、脳の中に蓄積され、そこに長くとどまって、慢性的に毒性を発揮します。

また、ホルモンに直接影響を与えるため、人体のホルモン産生が乱れてきます。簡単にいうと、ステロイド薬を使っていると、人体はステロイドが足りていると勘違いし、自分の臓器からのステロイドの産生をへらしてしまいます。

さらに、ステロイド薬には、臓器の疲労や萎縮までもたらしてしまう、強力で怖い作用があります。ですから、ステロイド薬を使っていると、感染症や糖尿病、肥満、骨粗鬆症、潰瘍、網膜剥離などにも、なりやすくなるといわれているのです。
ステロイド軟膏やプロトピック軟膏は、ガンの発生率を増すこともわかっています。そのため、アメリカ食品医薬品局も、これらの薬の使いすぎを警告しているのです。とにかく、ステロイド薬や免疫抑制剤は、人体にさまざまな弊害をもたらすので、安易に使ってはいけません。

減薬や新薬を丁寧に指導できる医師と相談しながらステロイドは断つ

医師の多くは、「ステロイドの軟膏や吸入は少量だから大丈夫」と、よく嘘をつきます。確かに、ステロイドの飲み薬に比べると少量かもしれません。しかし、その少量でじゅうぶん作用するからこそ、それが定量になっているわけです。1だけでその使用が終わるわけではないので、少しずつ臓器の疲労も蓄積していきます。

ですから、そのような薬は、できるだけ早期にやめることが望ましいのです。ただし、ステロイド軟膏や免疫抑制剤が悪いとわかっても、すぐにやめてはいけません。いきなり薬をやめると、猛烈に症状が悪化します。いわゆる「リバウンド」です。

精神薬やドラッグなどを急にやめたときに起こる「禁断症状」と同じと思ってください。ステロイド薬をやめると、多くの場合、その使用期間が長い分だけ、つらい状態も長く続きます。ですから、やめるときは、減薬や断薬の指導をしっかりできる医師に相談する必要があります。

日本の皮膚科医のなかにも、ステロイド薬などを使わず、本質的にアトピーやアレルギーなどを治療する医師がいます。例えば、『アトピー性皮膚炎はこわくない』(三一書房)の著者で、三好基晴医師。

三好医師は、アトピーや化学物質過敏症に対して、全く薬を使わないで、食事や生活環境の改善による治療を勧めています。ステロイド治療を続けている人は、このような医師が身近にいないか、本やインターネットなどで調べてください。

そして、早く薬漬けの生活から卒業し、健康な体を取り戻しましょう。たとえば、アトピーのひどい状態の人が突然、薬を中断したりするのは精神的にも身体的にも大きなストレスになるjことは言うまでもありません。
スキンケア商品を変えて肌の本来の免疫力を回復させることで長かったこれまでの地獄のステロイドから脱することができるかもしれません。
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薬を多用すると免疫力はこうなるなどを読むと、現代人がこれほど病気に悩むのはじつは「薬」で体の本来のバランスを崩してしまっているからなのでは…と思います。
しかし、問題は大きく崩したバランスを戻すのはゆっくり丁寧に行わなければいけないということです。

健康は自然がくれるもの

自然に親しむと免疫力はップする

こんな実験がありました。東京の証券会社に勤めるビジネスマン30名を対象に、NK紳胞の活性化を見る実験でした。30人を長野県に連れて行って、3日間、森林浴を楽しんでもらい、行く前と後でどのくらい免疫力が違うかを調べたのです。すると、長野で自然に親しんでいるときのほうが、ずっと免疫力が高いことがわかりました。しかも、東京に帰って来ても、1週間くらいその免疫力を維持できたのです。

この実験から私は、「自然に親しむと人間の免疫力は上がる」ことがはっきりわかりました。森林のなかのいろんな物質が細胞を刺激するとか、諸説ありますが、理由はよくわかりません。

しかし、「1万年前の暮らしをする」ことが、免疫力をトータルで上げていくのだと思います。しかし、これを「それは当たり前でだ」 みんな、東京で忙しく働くのをやめて、3日間遊んできたから、ストレスが減ったのでしょう」という意見が出ました。

それならばと、今度は同じ30人に3日間、ホテルニューオータニで遊んでもらいました。かし、免疫力はいっこうに上がらなかったのです。
理由は釈然としないものの、人間の免疫力は自然に親しむと上がることだけはたしかです。だから、みなさんも週末の休みや連休、夏休みなどを利用して、大いに自然に親しんでください。都会に戻っても1週間くらいは高い免疫力が維持されるので、できれば週に1回くらいは自然と親しむ時間を持っていただきたいと思います。

私自身、東京で忙しくていると、気分が憂鬱になったり、体調が思わしくなかったりすることがあります。免疫力が落ちているのでしょう。そんなときにインドネシアなどの未開の地に行ったり、温泉でのんびり過ごしたりすると、すぐに元気が回復します。そんなふうに自然と親しむことで、「生物としての自分」を取り戻すよう努めることも、大事な健康管理でしょう。

現代人には特に大切な自然観

免疫に対する考え方は、変化してきました。昔は免疫を「人が病気から免れるためのもの」と考えました。そもそもの始まりは、天然痘ワクチンの開発者として知られる者が「乳搾りの女性は牛痘にはかかるけれど、天然痘にかからない」ことに注目したこと。
そこから、牛痘にかかった人の手にできる水ぶくれのなかの液体が、何らかの方法で病気になるのを防いでいると考えたのです。

そうして天然痘ワクチンが開発され、「免疫= 予防接種」という概念が形成されたわけです。その後、免疫は「異物を認識し排除する」ためのものと考えられるようになりました。

人間の体には異物が体内に侵入したときに特異的な抗体を形成するシステムがあり、予防接種だけが病気を予防するのではないからです。しかし、その考え方に、私は違和感を覚えます。なぜならば、人間の体にとっては腸内細菌も寄生虫も異物であり、彼らを排除することが必ずしも病気の予防にはつながらないからです。

