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コンブのだし汁が放射性ヨウ素の害を防ぐ

コンブのだし汁が放射性ヨウ素の害を防ぐ についてです。1986 年 4 月に起きたチェルノブイリの原発事故を含めて、世界各地の核放射線災害地を訪れ、人体への影響を調査、研究してきた札幌医科大学の教授の高田先生によるレポートです。

福島の原発事故でも影響を受けない コンブのだし汁が放射性ヨウ素の害を防ぐ

コンブのだし汁が放射性ヨウ素の害を防ぐ

コンブのだし汁が放射性ヨウ素の害を防ぐ

1986 年 4 月に起きたチェルノブイリの原発事故を含めて、世界各地の核放射線災害地を訪れ、人体への影響を調査、研究してきた札幌医科大学の教授の高田先生によるレポートです。

高田先生は、今回の福島の原発事故でも 4/6 ~ 4/10 にかけて福島原発 20 km 圏内も含めて、現地のかたたちの健康調査や放射線衛生調査を実施しています。

退避圏内の浪江町の放射線量は、毎時0.02ミリシーベルト。福島第一原発の正面ゲートで計測すると、浪江町の2倍程度の数値で、最大でも毎時 0.059 ミリシーベルトでした。

この数値は、チェルノブイリの緊急事態時のおよそ 1000 分の 1 以下にすぎません。当初、正門付近で最大 10 ミリシーベルトの被曝を覚悟していましたが、実際はその 100 分の 1 で、マスクや簡易防護衣も不要でした。

また、原発 20 km 圏内を出入りした3日間の積算線量は、 0.1 ミリシーベルトでした。今後の放射性ヨウ素の減衰を予測すれば、現地に1ヶ月滞在しても、積算量は 1 ミリシーベルトに満たないといえます。

放射線防護学の 100 年以上の研究成果に基づき、放射線の線量レベルをA~Fまでの6段階に分けています。 A ~ C までが危険な範囲、 D ~ F までが安全範囲です。

レベルAの線量範囲は 4 シーベルト以上で、人間はこの線量を全身で受けると、100人中50人が 60 日以内に死亡します。レベル B は、1 ~ 3 シーベルトで、嘔吐、脱毛などの自覚症状が現れ、ガンの発生率が若干高まります。
レベル C は、 0. 1~ 0.9 シーベルト。この線量を受けても自覚症状はありませんが、わずかながらガンリスクが高まります。また、レベル C 以上では、胎児が奇形になるリスクがあり、注意が必要です。

レベル D は、 2 ~ 10 ミリシーベルト。これは自然界にある放射線や、医療機関で診察の際に受ける程度の量です。このレベルD以下であれば、健康面で問題なしと考えられます。なお、 C と D には 10 倍の線量差があります。この間の線量が、放射線を職業とする人たちの法律で定められた年間限度( 50 ミリシーベルト)です。

今回の福島の調査から、原発周辺の住民がレベルC以上の線量を受けることはないと考えられます。

セシウムが汚染されたキノコを食べて実験

また、今回、原発 20km 圏内からの避難住民を中心に、福島県民希望者 66 人に対して、甲状腺に沈着した放射性ヨウ素量を計測しました。結果、最も高かった人でも、その数億は3600ベクレルで、甲状腺ガンのリスクは全くない範囲でした。

さきほどの危険度のレベルでいえば、検査した全員が D ~ F レベルに入り、健康上なんら問題はないと考えられます。

そもそも欧米人は海藻などをとらないため、甲状腺に蓄積されている安定(放射性ではない)ヨウ素の量が多くありりせん。一方、海藻類を日常的に食べる日本人は、甲状腺に蓄積されているヨウ素の量が多いのです。

そのため、放射性ヨウ素は日本人の甲状腺には新たに蓄積しにくく、その害も受けにくいと考えられるのです。

それでも、もしものことが心配なら、日ごろからコンプをはじめとする海藻類をたくさん食べるようにするといいでしょう。

研究では、大人で 1 日33 g 、 3 歳~小学生は 16 g の乾燥コンプで作っただし汁を摂取すれば、十分な安定ヨウ素を体に取り込めると考えられます。この量は、私が自分でコンプを食べ、尿中のヨウ素を調べて算出したものです。

