アトピー 清潔すぎ は症状を悪化させてしまう

アトピー 清潔すぎ

アトピー 清潔すぎ は症状を悪化させてしまうのは現代社会の歯がゆいところかもしれません。これほどキレイな社会になってデメリットはないと思っていたらアトピー性皮膚炎のような根治が難しい皮膚症状に悩まされてしまっているのです。

アトピー 清潔すぎ アレルギーが増えてしまった

研究者は、長年、寄生虫とアレルギーとの関連について研究しています。そのなかで、人間に寄生した寄生虫は、人間の体内でアレルギー反応と関係があるIgE抗体を大量につくり出すことがわかったのです。

寄生虫が出す分泌・排泄液の中に、タンパク質としては比較的小さな、分子量2万のタンパク質があっで、それが花粉やハウスダストなどのアレルゲンと反応しないIgE抗体を多量に産生していることが確認されていまう。

この寄生虫の分子量2万のタンパク質が産生した多量のIgE抗体がアトピー性皮膚炎や花粉症などといったアレルギー疾患の発症を抑えていたのです。これは、ハンブルグ大学による次のような調査によって裏付けされています。旧西ドイツと旧東ドイツとでは、人種的には同一であるはずなのに、アレルギー疾患の患者さんが旧西ドイツのほうにより多くいました。

そこで、旧西ドイツと旧東ドイツの子どもたちの血中のIgE抗体の値を調べたところ、旧東ドイツの子どもたちのほうが高いという結果が出ました。

そこから、「旧西ドイツの生活水準が上がって寄生虫が減り、IgE 抗体の値が下がったことがアレルギー疾患の増加を招いた」という結論が導かれました。ちなみに、日本でも同様の調査結果が出ています。日本初の花粉症患者が現れたのは、1963年です。1960年に10%を切った寄生虫感染率が、1965年には5%を切るまでに下がっていく最中の出来事だったのです。
つまり、日本に寄生虫が減ったことが、花粉症が出現した理由の1つだということができるのです。

皮膚の常在菌が守って< れている

寄生虫の減少以外にも、現代にアレルギー疾患が増えている原因はあります。それは、日本人がきれい好きすぎることです。

現代の私たち日本人は「抗菌」グッズが大好きですが、抗菌であることは必ずしもいいことでありません。抗菌素材が使用されたグッズを使いすぎることで、本来必要な菌までも私たちのまわりからいなくなってしまいました。

あらゆる菌を生活から追い出したことで免疫力が下がり、アレルギー疾患が増えてしまったのです。たとえば、皮膚の常在菌は、除菌仕様の石けんなどを使うと殺されてしまいます。そもそも人間の皮膚には、ブドウ球菌、アクネ菌などの常在菌が存在しでいます。

この菌たちは皮膚の表面にある脂肪を食べて分解し、弱酸性にしてくれるので、これにより私たちの皮膚は守られているのです。

これを石けんなどで洗い流してしまうと、約90%の常在菌が失われ、若い人でも元の状態に戻るのに12時間を要するのです。歳をとってくると20時間かかる人もいます。

そして、常在菌がなくなった肌は角質がはがれたもろい状態になるので、アレルギー物質が入りやすく、アトピー性皮膚炎を起こしやすくなります。農薬や防腐剤、化学調味料や食品添加物を多く摂取すると、除菌石けんで皮膚の常在菌が殺されてしまうように、腸内細菌は数を減らしてしまいます。その結果、免疫力が下がり、アレルギー疾患を起こしやすくなってしまうのです。
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腸内細菌の個性

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