食中毒

腸内環境を整えておけば食中毒予防にもなる

腸内細菌が食中毒の菌をやっつける

食中毒の予防法といえば、手洗いやうがい、塩素や熱による殺菌などが一般的ですが、腸内細菌を増やすこともそれらと並んで、あるいはそれ以上に有効な方法です。

手洗いやうがい、殺菌は、体にウィルスや細菌を「入れない」という予防法なのに対して、腸内細菌を増やすという方法は、入っでしまったものに「悪さをさせない」という予防法だといえます。

腸内細菌には、免疫反応や解毒を担うものがたくさんあります。つまり、腸内細菌がきちんと仕事をしでくれれば、たとえ有害物質が体内に入ってきたとしでも、それらをやっつけて、おなかをこわさずに済むというわけです。

0-157で症状が出た子供、出なかった子供の差は?

たとえば、少し前に話題になった0-157という病原菌があります。大阪府堺市の学校給食によって児童が集団感染し、患者数7996名、死者3名を出す社会的事件となりました。

この0-157について、興味深い研究があります。東京医科大学の客員教授だった中村明子先生は0-157が集団発生した岡山県の小学生を調査し、同じ給食を食べ、検便により0-157が検出された子供の病状を調べたのです。

その調査では、0-157に感染し入院が必要になった子供は全体の12% で、下痢のみの軽い症状だった児童が58% 、なんの症状も出なかった児童が30% いました。

これなどはまさに腸内細菌の多寡によるものといえます。つまり、腸内細菌をたくさん持ち、免疫力が高い状態にあった子供の腸の中では、0-157は増殖できずに、やっつけられてしまったわけです。

食中毒予防というとどうしても手洗いやうがいばかりがいわれますが、それに加えて、腸内環境の改善も欠かせぬ要素だということです。

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