この際、コンプは必ず沸騰させるようにします。沸騰させることで初めてヨウ素が水中に溶け出してくるからです。沸騰したら、すぐに火を消します。

大人 1 人33 Gのコンプにつき、どんぶり 1 杯の水( 約 300 cc )で煮出します。例えば、夫婦 2 人、小学生のお子さん 2 人のご家庭なら、コンプ 99 g ( 3 人分 )を、どんぶり 3 杯の水で煮出して、このコンプだしでうどんなどを作って食べるのがお勧めです。

3 歳未満のお子さんには、だし汁のみを与えます。生後 1 ヶ月~ 3 歳未満は 8 g 、新生児は 4 g が目安です。だしを取った後のコンプも、刻んで油炒めにして食べるといいでしょう。

根昆布水は高血圧を抑制するは、血圧を下げるためのレシピとして紹介されていますが、コンブの量さえ適切(大人 1 人 33 g )にして作れば放射性ヨウ素の害を防ぐために役立つということです。あらためて和食にはコンブが欠かせませんが、ホントにすばらしい食品だとあらためて関心します。

そして人体の中から不要な毒素などを排出させるには腸内で食物繊維がからめてとることで排泄できるのはこれからも変わりません。

ちなみにヨウ素の半減期(発する放射線の量が半分になるまでの期間)は8日で、時間が経過するごとに、さらに大幅に減少していきます。一方、 30 年が半減期とされるセシウムも、体内では代謝により実効半減期は 100 日になります。これは、私がチェルノブイリ近郊で調査を行った際、セシウム汚染されたキノコを食べ、測定して確認しています。

そのうえ、セシウムによる発ガンなどの健康被害は、チェルノブイリ 20 年間の疫学調査でも見つかっていないのです。

土壌が放射性セシウムに汚染されたとしても」チェルノブイリの事例から、健康被害を与えるとは考えられません。

ましてや福島の場合、チェルノブイリより格段にセシウムの量が少ないのです。こうした事実がはっきりしているわけですから、私たちは根拠のない情報に踊らされて、むやみに野菜や牛乳などを買い控えたり、風評を広めたりすることを慎みましょう。

そして、今後も正しい知識に基づいて、福島や、震災に加えて原発事故の影響も受けている被災地の人たちを、全力で応援し続けていくべきでしょう。

せっかくコンブを食べて放射性ヨウ素の害を防げても便秘をしていては全く意味がありませんので、コンブには食物繊維が多いので便秘解消効果も高いのですが、万一便秘になってしまっているならこちらの イサゴール などを使うとスムーズに排便できるでしょう。せっかくのコンブの力で排泄できなければ意味がありません。

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玄米 納豆 などの伝統食で放射性物質を排出すると体温もアップする

玄米 納豆 などの伝統食で放射性物質を排出すると体温もアップする からあらためて 玄米 納豆 などのパワーを感じます。現代人はもっと伝統ある日本食に目を向けるべきでしょう。

長崎原爆投下後に誕生

玄米 納豆 などの伝統食で放射性物質を排出すると体温もアップする

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長崎に原爆が投下されたのは、昭和 20 年 8 月 9 日です。今からもう 70 年以上も前のことですが、その後に生まれました。当然、直接被爆こそしていないものの、当然、自身も、放射線の被害を受けているのは間違いないでしょう。

その当時は放射線の線量を測測定するものもありません。このため正確な数値は不明ですが、たぶん長崎の街じゅうに、かなり多量の放射性物質が存在したことは間違いないでしょう。しかし長崎の市民は、全く気にもかけずに生活していました。

長崎大学の医学部を卒業後、大学付属の原爆後遺障害研究施設内科に所属し、その後原爆病院でも1年働きました。こう考えてみをと、放射線障害とも長いつきあいになっています。

ちなみに、長崎の被爆者のうち、非常に貴重な証言を残している先生とも、何度も直接お話ししています。その医師は、爆心地から2キロと離れていない病院で被爆されました。ところが、そんな近距離で被爆したにもかかわらず、先生やその病院のスタッフはひどい放射線障害にならずに済んだのです。しかもその後、放射線の影響でガンになることもなく、先生は89歳までお元気で過ごされました。

先生は、自分たちが放射線の害を受けなかったのは、その当時常食していた玄米食やみそ汁などの効果ではないかと考えられました。

玄米食やワカメのみそ汁、また、大豆製品などは、放射線対策の食品として大いに推奨できるはずです。

ただ、放射線対策といっても、何も難しく考えることはありません。要するに体内に入った放射性物質は、ほかの老廃物や毒物と同様に考えればよいのです。肝心なのは、それをどんどん体外へと排出させることです。

