死んだ 乳酸菌 効果 生きた 乳酸菌 よりも大事にしたいという話です。最近の研究では、死んだ乳酸菌に生きた乳酸菌と同等かそれ以上の効果があることがわかってきました。
乳酸菌自体が、持っている菌体成分が大切 生きた 乳酸菌 よりも 死んだ 乳酸菌 効果
乳酸菌は、生きて腸まで届かない.と役に立たないと思っている人は、医師の中にも多くいました。それは、100年前に、乳酸菌研究のパイオニアとして有名なエリー・メチニコフの研究結果が、間遠って理解されたからかもしれません。
メチニコフはその著書で、当時行なわれていたさまざまな実験や疫学調査を事例に引きながら、ヨーグルトに含まれている乳酸菌に腸内の腐敗菌を抑える働きがあると指摘し、「乳酸菌を含んだヨーグルトを取り入れることで腸内環境が改善できる」という仮説を立てました。
そこだけが注目されてしまったことにより「生きた乳酸菌」信仰のようなものが生まれたのだと思っています。
実は、メチニコフは、死んだ乳酸菌にも生きた乳酸菌と同等かそ以上の効果があることも言及していました。「乳酸菌を加熱殺菌してマウスに与えても生菌の場合と同じように生育し、なかには生育状態がさらに向上し、糞便中の腐敗菌の菌数が少ない場合もある」。
それを、「腸内腐敗を抑えるのは乳酸菌そのものではなく、乳酸菌によって生成された別の物質である。老化を食い止め、健康長寿を実現するには、この乳酸菌の生成物を取り入れるべきである」と指摘しています。
さまざまな乳酸菌メーカーが、今、生きた乳酸菌から「死んだ乳酸菌」へと研究をシフトしてしますが、このことは100年前の研究で、すでにわかっていたのです。
乳酸菌が生成した物質とは?
乳酸菌がつくり出す物質には、乳酸や酪酸やプロピオン酸などの代謝物(分泌物)や、乳酸菌自体の体を構成する物質(菌体成分)があります。これらが、腸内環境の改善や免疫細胞の活性化を行なっていることが、あらためてわかってきました。
ある会社の研究では、「乳酸菌生成エキス」の飲用によって、1ヶ月後には腸内の善玉菌が約3倍に増加していました。また、大学の研究では、乳酸菌の菌体成分が、腸管の免疫系を刺激することで、Th-1 やTh-2 という免疫のバランスを調整していることがわかりました。
こうしたことはアレルギーやガン患者の免疫を高めるものとして特に注目を集めているのです。今後は、生きた乳酸菌を摂ることよりも、「乳酸菌生成エキス」(分泌物や菌体成分) を摂ることで健康を実現する方法が、乳酸菌利用の本流になると考えています。
善玉元気 フローラ健康科学研究所 の腸内環境を整える乳酸菌発酵エキス