「汚いものを排除する」という清潔衝動が強すぎるばかりに、アトピーをはじめとするアレルギーや自己免疫疾患、心の病などに悩む人が増えてきたのです。「人間は寄生虫や細菌、ウィルスなどの微生物とうまく共生する、そのための機構が免疫である」

その共生がうまくいけば、人間は病気にもアレルギーにもならないということです。

人間同士はいたわり合うのが当たり前です。「自分さえよければいい」という考え方がはこびってきたのは、ごく最近のことでしょう。
日本人はいまこそ、自然観に立ち返って、自らの健康を守っていかなくてはいけません。寄生虫や腸内細菌などを「汚い」と排除せずに、彼ら異物とうまく共生することを考えながら、免疫システムを整えていく。それが、アレルギーにもガンにも負けない強い体をつくることなのです。

自分の免疫力で治すなどの考え方は、とても重要ですぐに薬を飲む方法は逆に免疫力を下げてしまう原因になります。

活性酸素が体を錆び付かせてしまう

現代社会は、電磁波がたくさん

私たち現代人の生活には、活性酸素を大量に生み出してしまう元凶とも言えるものがたくさんあります。肉体・精神的ストレス、食品添加物、医薬品、水道水に含まれる塩素、電磁波、紫外線、喫煙、飲酒、車の排気ガス、放射線、抗菌グッズ等々数え上げれば切りがないくらい、活性酸素を生み出すものが多数存在します。

体がこういったものにさらされると、活性酸素がどんどん増えて、体内の紳胞を傷つけていくのです。

では、活性酸素とは一体何なのでしょうか?人間は酸素を使って体内の栄養分を分解し、それをエネルギーとして生きています。だから、酸素はとても大事ですし、なければ生きていけません。

ただ、呼吸によって体内に取り入れられた酸素分子のなかには、エネルギーをつくりだす過程で非常に不安定な状態になるものがあります。それが活性酸素で、近くにある原子や分子と盛んに結びつこうとします。特徴的なのは、結びついた柏手の物質を酸化する力が非常に強いことです。

たとえば、鉄が酸化されると、サビてきますね。リンゴを切ると、しばらくして切り口が酸化されて茶色くなりますね。体内でも同様で、活性酸素は強い酸化作用によって、細胞をサビつかせてしまうのです。つまり、活性酸素が酸化作用によって紳胞を傷つけ、ガンや心筋梗塞、脳卒中、糖尿病などの生活習慣病を引き起こすはか、アトピーや肌のシミ、シワの原因となったり、老化のスピードを速めたりもします。もちろん、活性酸素には殺菌や解毒などの重要な働きもあるし、人間の体内には活性酸素を消滅させる防御機能も備わっています。でも、呼吸によって発生する何倍・何十倍もの活性酸素が発生すると、体のあちこちで悪さを始めるわけです。
問題は、現代人はもはや、活性酸素が出てこないような生活をするのは不可能です。とくに、パソコンや携帯電話、電子レンジ、駅の自動改札機などの電気機器から発生する電磁波は、「浴びないようにしましょう」と言ったところで、現実的な解決にはなりません。

活性酸素は皮膚や目の老化もすすめてしまう

現代社会が快適さや清潔を求め続ける限り、活性酸素は増え続けます。私たちの体の抗酸化力をどのように強化していくかが、今後の私たちの健康を考える上で最も大切なことになってきたのです。

抗酸化力のある食べ物やサプリが必要

そこで重要になってくるのが食事です。活性酸素を消去する抗酸化作用のあるファイトケミカルを豊富に含む野菜や果物をたっぷり食べることが大切です。

人間の体は、その進化の過程から見て、もっぱら植物を食べ、相互にうまく適合してきたと考えられています。そうして、植物が腸内細菌の餌になり、それが結果的に免疫力を増強したり、ガンをはじめとする生活習慣病を予防したりするように働いているわけです。おそらく人間の生命は、自らの遺伝子に「細胞の損傷に対抗する治癒力の情報」を蓄積してきたのでしょう。
その「治癒力の情報」は、植物性食品がもたらしてくれたものだと思います。だからこそ、植物性食品をとることが、健康にとって欠かせない要素なのです。

加えて、抗酸化作用のある栄養素のなかでも不足しがちなビタミンB群やビタミンC 、ビタミンンE などは、サプリメントで補ってもいいでしょう。

ただし、むやみに飲んではいけません。これらが体の脂肪部分に溶け込んで蓄積されると、しだいに濃度が高まり、逆に活性酸素の産生を高めたり、ほかの解毒に関わる酵素の働きを阻害したりする危険もあります。体に良いものも、過ぎれば毒であることは、お酒と同じなのです。

自分の体が活性酸素にどのくらいおかされているかをチェックするページはこちらです。

40歳代独身男性は要注意

40歳を過ぎての離婚はガンになる可能性がかなり高くなる

少し前は、独身を通す人とか、離婚する人はあまりいなかったような気がします。それは、特別奥さんを愛していたからというわけでもないのではないでしょうか。まだ家事を軽減してくれる家電製品も少なく、手軽に食事を調達できるコンビニやお弁当屋さんなどもなかったので、働く男性が家事や身の回りのことをやるのは大変でした。その辺が一番の理由ではないかと思っています。

少し前の世代の男性であれば料理も洗濯も掃除も、すべて奥さんに任せ切りで、1人で生活することなどできない人が多いでしょう。

ところが、いまは家事や料理が苦手な男でも、さほど不便なく暮らしていけます。その分、離婚がお手軽になったし、独身を通すという選択肢の魅力も増したような気がします。

それは自由でけっこうなのですが、困った問題が浮上してきました。最近の統計によると、「40歳で離婚した男性は、そうでない男性に比べて寿命がユ10年短い」という結果が出ています。独身男性の場合もやはり、既婚者より寿命が短いのです。