あるいは、花粉症と同様に考えてもいいでしょう。花粉も放射性物質も、空気中のちりや食物にくっついて体内に入ってきます。これを早く排出するために適した食品が玄米であり、大豆発酵食品なのです。

玄米には、フィチン酸という成分があります。このフィチン酸は強力な排出作用を持っており、放射性物質の排出にも役立っていると考えられます。

大豆発酵食品には、ジピコリン酸という成分があります。ジピコリン酸は、ストロンチウム 90 などの放射性物質の排出に効果があるとされています。

こうした効果が知られるようになり、チェルノブイリ原発事故のときは、ヨーロッパで納豆が大人気になったのです。また、放射性物資を排泄するという意味では、食物繊維の摂取も大切です。
大豆についてはこちらの大豆パワーで詳細に紹介されています。

免疫力で体外への排出力が変わる

放射線障害については、過度に心配しすぎたり、慌てたりしないことも大事です。そうした精神的なストレスは、自律神経のうち、交感神経を緊張させます。交感神経が緊張すると、老廃物の排出がスムーズにすすまないからです。

これに対して、リラックスしていれば、副交感神経が優位になり、老廃物の排泄もスムーズに行われるようになります。便秘は毒素をため込んでしまう一番最悪な原因ですからまずは、食物繊維をしっかり摂ることを意識しなければいけません。

せっかく副交感神経優位のリラックスモードになっても食物繊維が不足していると便秘になるのは言うまでもありません。

ちなみににきびや吹き出物は便秘になると出てきます。思春期のにきびと異なり大人になってからのにきびは一端よくなっても便秘になるとまた、同じ場所ににきびや吹き出物ができます。大人にきびの場合は、便秘、そして洗いすぎが原因になるのですが、スキンケアは、大人になってからの方が難しくなります。

少し、話がそれましたが、同じ線量の放射線を受けても、各人が受ける害は、決して同等であはりません。それは心の持ち様でも違ってくるのです。「病は気から」はとても重要です。

ちなみに、これまでの放射性物質による内部被曝の問題が中心でしたが、可能性としては、放射線による外部被曝も考えられなくはありません。放射線をいったん受けてしまえば、確かにそれはどうしようもありません。ですが、その人の免疫力が高いか低いかで、その後の経過も変わってきます。
東洋医学的には治る体質、治らない体質も影響します。

当然ながら、ふだんの食事内容なども影響しますから、できるだけ肉食や脂肪を控える、ふだんからストレスをため込まないように心がける、運動不足や睡眠不足にならないようにすることも大切です。

そして、冷えも NG です。最近は、冷房の影響で、夏に体を冷やしすぎる人がふえています。すると、体の中の水の排泄がうまくいかず、体に水がたまった状態(これを「水毒」という) になり、さまざまな疾患が生じます。

水毒になれば、体内の老廃物の排泄も進みません。となれば、放射性物質の排出も滞りがちです。このため、放射線対策としても、冷えの改善は重要といえるでしょう。

体を冷やしやすい夏こそ、冷え対策が必要となります。熱いふろに入り、どっと汗をかくようにしましょう。生姜紅茶 を飲むのもお勧めです。便秘解消には難儀しているのであれば  イサゴール を使うのも手です。

放射線の害 = 活性酸素の害

放射線の害 = 活性酸素の害 についてです。大量に被曝して 1 度に l00 ミリシーベルト以上、余分な活性酸素が生じると、それがさらに遺伝子を破壊し、修復が追いつかなくなります。

実は、放射線の害よりも運動不足や喫煙の方が危険

放射線の害 = 活性酸素の害

放射線の害 = 活性酸素の害

2011 年 ( 平成 23 年 ) 3 月 11 日の大震災による福島第一原子力発電所の事故は、テレビや新聞、雑誌で、さまざまな報道がされました。危険をあおる意味のない意味不明な報道も多数ありましたが、正しい情報もいくつかありました。

こうした放射能汚染の報道を見るにつけ、国内外で放射線に対する無用な恐怖心が広がるのではないかと心配になります。

例えば、低線量の放射線を浴びたせいで、めまいがするとか、疲れやすくなったという人がいますが、それは放射線のせいではありません。気のせいか、放射能を恐れるストレスから生じる現象です。

