すべての人に合う理想的な水、というものはない
体調によって飲む水を変えよう
すべての人にとって理想的な水、というのはありません。体質や食生活、住んでいる場所などの生活環境によって、体が欲する水は違うからです。
さらに、飲むときの体調によっても適した水は変わってくるので、昨日はぴったりだった水が、今日はそうでないことだって、当然あるのです。
そのとき「おいしい」と感じる水が、体が欲している水だと覚えておいてください。私たち日本人の多くが、硬水より軟水をおいしいと感じますが、それは日本の水道水が軟水だからです。
最初は慣れない水には違和感を覚えるかもしれませんが、試しに硬水や超硬水も飲んでみて、体との相性を確かめてみるといいでしょう。
食生活によっても、おいしいと感じる水は変わってきます。出汁を基本にした和食は、調理の際に使うのも、食べるときに一緒に飲むのも軟水が適しています。洋食を食べるときは、硬水をおいしいと感じます。最近、硬水を好む人が増えてきたのは、洋食を食べる機会が増えたからなのです。
体調別水の選び方
便秘が気になるときには、超硬水がおすすめです。カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが腸の働きを促し、正常な便通に戻してくれます。硬度1000mg/L以上のものを選ぶといいでしょう。硬度の高い水を飲むことは、動脈硬化や心筋梗塞の予防にもなります。
硬水というと海外製のミネラルウォーターが多いのですが、日本にも種類はごくわずかですが、硬水があります。
国産で硬度の高いミネラルウォーター一覧
日本人は、軟水で慣れてしまっているので硬水は少し不味く感じてしまうかもしれません。
コレステロールや中性脂肪が高めの中高年の方は特に、硬水を飲むといいでしょう。ただ、超硬水を飲む際には注意が必要です。硬度の高い水は腎臓に負担をかけるので、腎臓に不安がある人にはおすすめできません。炭酸水は、疲れでいるときにおすすめです。炭酸水には血行をよくする性質があるので、肩こりやむくみ、冷え性に悩んでいる人にも適しています。
ただ、いつも炭酸水を飲むと体が酸性に傾いてしまうので、いつもではなく、特に疲れが気になるときだけ、といったような飲み方がおすすめです。