2人に1人はガンで死ぬ」と言われる現代にあって、この結果はそのままガンになる率と見ていいのではないでしょう。つまり、1人暮らしの男性は、ガンになる確率が高い、ということです。その1番の原因は、やはり食事でしょう。便利な世の中になって、コンビニ弁当とか、インスタント食品、レンジでチンするだけの食べ物ばかり食べていると、大量の添加物・保存料を体内に入れることになり、免疫力が低下します。当然、ガンを抑制する免疫物質を出すThl細胞の機能が小さくなり、ガンを見逃すリスクが高まってしまうのです。
知っておきたい危ない化学物質などをすみずみまで読むと現代で生きていることに恐怖を感じてしまいます。

その点、女性は自分で料理をする人が多いから、独身であっても、40歳前後で離婚しても、そうでない女性に比べて寿命が短いということはありません。「アラフォー」の独身男性はとくに、食生活に気を使う必要がありそうです。

1人酒は早死にする

食事の次に男性の寿命を縮めるのは、1人酒です。奥さんがいようがいまいが、1人でじっと酒を飲んでいる人は早死にします。男性に限らず、女性でも1人酒が習慣になっている人は要注意です。

1人でお酒を飲んでいると、どうしたって「明るいお酒」にはなりません。お酒が体に悪いというより、楽しく飲んでいないことが問題なのです。

お酒自体は、飲める人ならむしろ飲んだほうがいいのです。ただし、条件があります。気の合う人と1日清酒2合ぐらいを限度に飲むことです。そうすると、ストレスが解消されて免疫力が高まり、副交感神経が優位になって、リラックス効果が得られます。

ただし、日本人のなかには、アルコールの代謝によって生じるアセトアルデヒド分解酵素(ALDH )を持ち合わせていない人もいます。そういう人がお酒を飲むと、気分が悪くなるばかりか、交感神経が優位になって免疫力の低下を招きますから注意が必要です。

もちろん、飲める人でも「適量」を心がけることが大切でしょう。1日に2合程度なら、飲まないより飲んだほうが免疫力は上がりますが、それ以上飲むと細胞がガン化する危険が高まります。

ふだんから「酒と女は2合(号)まで」と言われますが、ビールなら中瓶2本、ワインならグラス2杯くらいが適量でしょう。そして、お酒を飲むときは「みんなで楽しくほどはどに」ということを忘れてはいけません。

睡眠時間は多すぎてもいけない

独身男性が寿命を縮める危険因子のなかで、「1人飯シ」「1人酒」に次いで注目されているのは、「何もしないでだらだら寝ていること」です。睡眠時間をたっぷりとることは健康にいいように思うかもしれませんが、たくさん寝るのは「起きてもやることがない」ことの裏返しでもあるのです。

1日に10時間以上寝る人は、それだけ生きがいに乏しく、長生きできない、という見方ができます。

女性は年をとっても活動的な人が多いようです。劇場も美術館も観光地もレストラン・カフェも、平日の昼間は女性であふれています。友だちとワイワイやりながら、人生を楽しんでいるのです。また、地域社会とのつながりもあるので、やりがいのある活動に取り組む人も多いようです。だから、女性たちはいつまでも、高い免疫力を維持し、元気でいられるのでしょう。

その点、男性は定年で仕事の第一線から身を引くと、たちまち暇を持て余してしまう傾向があります。それで、1日中寝っころがってテレビを見続けたり、1人でチビチビお酒を飲んだりして時間を漬し、結果的に睡眠を貧ることになるわけです。

免疫力の30%はは心の問題ですから、1日何もしないで毎日10何時間以上眠ることを続けると、免疫力が低下してくることになるのです。心が喜ぶことをして充実した日々を送ることは、免疫力を上げるためにも非常に重要なのです。

ガンに勝つ人、負ける人

最初の症状はお腹の調子が悪いということでした。その後大学病院で診てもらいました。そのときは初期の胃ガンで、「すぐに切ったら治る」ということでした。それなのに彼は「親からもらった大切な体を切るなんてイヤだ」と、治療を拒否しました。

その後、5年ほどしてまた「ガン細胞が増えたらしく、もうど飯ものどを通らない。それでは生きてる甲斐がないから、切って欲しい」と言うのです。同じように大学病院を受診しました。

そのときはもう、手遅れのひどい状態でした。切れるところは切ったのですが、そう長くはないだろうと家族も内心思っていました。ところが、彼は5年経ったいまも、元気にしています。不思議に思って暮らしぶりを尋ねたところ、彼は市営アパートに住んで、毎日100人くらいのひとり暮らしのお年寄りの面倒をみていることがわかりました。「俺が死んだら、お年寄りたちが困る。死ぬわけにはいかない」というのです。

彼のように使命感をもって生きていると、ガン細胞の増殖を抑える力がわいてくることもあるのだという事実です。

これとは逆で医師が初期に自分で膵臓ガンを見つけ、その道で一番と言われる名医に手術をしてもらうという最高の治療を受けながらも、l年と経たないうちに他界してしまいました。

早期発見をして最高の治療を受けたのにすぐ死んでしまう人がいる一方で、手遅れと言われながらも生きている人がいる。ガンの治療においては、気持ちの問題が回復するかどうかを大きく左右するものだと実感しています。これがいわゆる気持ちの免疫力の部分なのだと思います。

免疫力を高めるのはやっぱり口から入る食物

フランス人に心筋梗塞、脳梗塞が少ない理由

「フレンチ・パラドックス」と呼ばれる現象があります。フランス人は赤ワインを非常によく飲みます。何となく日々お酒を痛飲するイメージがあって、体に悪い感じがします。ところが、同じようにお肉やバターなどをたくきん食べる他の西欧諸国の人たちに比べて、フランス人は心筋梗塞・脳梗塞になる人がとても少ないのです。その理由が実は健康を損ねると思われていた赤ワインにあった、という逆説的な話です。

赤ワインに豊富に含まれるポリフェノールには、動脈硬化や脳梗塞を防ぐ抗酸化作用があるという健康効果がきっかけになって、日本でも赤ワインブームが巻き起こりました。

そもそもポリフェノールというのは、色のついた植物には多く含まれていますし、植物の抗酸化作用は植物の色だけではありません。匂いや香り、苦味や渋みなど他にもたくさんあります。したがって、何も無理して赤ワインからばかり摂取しなくても、黄色や赤、紫など、色の漉い野菜とか、ニンニクみたいに匂いの強い野菜などをたっぷり食べることで十分に摂取できるのです。

