ヨーグルト

毎日続けてヨーグルトを食べる工夫をしよう

腸にすんでいる善玉菌を元気にしてあげることが、腸を健康に保ち、お通じを良くするポイントです。でも、ヨーグルトなどでとったビフィズス菌・乳酸菌は、とった分すべてが腸にすみついてくれるわけではないのです。乳酸菌・ビフィズス菌が腸の中に留まっているのは、種類にもよりますが、数日くらいです。
これらの菌が腸に入ってくる(摂取する)こと自体が、腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)を刺激して善玉菌がすみやすい環境をつくります。
ただ、胃酸に弱く腸に到達する前に死滅してしまうことも考えたら、やっぱりヨーグルトは毎日食べたいものです。
そこで、毎日続けて食べやすい、ひと工夫を紹介します。

まずは、自分が食べやすいヨーグルトから始めること。
市販されているカップ入りの食べきりサイズのヨーグルトは、だいたい1つ100gくらいの量です。
糖分・カロリーの摂りすぎを防ぐこと、自分好みのバリエーションを増やすことからいえば、無糖のプレーンヨーグルトがおすすめ。酸味やとろみが苦手な人は、まずは、食べやすいハードタイプやドリンクタイプから始めてみては?
おいしいと思えないのに、体のためにと無理して食べるのは良くありません。

手軽に飲めて栄養分もアップできるドリンクヨーグルトを手作りするのも良いです。
無糖のプレーンヨーグルトに同量の牛乳を加え、よく混ぜます。仕上げにレモン汁を加えてビタミンCをプラス、キレイ度を上げましょう。お好みで甘味をつけることもできますね。
のど越しが良い飲むヨーグルト、簡単に自分好みに作れます。

そして、甘味をプラスするならヘルシーなものを選びましょう。
たとえば、ジャムなら目に良い抗酸化作用がありミネラルを豊富に含んでいるブルーベリー、ヨーグルトとの相性が抜群!
また、大腸の中でビフィズス菌のエサとなり、善玉菌をさらに増やしてくれるオリゴ糖もおすすめです。
トッピングもいろいろ楽しみながら食べると飽きずに続けられるでしょう。

ヨーグルトと乳酸菌飲料 ( 種類)

ヨーグルトと乳酸菌飲料 ( 種類)

ヨーグルトと乳酸菌飲料 ( 種類) について代表的な商品や会社名などを一覧で紹介します。

ヨーグルトの仲間は3種類

ヨーグルトと乳酸菌飲料 ( 種類)にはどんなものがあるでしょうか。便秘を解消したい、下痢を改善したいなど、整腸効果に期待してヨーグルトや乳酸菌飲料を摂取する人は多いでしょう。
同じに思われがちな、乳酸菌を含んだこれらの食品ですが、その中に含まれている乳脂肪分の量や菌(微生物)の数で、次のように3つに分けられています。

  1. 発酵乳
  2. 乳製品乳酸菌飲料
  3. 乳酸菌飲料

ヨーグルトは牛乳を乳酸発酵させた食品で、発酵乳(はっこうにゅう)といわれるものです。
ヨーグルトと乳酸菌飲料との違いは、牛乳の無脂乳固形分(牛乳から乳脂肪分と水分を除いた成分)の割合と、乳酸菌数・酵母数の数です。また、乳酸菌飲料も成分規格によって〔乳製品乳酸菌飲料〕と〔乳酸菌飲料〕との2つに分けられます。
ヨーグルトが無脂乳固形分8%以上なのに対して、乳製品乳酸菌飲料は3%以上のもの、そして乳酸菌飲料は3%未満のものとしています。
菌の数については、ヨーグルトと乳製品乳酸菌飲料は1mlあたりに1,000万以上、乳酸菌飲料は100万以上含まれるという規格です。

乳脂肪分が少なめの乳酸菌飲料なら、ヨーグルトが苦手な人にも摂取しやすくておすすめです。

乳酸菌飲料にはさまざまな種類があり、含まれる乳酸菌の種類や効果によって分類できます。主に以下のようなカテゴリーがあります。

発酵乳タイプ(ヨーグルト飲料)

牛乳などを発酵させたもので、乳酸菌が生きたまま含まれていることが多い。

主な商品

  • ヤクルトシリーズ(Yakult、ヤクルト1000)
    • 乳酸菌 シロタ株(L.カゼイ・シロタ株)配合
    • 免疫力向上や睡眠の質改善をサポート
  • ピルクル(日本ミルクコミュニティ)
    • 乳酸菌NY1301株配合
    • 整腸作用や便秘改善
  • R-1(明治)
    • 乳酸菌1073R-1株配合
    • 免疫力向上、インフルエンザ予防
  • LG21(明治)
    • 乳酸菌LG21株配合
    • 胃のピロリ菌対策に効果的

2. 乳酸菌入りジュースタイプ

乳酸菌を含むが、発酵乳ではなくジュース感覚で飲める。

主な商品

  • ミルミル(ヤクルト)
    • ビフィズス菌BY株配合
    • 腸内の善玉菌を増やし、お通じを改善
  • ソフールドリンク(ヤクルト)
    • 生きた乳酸菌を含む飲むヨーグルト

3. プロバイオティクス強化タイプ

特定の乳酸菌を高濃度で配合し、健康効果を高めたもの。

主な商品

  • ヤクルト1000(ストレス軽減・睡眠の質向上)
  • R-1ドリンクタイプ(免疫力向上)
  • PA-3(明治)(尿酸値管理に効果)

4. プラントベース(植物由来)乳酸菌飲料

牛乳を使わず、大豆や果汁で乳酸菌を発酵させたもの。

主な商品

  • 豆乳グルト(マルサン)
    • 大豆を発酵させた植物性乳酸菌飲料
  • カゴメ 植物性乳酸菌ラブレ
    • 野菜由来の植物性乳酸菌(ラブレ菌)を使用

乳酸菌飲料を選ぶ際は、目的(便秘改善、免疫力向上、胃腸ケアなど)に応じて選ぶと良いですね。どんな目的で乳酸菌飲料を探していますか?

 

ヨーグルトについて

ビフィズス菌は乳酸菌の代表

腸の若さを保ってくれるのは乳酸菌ですが、その乳酸菌の代表が、人の腸内にすんでいる善玉菌であるビフィズス菌です。
腸の中にすむ善玉菌と悪玉菌は、お互いに自分の領土を広げようとずっと戦っていて、その勢力関係は私たちの健康に跳ね返ってきます。
それは、年齢、食生活、ストレス、運動など、様々な要因によって左右されますが、腸内のビフィズス菌を増やしてくれるのが乳酸菌を含む食品なのです。
ヨーグルトは乳酸菌食品の代表で、私たちの体にうれしい効能がたくさんあります。

ビフィズス菌の優れた働き

  • 便秘を予防する
  • 下痢、腸炎を予防する
  • 免疫を刺激する
  • 血中コレステロールを下げる
  • 大腸ガン、乳ガンを予防する
  • 有害物質を吸着し、無毒化する
  • 抗生物質の副作用を予防する
  • ビタミンB群、葉酸を合成する

人の体に有用な菌(微生物)を含むプロバイオティクスのヨーグルトは、便秘を防ぐだけでなく、免疫力を高める、ガンを防ぐなど、様々な効果が認められています。