腹式呼吸 腸 への効果についてです。腹式呼吸により心身にどのような良い効果を期待できるでしょうか。腹式呼吸はさざまなメリットがありますが、今回は 腸への効果 について紹介します。
緊張状態が続いて腹式呼吸をする回数が極端に少ないと、内臓や神経を包んでいる横隔膜や腹膜に柔軟性がなくなり、排便に必要な腹圧も低下してしまいます。
腹式呼吸 のみで 腸の動きがよくなり快便に向かう人もたくさんいます。口で吸って吐く呼吸では腸は動きませんが、腹式呼吸を意識すると腸が動くようになります。腸の蠕動運動を起こすためのきっかけとして腹式呼吸を利用します。
腹式呼吸 腸 への効果 腹圧が腸を刺激
腹式呼吸 は息を吐き出すときにお腹がへこみ、吸うときにふくらむ呼吸法。横隔膜を上下させて行う呼吸法なので、内臓のマッサージをイメージする人もいます。
健康な人の場合、胸の力で行う胸式呼吸 ( 浅い呼吸 ) と腹式呼吸 ( 深い呼吸 ) を無意識のうちに使い分けているのですが、強いストレスがしょっちゅうあったり、疲労を溜め込む生活を続けていると脳や体の緊張がほぐれないまま、常に 胸式呼吸 を続けてしまいます。
腹式呼吸 をする回数が極端に少ないと、内臓や神経を包んでいる横隔膜や腹膜に柔軟性がなくなり、排便に必要な腹圧も低下してしまいます。
腹式呼吸 は、胸腔と腹腔(胃や腸、肝臓などが入っている部分)を仕切っている膜状の筋肉である横隔膜を上下に動かすことで行う呼吸です。
腸を活発化させるための腹式呼吸
そこで腸を活発化させるためにも意識的に腹式呼吸を行うようにします。横隔膜が上下することによって適度に腹圧がかかると腸が刺激され、結構が促進され、ぜん動運動も自然に行われるようになります。これで自律神経の副交感神経が優位になるため、胃腸の働がスムーズになります。リラックス効果 が高い腹式呼吸は私達、誰でも行うことができる呼吸法です。
腹式呼吸 正しいやり方で 腸を刺激
慣れないうちは寝た姿勢で行うほうが良いかもしれません。徐々に慣れてきたら座ったまま、あるいは立ったまま行ってみましょう。習慣化してしまえば意識しなくてもでるようになります。
- 仰向けに寝た状態で膝をたてて、お腹に手を当てます。
- 最初に大きく息を吐き出し、お腹をへこませます。このとき横隔膜は引き上げられます。
- 大きく息を吸いお腹をできるだけ膨らませます。このとき横隔膜は引き下げられます。
- 呼吸(2と3)を繰り返します。
腹式呼吸 コツ 腸への刺激を高めるために
コツは「息を吐く」ことから始めることです。どうしても「息を吸う」方に意識が集中しますが、息を吐いていないと思うように吸うことはできません。
吐くときは鼻からでも口からでも構いませんが、息を吸うときは鼻から吸いましょう。鼻呼吸は口呼吸よりも空気を多く吸い込めるため、より深い呼吸ができ、リラックス効果が高くなります。
また、腹式呼吸では、丹田(たんでん)というおへそから5㎝位下にあるに箇所に意識を集中させましょう。息を吸う際に両手を丹田のあたりに重ねて意識すると、お腹が膨らませやすくなります。身体の中心に位置する丹田を意識することで、体の軸が保てるようになり、姿勢も良くなるといわれています。
1日5回位から始めてみましょう。慣れてきたらその日の体調に合わせて、徐々に回数を増やし、無理のないペースで進めてみてください。就寝前や起床時に寝たままで行うと続けやすいのではないでしょうか。
腹式呼吸 はどこでもリラックスできる呼吸法
お腹のそこから大きく息をする腹式呼吸、心と体の両方をリラックスさせる作用があります。ストレスによる便秘や、下痢を繰り返す過敏性腸症候群の人は、いつでもどこでも機会をとらえて積極的に腹式呼吸を行うといいでしょう。緊張状態を解放するために腹式呼吸は役立ちます。こうして緊張状態から解放されると腸への血流が増え、腸が動き出すという仕組みです。
少し「イライラ」したときなどにも効果的です。また、気持ちが高ぶって寝付きが悪い時なども仰向けの状態で体の力を抜き腹式呼吸を行うと眠りにつきやすくなります。
腹式呼吸 メリット
これまで腹式呼吸 腸 への効果について説明してきましたが、最初に紹介したように腹式呼吸はさまざまなメリットがあります。基本的には副交感神経が優位になり、ストレスが解消されることによるメリットです。
腹式呼吸のメリット 腹式呼吸を意識することで身体には様々なことが起きます。 自律神経を調節しリラックスできる(副交感神経を優位にする)、姿勢がよくなる、便通が改善しやすい、声量が増える、代謝が向上するなど、メリットがたくさんあります。緊張状態(交感神経優位)では腸のうごきは衰えていくばかりです。腹式呼吸 をきっかけにして腸がうごくようにし、便秘を改善しましょう。