アメリカ人はガンが減り、日本では増えている

アメリカでは19 91年に農産物健康増進基金とガン研究所が協力して、「毎日5皿分(350g)以上の野菜と、200gの果物を摂れば、ガンや心臓病、高血圧、糖尿病などの生活習作病のリスクを軽減できる」という科学的根拠をもとに展開されたものです。結果、その3年後にはアメリカ人1人当たりの野菜・豆類・果物の摂取量が増加しています。

日本人とアメリカ人の1人当たりの野菜摂取量は、アメリカ人が日本人を上回っています。

さらに注目すべきは、ガン死亡率もこの時期を境にして、アメリカ人は日本人より減少していることです。日本人のほうがアメリカ人より野菜をたくさん食べていると思ったら、大間違いです。また、ファストフードの利用率は逆に、アメリカ人よりも日本人のはうが高くなっているのです。現代人が体調不良を訴えるのも無理もない結果です。

アメリカは、世界に先駆けてガンの発症率を減少させることに成功したのです。

アメリカ国立ガン研究所がまとめた食品ピラミッドを見ると、ガンに効能がある一番の食品はニンニクで、次いでキャベツやカンゾウ、大豆、ショウガ、セロリ、ニンジンなどがあげられています。
疲労回復や免疫力のアップ「にんにく」

これらの野菜に多く含まれるのはファイトケミカル、抗酸化作用のある物質です。ファイトケミカルは細胞をガン化させる活性酸素を消去する働きがあるのです。

免疫力をつける食事のピラミッド

野菜や穀物、豆類、果物などの植物は、腸内細菌の餌になってTh1細胞を大きくすると同時に、抗酸化作用によってガンを抑えてくれます。アメリカの取り組みは、まさにその点に着目しています。

しかし、私たち日本人は古来、そういう植物中心の食生活を実践していました。ここまでにも繰り返し、日本の伝統食が体にいいことは言うまでもありませんが、ここで改めて「免疫力をつける」食事について考えてみましょう。

専門家が「植物がいい」という話をすると、それしか食べてはいけないとカン違いする人がいますが、それは間違いです。穀類や豆頬、野菜頬だけを食べていると、脳が今、「食糧難の時代だ」と錯覚してしまいます。その結果、体はせっせと脂肪を蓄えようとします。それで、健康的に痩せるどころか、不健康に太ってしまうのです。

大事なのは食事をバランスよく摂ることなのです。赤身の肉とか魚貝類、乳製品、脂肪なども摂らなくてはいけません。とりわけたんばく質は、脳の幸せ物質をつくるもとになるので重要です。

アメリカ人は心筋梗塞や脳梗塞になる人が多いので、赤身の肉を食べることを大変制限しています。しかし、日本人の場合は、赤身の肉は週1回ぐらい食べたほうがよいという研究結果が出ています。しかし、週2 回から3 回も食べると今度は免疫力が低下してくるのです。

また、コレステロールもある程度は必要です。「コレステロールがやや高く、脂肪もちょっと多い小太りの人のほうが長生きできる」という報告が最近出きれた通りです。

コレステロールをある程度摂っていないと、性ホルモンやストレス対抗ホルモンがつくれないからです。コレステロールは少ない人のほうがむしろ問題です。ストレスに弱く、ちょっとしたことで「うつ」などの心の病気にもなりやすいのです。

免疫力を高めるには玄米のご飯や全粒粉のパンを食べるとよいでしょう。そして、野菜をたっぷり食べて腸を整え、栄養バランスのいい食事で免疫力を強化するよう努めましょう。あとは「おいしい」と思って、楽しく食事をすることが大切です。免疫の30 %を司る心のケアも大切にします。

嘘でも笑えばNK細胞が上昇する

嘘笑いでもNK細胞が活性化する

NK細胞の活性を上げる1つの方法に、「笑う」ことがあります。おもしろおかしいことが何もないなら、笑ったフリをすればいいのです。

本当に笑わなくても、ムリしてでも笑った顔をすると、脳は勘違いしてNK細胞を出すのです。

脳が休の動きを指示していると言われますが、実は体の動きが脳を働かせている部分もある、という専門家も多数います。
「脳が楽しいから笑う」「脳が悲しいから泣く」のではなく、「笑うから楽しくなる」「泣くから悲しくなる」という理論です。

講演などは「笑うとNK細胞の活性が上昇しますので、ダジャレが面白くなくても無理してでも笑った顔をしてください」と言うのは、本当に効きそうです。

NK細胞とガン生存率の深い関係

NK細胞はガンを攻撃する細胞として、よく知られています。それを証明するデータがあります。

頭頚部ガンの患者さんの手術前のNK細胞活性を調べ、「強い」「弱い」「中間」の3 つのグループに分けて、術後3年間の累積生存率を調査したものです。

NK細胞の強いグループでは80%以上の患者さんが生存しているのに対して、中間のグループは約60%、弱いグループは約40% と、歴然とした差が出ました。

喉頭ガン(喉と甲状腺のガンを治すポイント 酒、たばこの害が大きい)になった患者さんを対象に、ダジャレを聞いてもらい、大いに笑っていただき、NK細胞活性を高める試みをしています。

なにしろ、笑った顔をするだけでNK紳胞が出るのですから、効果はてきめん。ガン再発の抑止に貢献していると自負しています。

落語が関節リウマチに効果

関節リウマチので「笑いが薬になるんじゃないか」という仮説の下で、実験が行われています。

関節リウマチというのは自己免疫疾患といって、本来なら異物を認識・排除する役割を持つ免疫系が、正常な細胞や組織に対しても過剰に反応して攻撃を加えてしまう病気です。

その自己免疫疾患には、全身の細胞をやっつけるものと、特定の臓器だけが影響を受ける臓器特異的疾患の2種類があります。関節リウマチは前者ですが、全身性のエリテマトーデスと違って、関節リウマチの症状は関節だけに現れます。

