肥満は老化現象のひとつ

肥満は老化現象のひとつ と考えます。現代人の食生活をみると、ビジネスマンは昼食を店屋もの、夕食をアルコール類と偏った添加物入りのつまみですませる人が増えています。

また、若者は清涼飲料水や缶コーヒーやジュース類を多くとる一方、肉食で野菜不足の傾向があります。それで栄養状態を見ると、全体として

  • カルシウム
  • ビタミンA
  • ビタミンB1
  • ビタミンC

の不足と、動物性蛋白質過剰が目立ちます。肉食で進化してきた人間の歴史 の側面が有ることも確かですが、過剰な肉食はデメリットの比率が高くなります。肉食だけでなく 過剰な糖質摂取になりがちな清涼飲料水や缶コーヒーやジュース類もデメリットの方が大きくなりますね。

肥満は老化現象のひとつ

肥満は老化現象のひとつ

こんな食生活では酸性過多となり、病人は増えてもへることはありません。そして老化を早めます。肥満も老化現象のひとつですが、これも食生活が原因の大きな比重をしめています。

幼い頃太っていましたが、結核になり、玄米食をはじめてからやせ出して、体質がまったく変化してしまいました。私はご飯が好きで、おやつなどお菓子くらいでは間に合わず、白米の大きなおにぎりにみそをつけて食べるのが好きでした。

主食は丼のようなお茶碗でも、おかわりして食べるという大食漢でした。白米の大食はミネラル、ビタミン欠乏症になるし、血液も酸性にします。

その上、くだものの木がたくさんあったので、たくさん食べました。これでは細胞はカリウムが多くなりカルシウムを追い出すので、陰に偏っててゆるみます。

肝臓や腎臓の浄化槽がフル向り転しても間に合わない。毒素も老廃物も疲労も流れにくい。血液の酸性はホルモンのアンバランスにも結びつくので、いよいよ細胞にプレッシャーがかかり、内臓にも神経にもマイナスとなってしまいます。

太るのも健康で太るのでなく、浄化の働きをする肝臓や腎臓の働きが弱って流せなくなって、老廃物や毒素がたまってふくれるのですから、疲れやすく、体は重くだるくなってきます。そんなことで病気と仲良しになる。その底には、いのちに対する感謝がありません。食べたいから食べる。自分中心の生きかたがあるのです。

酸性体質を中和するための食品はこうして選ぶ

「自然の力」で乱れたリズムを正常化する方法

「自然の力」で乱れたリズムを正常化する方法 は頭で考えるより実践するとなるとなかなか難しいものです。人間は 自然排泄 のような仕組みを持っているのでナチュラルにそして自然がいいのでしょう。

やせたいからといって、生野菜やくだものばかり食べると、陰性が強すぎて細胞がゆるんで働きがにぶくなり、内臓下垂や冷え症や貧血など陰性の病気になります。こういったバランスを自分の体の声に傾けて知るのにはなかなかすぐには出来ません。

「自然の力」で乱れたリズムを正常化する方法

「自然の力」で乱れたリズムを正常化する方法

こんな人が、酢が良い、青汁療法が良いなどと聞いて酢や青汁、野菜ジュースをガブガブ飲んだら、ますます細胞はふやけてひどい場合は、腰をぬかして立てなくなったり、病気を悪化させることになります。陰に陰を重ねるので逆療法なのです。

肉食過多の人なら、細胞がかたくしまりすぎていますから、青汁や生野菜のジュースは非常によく効きます。青汁は陰性でマグネシウムが多いのでゆるめてくれるのです。

陰性
冷たい・暗い・長い・遠心力・拡散力・増える・太陽に向かって上にのびる・静的(動に対して)・水っぽい・塩分が少ない・色では紫・あい・緑・白。
陽性
熱い・明るい・短い・求心力・収縮力・増えない・地下に長くのびる・動的(静に対して)・水分が少ない・塩分が多い・色では赤・黄・だいだい・黒。

これで判断すると、野菜の場合、地上に早くのびるタケノコや、暑い夏に育つ瓜類や、暑い地方に育つサトウキビ、バナナ、夏野菜、キノコ、地下に横に生えるクワイ、ピーナッツ、イモ類は陰性です。

陽性のものでは、地下に実直にのびるもの。霜にあっても負けない冬野菜、寒い地方に育つものほど細胞は緻密になり陽性が強い。自然薯は陽性。栽培のナガイモは水分が多くて陰性。ダイコンは地下に真直に生えても水分が多いので、陰性。ヤマトイモのほうが陽性。

