「自然の力」で乱れたリズムを正常化する方法 は頭で考えるより実践するとなるとなかなか難しいものです。人間は 自然排泄 のような仕組みを持っているのでナチュラルにそして自然がいいのでしょう。

やせたいからといって、生野菜やくだものばかり食べると、陰性が強すぎて細胞がゆるんで働きがにぶくなり、内臓下垂や冷え症や貧血など陰性の病気になります。こういったバランスを自分の体の声に傾けて知るのにはなかなかすぐには出来ません。

「自然の力」で乱れたリズムを正常化する方法

「自然の力」で乱れたリズムを正常化する方法

こんな人が、酢が良い、青汁療法が良いなどと聞いて酢や青汁、野菜ジュースをガブガブ飲んだら、ますます細胞はふやけてひどい場合は、腰をぬかして立てなくなったり、病気を悪化させることになります。陰に陰を重ねるので逆療法なのです。

肉食過多の人なら、細胞がかたくしまりすぎていますから、青汁や生野菜のジュースは非常によく効きます。青汁は陰性でマグネシウムが多いのでゆるめてくれるのです。

陰性
冷たい・暗い・長い・遠心力・拡散力・増える・太陽に向かって上にのびる・静的(動に対して)・水っぽい・塩分が少ない・色では紫・あい・緑・白。
陽性
熱い・明るい・短い・求心力・収縮力・増えない・地下に長くのびる・動的(静に対して)・水分が少ない・塩分が多い・色では赤・黄・だいだい・黒。

これで判断すると、野菜の場合、地上に早くのびるタケノコや、暑い夏に育つ瓜類や、暑い地方に育つサトウキビ、バナナ、夏野菜、キノコ、地下に横に生えるクワイ、ピーナッツ、イモ類は陰性です。

陽性のものでは、地下に実直にのびるもの。霜にあっても負けない冬野菜、寒い地方に育つものほど細胞は緻密になり陽性が強い。自然薯は陽性。栽培のナガイモは水分が多くて陰性。ダイコンは地下に真直に生えても水分が多いので、陰性。ヤマトイモのほうが陽性。

ガンや腎臓、肝臓病でも、肉食のとりすぎ、甘いものやくだもののとりすぎなどによって陽性と陰性があり、それによって食養は違ってきますが、中庸になればいいのです

体質の弱さを改革するためには、酸性・アルカリ性だけでなく、この陰陽のバランスも大切で、体質を知り、その体質の弱さを改革するには、この陰陽の考えかたも頭の中に入れておくと良いでしょう。

とくに病弱者は生きかた、考えかた、心の持ちかたとともに、この偏りも大きいので、無理のない中庸にもっていくために、この自然に学ぶ食養法は大切です。これは、自然を柱にした陰陽理論から生まれた食養法なのです。

心が育たず理論ばかりにとらわれると、狭く小さくなり、細胞は自由に働けないのでこんな人は治りにくいのです。西洋医学、栄養学に見られる分析的考えかたと、東洋的な食養法と、総合的、全身的に根から治す束洋医学の考えかたがひとつになるとき、それぞれの長所が融合して、健康づくりに大きく貢献します。

陰と陽

陰と陽

東洋医学の考えかたから自然の栄養学を学び、自然の力に目覚めさせられたおかげで、肺結核から救われ、今日があります。

陰と陽の食べものをわかりやすくまとめると、地球の中心に近いほど陽性が強く、上に高くなるほど陰性が強い。下にのびる根のものは陽性。土のかたい所にのびるものほどエネルギーを要しますから陽性(野草は栽培野菜に対して陽性)、上にのびるもの、高いもの(木になるくだものなど) ほど陰性。地面に近いものほど陽性。

また、色、重さ、水分、塩分によっても陰陽の度合は違ってきます。この自然界から学ぶ陰陽の見かた、考えかたをまとめるのが大変です。頭で理解するのでなく、心でのうなずきが根にないと、小さな世界になってしまいます。

それでは体の健康も運命の健康も、遠いものになります。私はそんなことを勉強して、なるほど自然はリズムと調和だと気がつきました。いのちの尊さもわからず、自分勝手に生き、病気と嫁ができてしまった。それなら病気とつり合わない自分にならなければと気づいて、必死に根性きりかえの勉強をしました。

はじめはものまねでわからないことばかりでした。でも食物をいただきながら、嫌いでも、これは私にいちばん大切なことなのだと言いきかせながら、自然の食べものをよく噛んでいただくと、それが脳にしみこんでいき、だんだん好きなものとなるのです。

好んで食べていたお菓子なども体に良くないとわかり、そのように脳に教えこんでいくと嫌いになっていく。突っ張って治すのでなく、自然のリズムが自然の流れにしてくれる。そんなことを食物や自然療法を通して学びました。

以来、自分にあった食べものや手当て法、生活法、人間関係を豊かにする法などを学んでみて、やはり心が根だと知りました。こう言うと、スラツとそうなったようですが、紆余曲折があって40年かかってやっとここまできたのです。

大自然によって生かされている人の生命は、調和の良い食息心身により自律神経も安定し、五臓六腑五感も順調となり、健康増進につながるのです。

心に悩みがあるときは自然に帰る ことも大切です。