関節リウマチの患者さんを集めて、2つのグループに分けました。

そして、1つのグループには関節リウマチに一番効くとされている薬を服用してもらい、もう1つのグループには落語を1時間聞いてもらいました。

その後患者さんの血液を調べたところ、薬を服用したグループよりも、落語を聴いたグループの患者さんのほうが、NK細胞が活性化されて、症状が改善きれたことがわかったのです。

「笑いが多いはど効くのではないか」と思って、「落語を3時間聞いてもらう」という実験もしたのですが、今度はNK細胞の活性が低下する人が出てきてしまいました。何事もほどほどが一番、ということでしょう。

ちなみに、免疫力が低下して、体が病気でおかされてしまった場合にはβグルカンを摂取する方法もあります。
免疫力を活性化し、ガンや糖尿病の予防・改善に効果大のβ-グルカン

ステロイドでは完治しない、症状をおさえこんでいるだけ

新米医師がアトピーになるのは

アレルギーやうつなどの心の病気にとって、ストレスが大敵です。精神的ストレスがどういう仕組みで免疫力を下げるか、ということも今では科学的にわかっています。

ストレスが加わると、脳の視床下部に影響を与えます。そうすると、ACTHという副腎皮質を刺激するホルモンが分泌され、それによって副腎皮質がコルチゾールというホルモンを分泌します。

このコルチゾールが多量に出ると、免疫機能の低下をもたらすのです。

ちなみに、コルチゾールはアトピーの治療薬として利用されています。いわゆるステロイドという名前の薬です。ステロイドは、免疫反応を落として炎症を抑制するのですが、もちろん、この治療法は一時的なごまかしでしかありません。症状は緩和されても、結局はリバウンドを起こすなどして、根治するのは難しいのです。

また、ストレスが加わると、一方で交感神経を興奮させる、ということが起こります。すると、副腎髄質からアドレナリンが、視床下部からノルアドレナリンが分泌されます。この2つは負の感情を引き起こすものとして知られていますが、免疫力をも低下させてしまいます。

つまり、ストレスが加わると、この2つの経路で免疫力の低下が起こるわけです。

多くの学生は医学部にいる間はアレルギーがまったくありませんでしたが、研修医になった途端にアトピーを発症させることがよく見られます。

これはストレスを受けた結果、免疫力が低下したことが原因です。彼らは医学部に入ったときは、もう有頂天です。みんなからチャホヤされるし、楽しく遊ぶ余裕もあります。ところが、研修医になったとたん、深夜に急に呼び出されたり、たくさんの患者さんを診なけれぼならなかったりで、急にストレスを受けるようになった結果だと思うのです。

楽しいと免疫力があがるのは

ストレスの原因になるのは悲しいこと、苦しいこと、つらいこと、嫌なことなどです。そういう感情が起きると、体は免疫力を低下させます。それでは楽しいときは、脳のなかでどんなことが起きるでしょうか。そこを科学的に説明しましょう。

感情が変化すると、間脳が刺激を受けて、POMC(プロオピオメラノコルチン)というたんばく質を作り出します。ここまでは、悲しいことがあったときも、楽しいことがあったときも同じです。

このPOMCが悲しいときにはアドレナリンやノルアドレナリンのような悪玉ペプチドに分解されます。これがNK細胞活性などをはじめとする免疫力を低下させるのです。

一方、楽しいときはこのPOMCがドーパミンやβ -エンドルフィン等の善玉ペプチドに分解されるのです。結果、免疫力が上がり、NK細胞の活性も上昇するわけです。

よく、仕事や人生がうまくいくための方法として、「プラス思考をしましょう」「楽しいことを考えましょう」といったことが言われますが、それは「免疫力が上がって元気になる」ことを意味するのです。

精神的ストレスを強く感じるようなときは、「心が免疫をつくる」ことを思い出してください。そして、何とかマイナス思考を食い止めて、できるだけ自分が心から「楽しい」と感じることをしましょう。そうすれば、免疫力が上がり、心身の健康を維持・向上させることが可能になります。

褒めるだけでアレルギは、快方に向かう

アレルギー体質の人は、ストレスのかかる環境にいるだけで、免疫力が低下しやすく、症状を悪化させてしまいます。

アトピーの名医と言われる10名の先生方が口を揃えて言うのは「子どもをたくさん褒めてあげると、症状が改善する」ということでした。

アトピーの子どもたちはどうしても気分が沈みがちになります。またストレスを受けやすくなっていて、それが免疫力が低下させ、症状がますます悪化する、という悪循環を生んでしまいます。

そうならないように、アトピー症状の改善が認められない場合でも、子どもを褒めるのだそうです。
「だんだん良くなってきたよ。がんばってるね。この調子でいこうね」そん豊美をかけて、風船をあげる。たったそれだけのことで、本当に症状が改善されていくというのです。

アトピーの子どもを持つお母さん方はつい、「かいちゃダメ! よけいにひどくなっちゃうでしょ」と叱ったり、「何か、前よりひどくなっちゃったわねぇ」などと落ち込ませることを言ってはいないでしょうか?

そう言いたい気持ちをぐっととこらえて、「あら、ほっぺがキレイになったね」「治ってきたね」など、褒め言葉に変えて声をかけてあげてください。子どもは嬉しくなって、その分ストレスが軽減し、免疫力が上昇することになるのです。それが症状改善への一番の近道なのです。

イメージトレーニングで免疫力アップ

「楽しいことを考えると免疫力が上がる」ということは、ガンの再発を抑える治療にも利用されています。

サイモントン療法といって、いわゆるイメージトレーニングなのです。スポーツ選手などがよく、「デッドヒートを勝ち抜いて優勝し、表彰台に立つた自分の姿」みたいなものをリアルにイメージして、そのイメージを現実のものにする、というようなことをしています。

それと同じで、ガンになった人にも同じようなイメージ療法を行います。「あなたのなかにガン細胞がいます。その姿を心に思い描いてみてください。そのガン細胞と戦うNK紳胞がどんどん大きくなってきました。そうして、ガン細胞を食べちゃいます。ほら、ガン細胞が弱ってきましたね」