ガンや腎臓、肝臓病でも、肉食のとりすぎ、甘いものやくだもののとりすぎなどによって陽性と陰性があり、それによって食養は違ってきますが、中庸になればいいのです

体質の弱さを改革するためには、酸性・アルカリ性だけでなく、この陰陽のバランスも大切で、体質を知り、その体質の弱さを改革するには、この陰陽の考えかたも頭の中に入れておくと良いでしょう。

とくに病弱者は生きかた、考えかた、心の持ちかたとともに、この偏りも大きいので、無理のない中庸にもっていくために、この自然に学ぶ食養法は大切です。これは、自然を柱にした陰陽理論から生まれた食養法なのです。

心が育たず理論ばかりにとらわれると、狭く小さくなり、細胞は自由に働けないのでこんな人は治りにくいのです。西洋医学、栄養学に見られる分析的考えかたと、東洋的な食養法と、総合的、全身的に根から治す束洋医学の考えかたがひとつになるとき、それぞれの長所が融合して、健康づくりに大きく貢献します。

陰と陽

陰と陽

東洋医学の考えかたから自然の栄養学を学び、自然の力に目覚めさせられたおかげで、肺結核から救われ、今日があります。

陰と陽の食べものをわかりやすくまとめると、地球の中心に近いほど陽性が強く、上に高くなるほど陰性が強い。下にのびる根のものは陽性。土のかたい所にのびるものほどエネルギーを要しますから陽性(野草は栽培野菜に対して陽性)、上にのびるもの、高いもの(木になるくだものなど) ほど陰性。地面に近いものほど陽性。

また、色、重さ、水分、塩分によっても陰陽の度合は違ってきます。この自然界から学ぶ陰陽の見かた、考えかたをまとめるのが大変です。頭で理解するのでなく、心でのうなずきが根にないと、小さな世界になってしまいます。

それでは体の健康も運命の健康も、遠いものになります。私はそんなことを勉強して、なるほど自然はリズムと調和だと気がつきました。いのちの尊さもわからず、自分勝手に生き、病気と嫁ができてしまった。それなら病気とつり合わない自分にならなければと気づいて、必死に根性きりかえの勉強をしました。

はじめはものまねでわからないことばかりでした。でも食物をいただきながら、嫌いでも、これは私にいちばん大切なことなのだと言いきかせながら、自然の食べものをよく噛んでいただくと、それが脳にしみこんでいき、だんだん好きなものとなるのです。

好んで食べていたお菓子なども体に良くないとわかり、そのように脳に教えこんでいくと嫌いになっていく。突っ張って治すのでなく、自然のリズムが自然の流れにしてくれる。そんなことを食物や自然療法を通して学びました。

以来、自分にあった食べものや手当て法、生活法、人間関係を豊かにする法などを学んでみて、やはり心が根だと知りました。こう言うと、スラツとそうなったようですが、紆余曲折があって40年かかってやっとここまできたのです。

大自然によって生かされている人の生命は、調和の良い食息心身により自律神経も安定し、五臓六腑五感も順調となり、健康増進につながるのです。

心に悩みがあるときは自然に帰る ことも大切です。

自然のバランス 玄米菜食 食べ合わせが生み出す

自然のバランス 食べ合わせが生み出す というのは、どんどん食べてやせるとか、デンプンや脂肪を減らすとやせるとか、いろいろ言われていますが、いのちに対する感謝のない生活を続けているのなら、一時的にやせたとしてもまた元にもどってしまうでしょう。世間的にはリバウンドと言っていますが、それも本質ではありません。

自然のバランス

自然のバランス

自然のバランス

以下のような食生活を心がけてください。第一に、主食の栄養バランスを考えて、白くしない(未精白)米や粉にすること。

これでミネラルやビタミン類を効率良くとることになり、デンプンの消化吸収も助けるので太らなくなります。
また、玄米菜食に、ゴマを妙ってよくすりつぶし、うすい塩味にしたゴマのふりかけをたっぷりかけて食べると、今までとは疲れかたが違うことに気づきます。

体が軽くなり、重さ、だるさはなくなります。主食はその名のごとく主に食べることです。第二に、副食は積極的に大豆製品を用いることです。

魚は全部食べられる小型のものが良いでしょう。小魚などを空妙りして、良質のはちみつとしょうゆをまぜてからめるごまめ式の食べかたをすると、おいしくポリポリ食べられます。

空妙りだけでもおいしい。少し大きい魚なら、骨をまるごとから揚げにすると、骨せんべいになってポリポリ食べられます。

魚の骨の真中のズイは、脳の働きを強化するので、カルシウムとともにとくに大切なものなのです。緑や赤や黄色の、芯まで色の濃い野菜と海草類を中心にした、季節の野菜をしっかりとりいれること。その調和を続けることも大切です。

