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イヤなことがあるとオナラは臭い

イヤなことがあるとおならは臭くなる!

腸はとてもデリケートな臓器

アカゲザルを用いた実験で、母親から離された乳児の腸内細菌は3日日に減少しはじめました。また、妊娠中のアカゲザルにストレスを与えると、生まれてきた子どもの腸内細菌が少なかったというデータもあります。

母親のストレスが母体を通して、子どもの腸内細菌を減らしてしまうなんて、心と腸との関連性の強さに驚きを感じます。このことは何もサルに限った話ではありません。

旧ソ連では、宇宙飛行士の腸内環境に関する調査が行なわれました。宇宙に行く前から飛行士の腸内バランスは変化しはじめ、宇宙飛行中には善玉菌が減り、悪玉菌が増えて、オナラが臭くなったといわれています。

NASA(アメリカ航空宇宙局)も同様の研究をしていて、宇宙船に搭乗した3人の宇宙飛行士の腸内では極度の不安と緊張にさらされると悪玉菌とされるバクテロイデス菌が増加していました。

これらは宇宙飛行士が普段の生活とはかけ離れた環境におかれたことで、強いストレスを感じたことが一因だと考えられでいます。また、阪神・淡路大震災前後での被災者を比較したデータもあります。これも同様に、被災者たちの腸内で悪玉菌が増えていました。

ストレスが悪玉菌を増加させる

なぜ、ストレスで悪玉菌が増えたのでしょうか。これに関して、九州大学の須藤教授らの興味探い研究があります。ストレス時に腸で放出される「カテコテミン」という神経伝達物質が、大腸菌の増殖を促し、病原性を高めることがわかりました。

つまり、有害なストレスを受けると、腸が刺激され、悪玉菌を直接的に増やしてしまうのです。日々の生活のストレスと腸内環境が無縁だとはいえないことがおわかりいただけたでしょうか。人間関係や過労や夜更かしなど毎日のストレスの積み重ねが腸内環境を悪化させることを覚えでおいでください。

幸福感も腸内環境が影響する

心の病をできるだけ早く改善したい場合は腸内環境

幸せ物質のカギを握る腸内環境

現在のうつ病治療の中心は投薬療法となっていますが、以前から私はそのことに不満を覚え、異論を唱え続けています。

現在、日本ではうつ病の患者さんが増え続けており、2008年には104万人を超えました。そのうち、2人に1人は再発しているといわれています。この数字は、現在の治療法ではうつ病などの精神疾患を完全に治癒することが難しい、ということを示しでいるのではないでしょうか。

一般的なうつ病の投薬治療には、脳内のセロトニンを増加させる薬が使われています。セロトニンは幸せを感じるホルモンの一種で、これが脳に十分にあるとうつ病にはならないとされています。しかし、薬でセロトニンをただ増加させただけで治るほど、うつ病は単純な病ではありません。

治るどころか薬の副作用で攻撃的な性格になったり、最悪な場合は自殺をしてしまったりすることすらあります。また精神科医療そのものが「病気」かどうかもあいまいな症状をすべて病気と位置づけ、薬を投与することで利益としている側面もあるのではないかと考えています。

医者にかかることが痛気を作ることになりかねない現状があるのです。

腸の快適さは「心の病」を防く

そんな危険性が高い投薬治療を続けるより、私は腸内環境の改善を治療として考えるべきだと思うのです。うつ病をはじめとする心の痛を煩う患者さんたちの腸内環境は悪く、腸内細菌が少ないという事実もあります。

セロトニン生成は、腸の大きな役目の1つです。正しい食生活をし、腸が適切に機能していれば、セロトニンが不足することはないと考えられます。

腸内環境の改善こそ副作用のない、究極の「心の病」の治療なのです。

水溶性低分子キトサン「ヌーススピリッツ」を使ってみた効果と使用感

幸福感も腸内環境が影響する

幸せをたくさん感じるためにも腸内環境を整えることが大切

穏やかになった豚

中国科学院の金峰教授が、豚に乳酸菌を飲ませる研究をしています。豚舎の豚はそれまで、人間が近づくと逃げようとして大騒ぎになったそうですが、乳酸菌を飲ませた豚たちはとてもおだやかになりました(あわせていろいろな病気も治り、肉の質までよくなったそうです)。

細菌が幸せ物質と呼ばれるドーパミンやセロトニンという脳内伝達物質の前駆体を脳までスムーズに送り届けたためだと思われます。

人が幸せだと感じるのは、脳から分泌される脳内伝達物質が深く関与しています。セロトニンは歓喜や快楽を伝えるもので、ドーパミンはやる気を奮い起こす働きがあります。
セロトニンが不足すると、キレたり、うつ状態に陥ったりするとされています。

脳に幸せ物質が多いと幸せを感じやすい

ドーパミンとセロトニンなどの幸せ物質を増やす方法を研究する過程で、腸内細菌の重要性が明らかになってきました。

スウェーデンのカロリンスカ研究所による研究で、普通の状態の腸内細菌を持つマウスと、持たないマウスを比較した実験が行なわれました。

その結果、腸内細菌を持たないマウスは、成長とともに攻撃的な性格や行動が顕著になり、危険を伴う行動が多く確認されたのです。

また、私はうつ病などの精神疾患のある方の便を調査したことがあります。彼らの便は、例外なく不健康なものでした。腸内に善玉菌はほとんどおらず、悪玉菌がはびこっていて、便は少量で悪臭が強いものばかりでした。

彼らの脳には、「幸せ物質」が少なかったのではないかと推測しています。これらの経験からも、健康な腸はドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質を生成して脳に送り届けるため、精神状態がよくなり、幸せを感じやすくなるといえるのです。

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