こんなふうにNK紳胞がガン細胞をやっつけるイメージをリアルに思い描くと、それは楽しいことですから、免疫力が上がってくるのです。

もちろん、抗ガン剤を飲んだり、放射線治療を受けたりするのと並行して行うのですが、この心理療法は非常に効果的なようです。
ガンに限らず、楽しいことをイメージするだけで、免疫力を高めることは可能です。

心がガンを治した例

楽しいことをしたり、考えたりすることで、症状が改善するということは、ガンの世界ではたくさんあります。

たとえば、北海道にいる友人に、お腹の調子が悪くて北大病院で診てもらったら膵臓ガンで、「余命2ヶ月」を宣告された人がいます。彼は3人の子どもたちを集めて、こう言いました。

「私の命はあと2ヶ月らしい。振り返れぼ、家族旅行なんて一度もしなかったね。今生の思い出に、私をハワイに連れていってくれ。昔、私はハワイで働いていたことがあるんだよ」

子どもたちはみんなニートだったのですが、朝から晩まで一生懸命働いて旅費を貯めました。友人はハワイを夢見ながら、その夢が現実になる日を心待ちにしていました。

そうして、本当にハワイへ家族旅行に行くことができたのです。その家族旅行がとても楽しかったらしく、彼の病状はみるみる良くなっていきました。それで、彼は図々しくも、「だいぶ調子が良くなってきたから、もう1回、ハワイに行きたい」とお願いしたのです。

すると、子どもたちはまた一生懸命働いて、父親をハワイに連れていきました。すると、彼は車椅子もいらなくなるくらい回復しました。それから、5年経ったいまも元気にしています。

ガンであったり、他の病気でも、余命わずかだと宣告されたとき、気持ちを明るく保つのは難しいことでしょう。それでも、何とかがんばって、「ガンをやっつけて、元気に楽しく生き続ける自分」をイメージする。それも治療の一部であることを覚えておいていただきたいと思います。

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免疫力の主力は腸内細菌

脳のストレスは腸に影響する

地球上には、脳がない生物は多数います。腔腸動物がそうです。それでは、彼らはどこから指令を受けて、行動しているのでしょうか。それは腸なのです。ヒドラのような生き物を観察していると、膿が脳の原型であることがよくわかります。

腔腸動物から進化してきた人間の腸にはたくさんの神経叢が集中しています。これは、ほかの臓器には見られない特徴で、腸が「第二の脳」と呼ぼれる所以です。だから、強いストレスを受けると、心にダメージを受けると同時に、お腹の具合も悪くなるのです。

「今日は学校に行きたくない」「会社に行きたくない」などの日に下痢をしてしまった経験は誰にもあるはずです。

実際、ストレスに満ちた現代社会では、検査しても異常がないのに、下痢や便秘を繰り返す便通異常の人が増えています。「過敏性腸症候群」とか「機能性便秘」、さらには出勤途中の電車で駅に着くたびにトイレに駆け込む「各駅停車症候群」といった腸障害は、21世紀になって急増しているのです。

日本語には「腸が煮えくり返る」とか「腹が立つ」「腹が据わる」「腹に据えかねる」「腹に落ちる」「腹に据えかねる」「腹を決める」「腹を探る」など、「腹」のつく表現がたくさんあります。それも、脳(=心) と腸(=腹) とが繋がっていることの表れです。

腸内細菌は脳に「幸せ物質」を運んでいた!

下痢や便秘は多くの場合、強いストレスが加わることによって、自律神経のバランスをくずし、腸管の運動が乱れることが原因で起こります。便通異常を起こすと、腸内細菌が減少することもわかっています。それも、善玉菌が著しく減っていくのです。

免疫反応は大腸に棲む腸内細菌の数や種類が決めていますから、腸内細菌が減少すると当然免疫力は低下します。

逆に、ストレスがない状況では、便通異常は起こらないし、腸内紳菌のバランスも保たれて、健康でいられます。腸内細菌のバランスが良ければ、免疫力が上がってストレス耐性が強くなる、という見方もできます。

つまり、ストレスと腸管運動、免疫反応は、トライアングルのように連携して、心身の健康にいい意味でも悪い意味でも循環をもたらすわけです。

そこで重要になってくるのが、免疫力を上げることです。その免疫力は「70%が腸管の働きで、残リ30%は心で決まる」ときれています。

腸が喜ぶにはまず、腸内細菌が喜ぶものを食べることがポイントになります。抗菌剤や防腐剤などが使われている「人工的な食べ物」を極力避けて、日本の伝統食に象徴される食事をするのがベストでしょう。

あと「30% が心」ですが、この部分でも腸内細菌は貢献しています。腸内細菌は「幸せ物質」を脳に運ぶからです。

たとえば、最近増えている「うつ」の原因の1つは、脳のなかのセロトニンという「幸せ物質」が不足していることです。

このセロトニンのもとになるのは、トリプトファンというアミノ酸です。栄養学者などが、「うつを改善するために、肉や魚、大豆、ピーナッツ、乳製品など、トリプトファンを豊富に含む食品を食べなさい」と口にしますがそのとおりなのです。

ただし、いくらトリプトファンを摂取しても、それをきちんと分解して吸収できるようにしてくれる腸内細菌がいないと脳に送られません。腸内細菌が心の部分でも非常に重要だ、ということです。

うつとアレルギーは同時に増える

現代人は腸内最近が少ないことからアトピーなどのアレルギーになる人が増えてきました。それと同じことが、うつ病にもいえます。ここ10年で、有病率が2倍以上になっているのは、アトピーやぜんそくなどのアレルギー性疾患とうつ病なのです。アレルギー性疾患とうつ病とは同じような増加曲線を措いています。その大きな原因の1つはやはり、腸内細菌が減ってきたことにあると思います。

こんな仮説はどうでしょうか?