第三に、おかずと主食はほぼ見合う量にすることが大切です。おかずが多すぎないことが大事です。

ご飯を食べないで副食をたくさん食べる人に肥満が多いのは、胚芽のついた穀類は細胞に弾力と活力を与えるため体がしまるのに対して、副食が多くなると水分やカリウムなどが多くなって、細胞がふくれてふやけやすいからです。

それに酒や砂糖を使った甘いものが多くなると、いっそうふやけてしまうのです。一般的にサツマイモを食べると太るといいますが、これも食べかたです。大体、イモ類はカリウムが多いのです。カリウムが多いとナトリウムを追い出します。すると細胞はゆるんで働きがにぶります。
食べてむせやすいのはそのためです。それで、たくあん漬とか白菜漬、ぬかみそ漬などの漬物を一緒に食べるとむせないし、食べたあと昧も良くなります。

ゴマのふりかけをまぶしたらなお良いでしょう。カリウムはナトリウムを追い出して塩分を少なくするので、細胞はしまらないでふやけ、プーとふくれるから太るということにもなります。

逆に、肉食者などはナトリウムが多くなるので、細胞は縮んで硬化して働けません。ですから、そんな人は、イモ類、瓜類、くだものなどカリウムの多いもので中和すると硬化がとれます。

ナトリウムはミネラルの一種であるクロールと結びつき、塩分となるので、肉食者は塩分をへらすことです。逆に、生野菜やイモ類、くだもの、甘いものを多く食べる人は塩分がぬけてふやけているのでだるく、動きがにぶくなります。

体質を考えてバランス良く生活することを心がけてください。主食の質を良くし、間食をやめ、よく噛んで副食をへらすことと、塩分のバランスが大事です。これがやせる療法となり、肥満予防で足もとからの健康管理となります。

砂糖やそれを使った製品(菓子類や飲みもの)なども、血液を酸性にするだけでなく、細胞がふやけて働きがにぶくなるので、間食も量と中身を考えて、さけるようにしましょう。

こうした食生活を心がけると、生活の中から新しい体験が生まれ、新しい発見とともにものの見かた、考えかたがかわってきて新しい発想が生まれ、知恵が育ち、次第に生活習慣やサイクルがかわってきます。食事だけをかえたつもりが、生活のリズムもかわる。これが大切なところです。

マクロビ 玄米菜食がもたらす 効果

マクロビオティックの玄米菜食を続けていると、様々な効果があります。
玄米には多くの栄養素が含まれていることから健康維持やダイエットには非常に効果的。さらに女性にとってうれしいのは、肌質アップの効果です。玄米に含まれるビタミンB群は肌の再生をサポートしてくれるだけでなく、ターンオーバーも活性化、美肌の実現に力を貸してくれます。

肌トラブルの中には、過剰な脂肪や糖分を摂取することで起きる肌荒れもありますが、マクロビオティックは動物性たんぱく質や白砂糖を極力避ける食生活を送るため、脂肪や糖分の摂取量が減り、お肌のコンディションを整えてくれます。それ以外にも、食物繊維によるデトックス効果などもお肌にとっては効果的です。

マクロビオティックの玄米菜食には、精神的なものや社会的な効果も期待できます。
偏った栄養バランスや栄養素の不足は脳の働きを低下させますが、マクロビオティックの玄米菜食では十分な栄養が補給できるため判断力や決断力がアップ、精神的に安定を感じることもできます。

また、マクロビオティックでは皮や葉まで美味しく食べるため、どうしても農薬や農業の問題にも目をむける必要が出てきます。これら社会的意識の高まりもマクロビオティックならではの効果といえるでしょう。

「身土不二」

仏教用語の身土不二をマクロビオティックでは、「身体と住むところは切り離すことができない。住んでいる土地のものを食べることで、土地に適した身体になり健康を保てる」と解釈しています。

日本では禁止されていますが、輸入食品には鮮度を保つためにポストハーベスト農薬(殺菌剤、防カビ剤)が使われており残留農薬も気になるところ。

できるだけ近くで収穫された食材を選ぶことは、フードマイレージを減らすことにもなり、自然環境にも健康にもプラスになる。身土不二の考え方は地球環境の保全にも適していると言えます。

「一物全体」

一物全体とは、食材を丸ごと使用するという意味です。

食べ物を丸ごと食べることで、バランスが取れエネルギーを自分の身体に生かす、命をいただくことになります。野菜ならば皮や根、魚は頭から尻尾、骨や内臓まで調理します。

カロリーではなく生命力を重視し、全体を食べることからも、無農薬、無化学肥料で栽培されたものが選ばれています。

細胞を正常化