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オリーブオイル は腸を刺激してスムーズ排便を促し試験では64人中63人が下剤を減らせた

オリーブオイル は自然下剤

便秘に悩む人に食べていただきたい「オリーブキウイ」。 キウイ に オリーブオイル をかけて食べるだけで、便秘の解消が期待できます。オリーブオイルの便秘解消効果はこちらです。

オリーブオイル

実は、キウイだけでなく、オリーブオイルも、便秘対策に役立つ食品です。オリーブオイルは、熟したオリーブの実をまるごと搾った油で、イタリア料理などでもおなじみです。

地中海地域では、パスタを和えたり、サいたラダのドレッシングや炒め物、揚げ物に使ったりと、いろいろな料理で活用されています。

そんなオリーブオイルを使った地中海地域の伝統的な料理には、生活習慣病や心臓病、ガンなどへの予防効果があることが明らかになっており、医学的な見地からも注目を集めています。

オリーブオイルには、悪玉(LDL )コレステロールを減少させる作用や、善玉(HDL)コレステロールを維持もしくは増加させる作用などが認められており、動脈硬化の改善にも有用とされています。

さらにオリーブオイルは、紀元前には便秘への有効性が認められており、「自然の下剤」として知られていました。イタリアでは現在でも、便秘の子どもにティースプーン1杯分のオリーブオイルを飲ませているそうです。私も日々、多くの患者さんを診察するなかで、オリーブオイルが便秘にとても有効な食材であることを実感しています。

オレイン酸がたっぷり

では、オリーブオイルはなぜ、便秘に効果があるのでしょうか。その秘密はオリーブオイルの成分にあります。

一般的に食用油の主な成分は脂肪酸です。脂肪酸には、肉類や乳製品など動物性食品に多く含まれる「飽和脂肪酸」と、植物油に多く含まれる「不飽和脂肪酸」の2種類があります。不飽和脂肪酸は、さらに一価不飽和脂肪酸である「オレイン酸」と、多価不飽和脂肪酸である「リノール酸」などに分けられます。

これまでの研究により、オレイン酸とリノール酸がどれだけ含まれているかによって、体にもたらす作用も変化することがわかっています。オリーブオイル1 0 0㍍州に含まれる脂肪酸は94岬フで、このうち、オレイン酸が75%、リノール酸が10・4%程度と、オレイン酸の量がずば抜けて多く含まれているのが大きな特徴です。オリーブオイルの便秘改善効果は、このオレイン酸によるものです。

米国の学者マイケル・フィールド博士は、オリーブオイルと便秘に関する次のような実験を行いました。

フィールド博士は動物の空腸(小腸の一部)にオリーブオイルと、比較対象としてヒマシ油を流し、それぞれの油に含まれる脂肪酸(オリーブオイルではオレイン酸、ヒマシ油ではリノール酸) が小腸でどのように働くかを調べました。

ちなみに、ヒマシ油も古来から便秘の薬として使われています。実験の結果、短時問ではオレイン酸のほうが小腸に吸収されにくく、小腸の外に那がされにくいことがわかりました。

つまり、オレイン酸が多く含まれるオリーブオイルは小腸で吸収されにくく、吸収されなかった油分が腸を刺激したり、便のすべりをよくしたりすることで、スムーズな排便を促す効果が期待できるのです。

オリーブオイルでお通じが改善

オリーブオイル の効果を調べるための試験を行っています。試験は、下剤を長期にわたって服用している慢性便秘症の患者さん64人に協力していただき行いました。毎日朝食時にオリーブオイル30ml(大さじ2杯) をとる生活を2週間続けてもらったのです。

その結果、64人中63人に下剤からの離脱、または服用量の減量がみられました。また、特に便が硬かった患者さんは、ふつうの硬さに改善されたのです。

オリーブオイル にはいくつか種類があり、用途によって選び方が異なります。便秘の解消には、「エクストラバージン・オリーブオイル」が効果的です。

エクストラバージンオイルは、化学的処理を一切せずに作られたオリーブオイルを指します。ほかのオリーブオイルにはない、ポリフェノール(植物の色素成分)などの成分が豊富です。

また、エクストラバージンオイルだけに含まれる「オレオカンタール」という成分には強い抗酸化作用(攻撃力の強い活性酸素の害を抑える働き)があり、腸の老化防止にも役立ちます。オレオカンタールは、便秘以外にも高血圧や認知症にも効果があると注目されています。

このように、 キウイ と オリーブオイル は、便秘の解消に効果的な食品です。ぜひ、毎日の食生活に「オリーブキウイ」を取り入れて、便秘の改善に役立ててください。

エクストラバージンオイルのランキングはこちらです。

 

 

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