「自殺率の低い国の人たちは、食物繊維をたっぷり摂っている」

実際にメキシコは自殺率が非常に低い国ですが、世界で最も食物繊維を摂っている国としても有名です。

自殺の原因としてよく、「経済的に追い詰められる」ことが指摘されていますが、メキシコは貧しい国です。それでも自殺者が少ないのは、食物繊維が豊富なトウモロコシや豆をたくさん食べているからではないでしょうか。

つまり、メキシコ人は腸内紳菌を豊富に持っていて、その腸内細菌が脳に「幸せ物質」を運んでいるから、経済的に困窮するなどの状況があっても、たくましく生きていけるのではないでそうか?

食物繊維を摂ることは、野菜や豆類など植物性の食品をたくさん食べれぼいいだけですから、そう難しくはありません。「うつ」などの心の病気を予防するには、食物繊維をたっぷり摂って、腸内細菌から解決していくのも1つの方法ではないでしょうか。

ぽかぽかの体でうつを治すでは体を温めることでうつを改善するものですが、体を温めることもとても重要です。

免疫のバランスは西洋医学では答えがだせない

寄生虫の分泌物から薬ができる

寄生虫の分泌物がアレルギーを抑えることを突き止めると「これは花粉症やアトピー、ぜんそくなどを一発で治す薬になる」と考えました。

いま、「遺伝子組み換え食品」が話題になっていますが、これもこういうやり方でつくられています。

そうして寄生虫の分泌物をたくさん手に入れると、次にネズミにアトピーを発症させて、この物質を投与する実験に入りました。ネズミにストレスを与えるため、ネズミが食事しょうとすると必ず尾っぽに電流を流すという方法です。

ネズミは餌を食べようとするたびに尾っぽに電流を受けるとひどくストレスを感じます。

生き物にとって、食べるという行為は生きるということです。この実験を繰り返すうちに免疫力がひどく落ちて、1ヶ月もすると大変にひどいアトピーになってしまいました。

よくお母さん方は子どもの食事中に「こぼしちゃダメ」「残しちゃダメ」「落ちたものを拾っちゃダメ」などと叱ったり、「もっと勉強しなさい」などと小言を言ったりしていますが、食事中にストレスを与えると、子どもの免疫力が落ちてしまいますので、注意してくだきい

「食事は楽しく」というのが、免疫力を下げない鉄則でもあるのです。

次に、皮下の肥満細胞がどんどん破れてひどいアトピーになったネズミに、寄生虫の分泌物を注射しました。その結果、1回の注射でひどいアトピーがすっかり治ってしまいました。けれどことはそう簡単ではありません。

アレルギーは治ってもガンになる!

「新薬」はアトピーを一発で治したのですが、これを薬として用いると、ウィルス感染やガンになりやすい体質になってしまうことが判明したのです。看過できない重大な副作用です。

人間の免疫には、アレルギーなどに対抗する液体性免疫をつくるTh2 と、ガンなどに対抗する細胞性免疫をつくるThlという2つの工場があります。「新薬」を投与すると、Th2が強大になるかわりに、Thlを小さくしてしまいます。Thl とTh2による免疫バランスを崩してしまったのです。

人間の体には、毎日3千個、多い人なら7千個のガン紳胞が生まれています。それなのにガンにならないのは、NK細胞や、Thlが産生するインターフェロンなどが、日々ガン細胞を監視して、見つけてはやっつけてくれているからです。

そのガン退治に重要な役割を果たすThlが小さくなると、出てくるガン細胞を見逃してしまう可能性が高くなるのです。年をとるとガンになりやすいのも、Thlが小さくなるからです。

寄生虫の分泌物は、Th2の機能を高めてアレルギー反応を抑えたもののTh1の機能を低めてガンになりやすい体質にしてしまったのです。

ここで「それならば、Thlを大きくする薬を開発して、同時に投与すればいいじゃないか」と思う人もいるでしょう。私もその可能性を探りました。しかし、寄生虫からTh1を刺激する物質を探して注射したところ、それに対する抗体ができてしまったのです。結局、この物質を直接お腹に入れないとダメなんだとわかりました。

理論上はお腹のなかにチェンバーという箱を入れて、そこから抗原物質を吸収するようにすれば可能ですが、そんなことは現実問題不可能です。これを人間の体内でやってのける寄生虫はすどいと、再認識したしだいです。

ここに至って、アレルギーを一発で治す「新薬」の夢は絶たれました。結果、わかったのは、「アレルギーやガンのような免疫バランスに関わる病気は、西洋医学的アプローチでは解決できない」ということです。

西洋医学は、1つの薬で1つの病気を治すというものです。西洋医学から見るとアレルギーを一発で治したのですから、そのような新薬を発見した勝利者といえます。しかし、ガンやアレルギーなどのバランスの病気には西洋医学は無力で、東洋医学的なアプローチが必要なのです。

東洋医学は、人間の体を総合的に診て、いろんな成分を含む自然の生薬を投与したり、体温を上げたり、バランスのいい食生活にしたりすることを指導します。つまり、自然治癒力を導き出すようにしたのです。ところが、よかれとして作ってきた現代社会は、そういった自然治癒力を低下するように誘導してきたのです。

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アレルギー発症の仕組みとは

アレルギーを抑える物質は「虫」

寄生虫がヒトに感染すると、IgEという特殊な抗体を産生します。このIgEはふつう、ヒトの血液中にわずかに含まれるだけなのですが、寄生虫に感染すると簡単に、かつ長期間にわたって血中旭E の値が高く保たれるのです。これによって、アレルギーは抑えられているのです。寄生虫のどの部分がヒトに作用して、IgE抗体の産生を誘導するのか?

