心の病気 治す

心の病 腸内環境整えることで完治への道が開けることがわかってきました。心の病というとよくうつ病をたとえるものですが、うつ病患者は、軽いものから重症者まで年々増加しています。厚生労働省のデータによると、2020 年には約630万人の精神疾患患者が存在しており、その多くがうつ病や不安障害を患っています。特に若年層や高齢者の間での増加が顕著で、社会的な問題となっていますこれは4年前のデータですからもっと増えていることは間違いありません。

心の病 腸内環境が完治の鍵 幸せ物質は腸内環境が重要

心の病 腸内環境

心の病 腸内環境

現在のうつ病治療の中心は投薬療法となっていますが、以前から私はそのことに不満を覚え、異論を唱え続けています。

現在、日本ではうつ病の患者さんが増え続けており、2008年には104万人を超えました。そのうち、2人に1人は再発しているといわれています。この数字は、現在の治療法ではうつ病などの精神疾患を完全に治癒することが難しい、ということを示しでいるのではないでしょうか。

一般的なうつ病の投薬治療には、脳内のセロトニンを増加させる薬が使われています。セロトニンは幸せを感じるホルモンの一種で、これが脳に十分にあるとうつ病にはならないとされています。しかし、薬でセロトニンをただ増加させただけで治るほど、うつ病は単純な病ではありません。

治るどころか薬の副作用で攻撃的な性格になったり、最悪な場合は自殺をしてしまったりすることすらあります。また精神科医療そのものが「病気」かどうかもあいまいな症状をすべて病気と位置づけ、薬を投与することで利益としている側面もあるのではないかと考えています。

医者にかかることが痛気を作ることになりかねない現状があるのです。

腸の快適さは「心の病」を防く

そんな危険性が高い投薬治療を続けるより、私は腸内環境の改善を治療として考えるべきだと思うのです。うつ病をはじめとする心の痛を煩う患者さんたちの腸内環境は悪く、腸内細菌が少ないという事実もあります。

セロトニン生成は、腸の大きな役目の1つです。正しい食生活をし、腸が適切に機能していれば、セロトニンが不足することはないと考えられます。

腸内環境の改善こそ副作用のない、究極の「心の病」の治療なのです。

うつ病を治す幸せ物質は腸内環境が重要

うつ病の治療には、いわゆる「幸せ物質」として知られるセロトニンが重要です。最近の研究では、腸内環境がセロトニンの生成に大きな影響を与えることが明らかになっています。

セロトニンと腸内環境の関係

セロトニンは、神経伝達物質の一種で、主に脳や腸内で生成される「幸せ物質」として知られています。セロトニンは気分、感情、睡眠、消化、食欲、記憶など、さまざまな生理的機能に関与しています。

  1. セロトニンの生成
    • セロトニンの約90%は腸内で生成されます。腸内細菌がセロトニンの前駆物質であるトリプトファンの代謝を助けることで、セロトニンの生成が促進されます​。
  2. 腸-脳相関
    • 腸と脳は「腸-脳相関」と呼ばれる双方向のコミュニケーションネットワークで繋がっています。腸内環境が改善されると、脳の機能や気分にポジティブな影響を与えることが知られています。

腸内環境を整える方法

  1. プロバイオティクスの摂取
    • ヨーグルト、キムチ、納豆などの発酵食品に含まれるプロバイオティクスは、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を改善します。
  2. 食物繊維の摂取
    • 野菜、果物、全粒穀物などに豊富に含まれる食物繊維は、腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えます。
  3. ストレス管理
    • ストレスは腸内環境に悪影響を及ぼします。瞑想やヨガ、十分な睡眠を取ることが推奨されます。
  4. 適度な運動
    • 運動は腸内の血流を増やし、腸内環境を整える助けとなります。

研究事例

  • ある研究では、腸内細菌のバランスが改善されると、うつ病の症状が軽減されることが示されています。腸内細菌のバランスを整えることで、セロトニンの生成が促進され、気分が安定することが分かっています。

これらの方法を実践することで、腸内環境が改善され、うつ病の治療に役立つ可能性があります。腸内環境の改善は、全体的な健康にも寄与するため、継続的に取り組むことが重要です。

腸と病気との深い関係性について