ましてや、放射性物質で汚染された野菜を食べたから、気持ちが悪くなることはありえません。それも、おそらくストレスのせいと考えてよいのです。最も基本的な疑問に答えてみましょう。なぜ、放射線は危険なのでしょうか。

放射線は体内の水分子と反応し、活性酸素を生み出します。放射線の害の8割以上 は、この活性酸素の害といえます。

そもそも、ふだんの呼吸によって生じる活性酸素によって、人間の遺伝子は傷つけられています。その傷を日々治す機能があるために、私たちの健康は維持されているのです。

ところが大量に被曝して 1 度に l00 ミリシーベルト以上、余分な活性酸素が生じると、それがさらに遺伝子を破壊し、修復が追いつかなくなります。そのため、 1 度に 100 ミリシーベルト被曝すると、がんで死亡する人が 0.5 % 程度ふえるのです。その場合でも固形癌が生じるには 20 ~ 30 年、白血病で 5 ~ 10 年程度の期間を要します。

低線量の放射線(年間100ミリシーベルト以下) の影響については、ある学者は「がんになる」といい、ある学者は「安全だ」といっていますが、実際は、あるのか、ないのかわからない程度の小さい影響です。たとえ「ある」としても、そのがんになるリスクは、ほかのがんを引き起こす要因と比べると、かなり低いレベルです。

当時、福島県では、年間 20 ミリシーベルト以上被曝する地域が避難対象なので、年間20ミリシーベルト浴びたときのことを考えてみましょう。その際のがんのなりやすさのリスクは、たとえあるとしても最悪で1.006倍です(がんで死亡する人は 30 % から 30.1 %  に上昇)。ほかのリスクと数字で比較すると、それがはっきりします。

国立がんセンターの疫学調査で、がんのなりやすさが数字で表されています。喫煙者のがんのなりやすさのリスクは、非喫煙者の1.6倍。運動不足のリスクが1.15~1.19倍、野菜不足が1.06倍、肥満が1.22倍となっています。

こう見ると、喫煙や肥満などに比較して、被曝してがんになるリスクは相当に低いことがわかります。ですから、被曝によるがんのリスクをむやみに恐れることは、健全とはいえません。現実に大きな実害があり怖いのは、喫煙、運動不足や野菜不足のほうなのは明らかなのです。これから禁煙をがんばる人はこちら

無用な心配はストレスを誘発し、活性酸素を発生させる

そうはいっても、やはり放射線の害が心配だというかたは、少なからずおられることでしょう。そうしたかたたちのために、活性酸素をおさえるにはどんな食品を食べたらいいか、その目安についてです。

活性酸素をおさえるという意味では、抗酸化作用の強い食品を毎日摂取するように心がけることが原則です。

お勧めなのは、「赤」「緑」「黄色」などの色の濃い食品です。ベータ「赤」の食品としては、βカロチンの豊富なニンジンや赤ピーマン。

リコピンの多いトマト。サーモンピンクの元であるアスタキサンチンが豊富なサケなどがあります。これらの成分は、いずれも優れた抗酸化物質です。「緑」の食品としては、まず抗酸化物質のブラストキノンの含まれるホウレンソウ。

特にブロッコリーやキャベツなどのアブラナ科の野菜は、がん予防効果が高いと報告され、注目を集めています。スルフォランが含有されるブロッコリースプラウト(野菜の新芽)もお勧めです。「黄色」の食品としては、ゼアキサンチンという抗酸化物質が含まれるマンゴーやパパイヤ。また、カボチャはβカロチンが豊富です。

こうした野菜、果物などを、できるだけ多く摂取するといいでしょう。1つの目安としては、1日に野菜を小鉢で5皿、果物を1皿食べるのが理想です。これで400グラム程度の野菜、果物類を食べることになります。

さらに 水素水も、体内の活性酸素を退治するのに高い効果があることがわかっています。

ちなみに水素水の場合、まがいものの製品もかなり出回っていますから、注意が必要です。わかりやすい例でいえば、ペットボトルで販売されている水素水は要注意です。

というのも、水素はプラスチックのボトルを透過して外に出てしまうからです。こうした点から、アルミニウム容器の水素水を選ぶようにするのが無難でしょう。

原発事故の終息には、まだ時間がかかるでしょう。今後も、科学的な根拠のない風評被害に惑わされずに、冷静に対処することが最も大事ではないでしょうか。ストレスは活性酸素を多く発生させ、がん細胞を殺す免疫作用を低下させます。無用の心配こそが、がんを招くのです。