実験に際しては、イヌの心臓に棲みついているフィラリアという寄生虫を材料として使うことにしました。

当時、東京の野犬の多くがフィラリアを持っていて、実験にその「フィラリア持ち」 の野犬を使っていました。

さて、フィラリアという虫を使って実験を開始したのですが、IgE抗体を作るように体を誘導する物質を探すのは、大変な作業でした。
フィラリアを細かく刻んで水に溶かし、いろいろな成分を分離して調べました。乾燥させた虫をすりつぶして、超音波をかけて砕いて水溶性にし、その溶液をカラムに分け、ゲルをからめて成分を分け、この部分にアレルギーを抑える物質があるとわかったら、またそれを集めて分けて…そんなことの繰り返しでした。何垣ものフィラリアをすりつぶしました。気の遠くなるような果てしない作業です。

ようやく、アレルギーを抑える物質を発見しました。それは、分子量約2万の糖たんばくで、フィラリアの分泌・排泄管に存在していました。この特殊物質を「Di Ag」と名づけました。

免疫はこうしてつくられる

ヒトの免疫をつくっているのは、「Bリンパ球」「Tリンパ球」「マクロファージ」という3種類の細胞です。それぞれの働きは以下の通りです。

Bリンパ球(抗体産生細胞)
ウィルスなどの感染を記憶し、抗体を産生して再感染を防ぐ働きがある
Tリンパ球(免疫調節細胞)
免疫応答を助ける「ヘルパーT細胞」、抑制する「サプレッサーT細胞」、ウィルスに感染した紳胞を排除する「キラーT細胞」の3種類に分かれる
マクロファージ(貧食細胞、抗原情報伝達細胞
細菌やウィルスなど、体内に侵入した異物を捕食し、その情報をヘルパーT細胞に伝える

これら3種類の免疫細胞は、誰もが生まれながらにして持ち合わせているものです。以前は、年齢に関係なく一定に保たれるとされていましたが、近年の研究で「日本人ではおのおのの免疫細胞の機能が低下傾向にある」ことがわかってきました。

こ3種類とは別に、「NK(ナチュラルキラー)細胞」という、常に体内をパトロールしてガン細胞や病原菌を見つけると単独で直接殺す免疫細胞があります。

NK細胞は免疫細胞群のなかで最初に異物を攻撃する先兵の役割をしており、このNK細胞が異物との戟いに負けてしまうと、その役割がBリンパ球・Tリンパ球・マクロファージにバトンタッチされることになります。

たとえば、風邪をひいたとき、すぐにウィルスと対決するのがNK細胞です。ここで戦いが終了すれば、体には何の症状も出ません。NK細胞が負けてしまった場合は、Bリンパ球・Tリンパ球・マクロファージとの戦いのなかで、発熱や痛みなどの症状が出るわけです。

たとえばおたふぐ風邪のウィルスが体内に侵入してきた場合、まずマクロファージがこれを食べて、そのウイルスの形状や構造等の情報がTリンパ球に伝えられます。これらの情報がさらにBリンパ球に伝達され、Bリンパ球がその情報にしたがって抗体をつくります。この場合の抗体はおたふく風邪に二度とかからないようにするIgGという抗体なのです。

これが抗体産生を簡単に説明した機序です。これを利用して、さまざまな感染症のワクチンが開発されています。ただし、花粉症やアトピー、ぜんそくなどのアレルギーは、IgG抗体ではなくIgEという抗体を産生し、これがアレルギー反応を誘導するのです。

花粉症の発症プロセス

抗原がスギ花粉であれ、ハウスダストであれ、アレルギーを発症するプロセスは同じです。ここではスギ花粉症を例にとって説明しましょう。
スギ花粉のような、分子量2万近くの物質が体内に侵入すると、前項と同じプロセスを経てBリンパ球がIgE抗体を産生します。

このIgE抗体は次に花粉症が入ってきたときに攻撃を仕掛けるのが本来の役割なのですが、やっかいなのは肥満細胞の表面にくっつくことです。

肥満細胞というのは、鼻や口、皮下、気管支など、いろんなところの粘膜に存在しています。なぜ「肥満」と名づけられたかと言うと、ヒスタミンやセロトニン、ロイコトリエンなどの化学伝達物質が細胞内にパンパンに詰まっていて、顕微鏡で見ると丸々と太っているからです。

この肥満紳胞には、IgE抗体がくっつくカギ穴があります。そのカギ穴にスギ花粉由来の旭E抗体が付着して、表面を覆います。その状態では何も起きませんが、花粉が飛んできて2つのIgE抗体に花粉がつくと、肥満細胞が破れてしまいます。

その結果、肥満細胞はヒスタミンやセロトニン、ロイコトリエンなどを撒き散らし、その刺激を受けた粘膜が炎症を起こす、というわけです。スギ花粉を鼻から吸い込めばくしゃみや鼻水が出たり鼻づまりになるし、目に入れぼ目がかゆくなるのです。

寄生虫は抗体の邪魔をする

寄生虫というのは人間の体内に侵入すると、いろいろなところを巡回し、最終的に棲みやすい場所に落ち着いて成長します。たとえば、フィラリアは鼠径部のリンパ節、回虫やサナダムシなどは小腸、といった具合です。
寄生虫が体内に入ると、体は寄生虫を排除する抗体をつくろうとします。でも、抗体に攻撃されると、寄生虫は死んでしまいます。仲間も二度と入ってこれなくなります。

寄生虫が人間のお腹のなかでぬくぬくと生きていくためには、抗体を自分にとって無害なものに変えなくてはなりません。

そこで、寄生虫が体内を巡回しながら便をすると、その便成分を異物として認識した体が抗体を産生するのですが、抗体に作用して「異常な抗体」を作らせるのです。寄生虫を排除しようとする作用をしないだけではなく、他のすべての抗原にも反応しない、不活性の抗体を多量に産生させるのです。

その結果、寄生虫が寄生していると、スギ花粉やハウスダストのなかのダニなどの抗原が入ってきても、それに対するちゃんとした抗体を産生できない体になるのです。結果的に、寄生虫の分泌物がさまざまなアレルギーの抗原に対する抗体の産生を低下させる、ということになるのです。

この「異常な抗体」 なら、肥満細胞をびっしり覆っても、スギ花粉やハウスダストのなかのダニなどの抗原に反応しません。だから、肥満細胞が破れてアレルギーを起こすことがないわけです。

人間と寄生虫は長い長い進化の歴史のなかで、そういう共生関係を築いてきたのです。

ここでは寄生虫を例に説明しましたが、同じように抗体の作用を低下させることを腸内細菌もやってくれます。

これら異物はヒトの体のなかでしか生きられないからこそ、ヒトの免疫をかいくぐりながら、ヒトにとっても自分にとってもいい体内環境にするためにがんばってくれているのです。